「Microsoft Clarityを入れてみたけれど、どこから見ればいいかわからない」「公式ドキュメントが英語で読み進められない」とお困りではないでしょうか。
Microsoft Clarityは、Microsoftが無料で提供している行動分析ツールです。ヒートマップとセッション録画を無料で使えるため導入のハードルが低い一方、公式ドキュメント(Microsoft Learn)の本文は英語のみで、日本語版が提供されていません。
本記事では、Microsoft Clarityの使い方を初期設定から実践までの手順に沿って解説します。記載内容はすべてMicrosoft Learnの公式ドキュメントで2026年9月15日に確認した内容にもとづいています。
記事のポイント
- Microsoft Clarityでできること(4つの主要機能)
- 3つのインストール方法と、環境に応じた選び方
- ヒートマップ・セッション録画の見方とCopilotの使い方
- タグが正しく動かないときの確認手順
- 公式が定める利用制限(18歳未満向けサイトでの利用不可)
目次
- Microsoft Clarityとは|無料で使える行動分析ツール
- Microsoft Clarityの使い方①|アカウント作成とプロジェクト追加
- Microsoft Clarityの使い方②|トラッキングコードを設置する
- Microsoft Clarityの使い方③|ヒートマップとセッション録画を見る
- Microsoft Clarityの使い方④|Copilotとセグメントを活用する
- 導入時につまずきやすいポイントと対処法
- 使う前に知っておきたい制約
- DejamでCVR改善をさらに効果的に進める
- よくある質問
- まとめ
Microsoft Clarityとは|無料で使える行動分析ツール
Microsoft Clarityとは、Microsoftが提供する、Webサイトやアプリでのユーザーの行動を理解するための行動分析ツールです。公式ドキュメントでは「behavioral analytics tool」と説明されています。
公式ドキュメントに記載されている主な機能は次の4つです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| セッション録画(Session recordings) | 訪問者の操作を録画して後から再生できる |
| ヒートマップ(Heatmaps) | クリック・スクロールなどの行動を色で可視化する |
| イベント・ファネル計測 | イベントと、ページをまたぐ遷移のファネルを計測する |
| Copilotによる要約・対話 | 録画やヒートマップの内容をAIが要約する |
公式ドキュメントでは、活用シーンとして「ユーザーがどこでつまずいているかを理解する」「ユーザーの不満につながっている問題箇所を特定する」「セグメントを作成してデータをカスタマイズする」などが挙げられています。
料金
公式サイトに「Free forever」と記載されており、**無料で利用できます。**これがClarity最大の特徴です。他ツールとの比較は「Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)の料金や機能を他社と比較する|向き不向きなども解説」で詳しく扱っています。
Microsoft Clarityの使い方①|アカウント作成とプロジェクト追加
利用開始の流れは次のとおりです。
- Clarityにサインアップする
- 計測対象のサイトを「プロジェクト」として追加する
- プロジェクトごとに発行されるトラッキングコードを設置する
公式ドキュメントには、**「Clarityアカウントに追加した各Webサイトは、それぞれ固有のトラッキングコードを持つ」**と記載されています。複数サイトを計測する場合は、サイトごとにプロジェクトを作成してください。
なお、同じスクリプトを自社サイトの複数のサブドメインに設置することは可能と明記されています。
Microsoft Clarityの使い方②|トラッキングコードを設置する
プロジェクトを選択し、「Settings(設定)」→「Setup(セットアップ)」へ進むと、インストール方法を選べます。公式ドキュメントによれば、インストール方法は3つです。
| 方法 | 想定ケース |
|---|---|
| サードパーティプラットフォーム経由 | Shopify / SquareSpace / Wix / WordPress など |
| 手動インストール | サイトの <head> セクションを直接編集できる場合 |
| NPM経由 | フロントエンドをNPMでビルドしている場合 |
このほか、公式ドキュメントにはvibe codingプラットフォームを使ったインストール手順も用意されています。
サードパーティプラットフォーム経由
対応プラットフォームの一覧から自社の環境を選ぶと、そのプラットフォーム向けのセットアップ手順が表示されます。一覧に自社のプラットフォームがない場合は「I don’t see my platform」からリクエストを送信できますが、その場合は手動インストールで先に進められます。
手動インストール
「Get tracking code」を選択してコードをコピーし、サイトの <head> 内に貼り付けます。サイトの <head> セクションにアクセスできることが前提条件である旨が公式ドキュメントに明記されています。
チームメンバーにコードを共有して設置を依頼する機能も用意されています。
設置直後からデータが見られる
公式ドキュメントには**「コードを追加するとすぐにプロジェクトでデータの閲覧を開始できる」**と記載されています。数日待つ必要がない点は、他の解析ツールと比べて導入の手応えを得やすい部分です。
Microsoft Clarityの使い方③|ヒートマップとセッション録画を見る
ヒートマップ
ページ単位で、クリックやスクロールの分布を色で確認します。どこまで読まれているか、どこがクリックされているかを把握し、CTAの位置やコンテンツの並び順を見直す材料にします。
ヒートマップの読み方そのものについては「【2026年版】ヒートマップとは?種類・見方・LP改善への活用法を徹底解説」で詳しく解説しています。
セッション録画
訪問者1人ひとりの操作を録画として再生できます。ヒートマップが「全体の傾向」を示すのに対し、セッション録画は**「個別の詰まり方」を具体的に見る**ための機能です。フォームの特定の項目で何度も入力し直している、といった挙動を確認できます。
ヒートマップで当たりをつけてから、該当箇所を含むセッション録画を見るという順序で使うと、効率よく原因にたどり着けます。
プライバシーへの配慮は初期設定で有効
公式ドキュメントには**「デフォルトでClarityはサイト上のすべての機密コンテンツをマスクする」**と記載されています。入力内容などがそのまま録画されるわけではない設計です。
Microsoft Clarityの使い方④|Copilotとセグメントを活用する
Copilotによる要約
公式ドキュメントには「Copilot powered insights quickly summarize recordings and heatmaps」と記載されており、録画やヒートマップの内容をAIが要約します。録画を1本ずつ再生する時間が取れない場合に、確認すべき箇所の当たりをつける用途で使えます。
セグメント
公式ドキュメントでは「Create and analyze segments to customize the data to your specific needs」と説明されています。流入元・デバイス・行動などでデータを絞り込み、特定の条件の訪問者だけを分析できます。
広告流入のユーザーとオーガニック流入のユーザーでは行動が異なることが多いため、セグメントを分けずに全体平均だけを見ていると改善点を見落とします。
導入時につまずきやすいポイントと対処法
公式ドキュメントのトラブルシューティングページから、代表的な項目を整理します。
トラッキングコードがインストールできない
公式ドキュメントは次を挙げています。
- Setupの手順どおりに実施しているか確認する
- トラッキングコードを直接ページにコピーする。テキストエディタを経由しない
テキストエディタを経由すると、引用符が自動変換されるなどしてコードが壊れることがあります。
https://www.clarity.ms/collect へのPOSTが飛ばない
- トラッキングコードが正しく設置されているかSetupを再確認する
- 数分待ってからページを更新し、検証手順に従ってcollectファイルを確認する
別のページのデータが表示される
プロジェクトに紐づく正しいトラッキングコードを設置しているかを確認します。公式ドキュメントには、Projects → 対象プロジェクト → Setup → Installation methods → Install manually からコードをコピーし、設置済みのスクリプトと比較する手順が記載されています。
複数サイトを運用していると、別プロジェクトのコードを貼ってしまう事故が起きやすいため、設置後は必ず突き合わせてください。
CSPを設定している場合
Content Security Policy(CSP)を設定しているサイト向けに、公式ドキュメントで専用のページが用意されています。CSPを厳格に設定している場合は、事前に確認が必要です。
使う前に知っておきたい制約
18歳未満を対象とするサイト・アプリでは利用できない
公式ドキュメントには、次の注意書きが明記されています。
Clarity shouldn’t be used on any websites/apps targeting users under the age of 18 globally.
**全世界を対象として、18歳未満のユーザーをターゲットとするWebサイト・アプリでの利用は認められていません。**教育系・ゲーム系など、未成年が主な利用者となるサービスでは導入できない点に注意が必要です。この制約は日本語の解説記事では触れられていないことが多いため、導入前に必ず確認してください。
公式ドキュメントが英語のみ
Microsoft LearnのClarityドキュメントは、ページの枠組みは日本語で表示されるものの、本文は英語のみです(2026年9月15日時点)。設定でつまずいたときに日本語の一次情報を参照できないため、社内で英語の読解が必要になります。
GA4との連携
公式ドキュメントにはGoogle Analytics連携のセクションが用意されています。GA4側のデータと突き合わせる運用が可能です。ただしGA4は用語の改称が進んでいる(コンバージョン→キーイベント、目標到達プロセス→ファネルデータ探索)ため、日本語の解説記事を参照する際は公式ヘルプで現在の名称を確認することをおすすめします。
DejamでCVR改善をさらに効果的に進める
Clarityは無料で行動を可視化できる優れたツールですが、「見つけた課題をどう直すか」は別のツールや制作フローが必要になります。Dejamは、分析と改善施策を1つのツールで完結できるよう設計されています。
ヒートマップ
クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類に対応しています。熟読は「4秒以上の滞在」を基準に、離脱・滞在は5%刻みの20バンドで集計しており、どのコンテンツがCVRに貢献しているかをAIが自動解析します。データ保存期間に上限はありません。
ABテスト
デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類に対応しています。**分析で見つけた課題を、そのまま検証施策に落とし込めます。**AIが自然言語の指示からテストコードを自動生成します。
LP制作
ノーコードとコードの切り替えに対応し、生成AIで作成したHTMLをそのまま取り込めます。分析結果を反映したページを、制作会社を挟まずに公開できます。
なお、**ClarityとDejamは併用できます。**Clarityのセッション録画で個別の詰まり方を確認しつつ、DejamでCVR貢献度の解析とABテストを回す、という組み合わせは無理なく成立します。無料ツールで現状把握を済ませてから、改善施策を回す段階でDejamを追加する進め方も可能です。
Dejamとの詳しい違いは「Microsoft Clarityとの比較」でまとめています。
よくある質問
Q. Microsoft Clarityは無料で使えますか?
A. 公式サイトに「Free forever」と記載されており、無料で利用できます(2026年9月15日時点)。セッション録画・ヒートマップ・イベントとファネルの計測・Copilotによる要約が利用できます。
Q. Microsoft Clarityのタグはどこに設置すればよいですか?
A. サイトの <head> 内に設置します。インストール方法は「サードパーティプラットフォーム経由」「手動」「NPM経由」の3つが公式ドキュメントに記載されています。Shopify・SquareSpace・Wix・WordPressなどはプラットフォーム別の手順が用意されています。
Q. Microsoft Clarityを設置してからデータが見られるまでどのくらいかかりますか?
A. 公式ドキュメントには「コードを追加するとすぐにプロジェクトでデータの閲覧を開始できる」と記載されています。データが表示されない場合は、トラッキングコードが正しく設置されているか、別プロジェクトのコードを貼っていないかを確認してください。
Q. Microsoft Clarityが使えないサイトはありますか?
A. 公式ドキュメントには「全世界を対象として、18歳未満のユーザーをターゲットとするWebサイト・アプリでは使用すべきではない」と明記されています。未成年が主な利用者となるサービスでは導入できません。
Q. Microsoft ClarityとDejamはどちらがおすすめですか?
A. 無料で現状の行動を把握したい段階ではClarityが有力な選択肢です。見つけた課題をABテストやLP改修で検証し、CVRへの貢献度まで自動解析したい段階になるとDejamが適しています。両者は併用も可能です。詳しくは比較ページをご覧ください。
まとめ|Clarityは「無料で現状把握」に強い
Microsoft Clarityは、無料でセッション録画とヒートマップを使える点が最大の強みです。使い始める際のポイントは次のとおりです。
- プロジェクトはサイトごとに作成し、固有のトラッキングコードを
<head>に設置する - コードはテキストエディタを経由せず直接コピーする
- 設置直後からデータを閲覧できる
- ヒートマップで当たりをつけ、セッション録画で個別の詰まり方を確認する
- Copilotの要約で確認すべき録画を絞り込む
- 18歳未満を対象とするサイトでは利用できない
現状把握までは無料で進められるため、まずClarityで課題を洗い出し、改善施策を回す段階で有料ツールを検討する進め方が現実的です。
CVR改善ならDejam!現状把握から改善施策までを1つのツールで完結
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「課題は見えているが、改善が前に進まない」という段階から、本格的なPDCAを回して成果を最大化するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- 国内唯一のワンプロダクト: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで完結
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。国内唯一のLPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
無料ツールで現状を把握したあと、改善施策を回す段階では「分析 → 仮説 → 検証 → 反映」を同じ画面で進められるかが速度を左右します。Dejamは日本語サポートに対応した国産ツールで、設定でつまずいた際も日本語の一次情報を参照できます。
Dejamの詳しい機能を見る → 無料トライアルを申し込む →
※本記事に記載したMicrosoft Clarityの仕様は、2026年9月15日時点でMicrosoft Learn(learn.microsoft.com/clarity)を確認して作成しています。最新の情報は各社公式サイトをご確認ください。


