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Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)とは?無料ヒートマップの機能・料金・上限とDejamとの違い【2026年版】

Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)とは?無料ヒートマップの機能・料金・上限とDejamとの違い【2026年版】

この記事でわかること

本記事では、Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)の機能・料金・上限を、2026年9月16日時点の公式ドキュメントをもとに解説します。5種類のヒートマップ、セッション録画の保存期間(30日)と1日10万セッションの上限、GA4連携の制約、AI機能「Copilot in Clarity」、ABテスト機能を持たない点を整理し、CVR改善ツールDejamとの違いと使い分けがわかる内容です。

Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)は、Microsoftが無料で提供しているヒートマップ・セッション録画ツールです。

「無料なのに何が違うのか」「本当に上限はないのか」「有料ツールと何が違うのか」が気になる方も多いでしょう。本記事では、Microsoft Clarityの機能・料金・上限を2026年9月16日時点の公式ドキュメントをもとに整理し、CVR改善ツールDejamとの違いと使い分けを解説します。

記事のポイント

  • Microsoft Clarityは有料プランがなく、トラフィック上限もない無料ツール
  • ただし録画は1プロジェクト1日10万セッション、ヒートマップは1枚10万PVまでという上限がある
  • 録画の保存期間は原則30日、ヒートマップのデータは9か月
  • ヒートマップは5種類(クリック・スクロール・エリア・コンバージョン・アテンション)
  • ABテスト機能はない。見つけた課題を検証するには別のツールが必要

目次

  • Microsoft Clarityとは
  • Microsoft Clarityの料金と上限
  • Microsoft Clarityの主な機能
  • Microsoft Clarityを使うときの注意点
  • Microsoft Clarityが向いているケース・向かないケース
  • Microsoft ClarityとDejamの比較
  • 他のヒートマップツールとの違い
  • よくある質問
  • まとめ

Microsoft Clarityとは

Microsoft Clarityは、Webサイトを訪れたユーザーの行動を可視化する分析ツールです。2020年10月28日に一般提供が開始されました。

ヒートマップでページ上のどこがクリック・スクロールされているかを集計し、セッション録画で個々のユーザーの操作を再生できます。GA4などのアクセス解析が「どのページに問題があるか」を数値で示すのに対し、Clarityは「そのページの中で何が起きているか」を見るためのツールです。

Microsoft Clarityの主な特徴

  • 無料:有料プランはなく、公式に “free service forever” と記載されています
  • 日本語で使える:管理画面の言語設定で日本語を選べます
  • ヒートマップとセッション録画:集計(ヒートマップ)と個別(録画)の両方で行動を確認できます
  • 問題行動の自動検出:連続クリック(Rage clicks)や反応しない要素へのクリック(Dead clicks)などを自動で集計します
  • AI機能:「Copilot in Clarity」で録画やヒートマップの要約、チャットでの質問ができます

具体的な設定手順は「Microsoft Clarityの使い方完全ガイド」で解説しています。

Microsoft Clarityの料金と上限

Microsoft Clarityは無料です。 有料プランは存在せず、公式FAQには「トラフィックの上限に達したり、有料版へのアップグレードを求められたりすることはない」と記載されています。

ただし「無制限」ではありません。公式ドキュメントには次の上限と保存期間が記載されています。

項目内容
料金無料(有料プランなし)
トラフィック上限なし(サイトの一部だけを計測するサンプリングもなし)
セッション録画の上限1プロジェクトあたり1日10万セッションまで
ヒートマップの上限ヒートマップ1枚あたり10万PVまで
セッション録画の保存期間30日(お気に入り・ラベル付きの録画は9か月)
ヒートマップデータの保存期間9か月

※2026年9月16日時点の Microsoft Clarity 公式ドキュメント(learn.microsoft.com/clarity)をもとに作成。

録画の保存期間は30日です。30日を過ぎると、録画の一部(1%または1日10件の多いほう)のみが最大9か月保存されます。あとから見返したい録画は、30日以内にお気に入りやラベルを付けておく必要があります。

また、Clarityは全セッションを計測しますが、すべてのセッションの録画が再生できるとは限らないと公式に記載されています。

Microsoft Clarityの主な機能

ヒートマップ(5種類)

種類わかること
クリックマップ(Click maps)どこがクリックされているか。反応しない要素へのクリック、連続クリック、エラーを伴うクリックなどに絞り込める
スクロールマップ(Scroll maps)ページのどこまでスクロールされているか
エリアマップ(Area maps)指定したエリア単位でのクリックの集計
コンバージョンマップ(Conversion maps)コンバージョンにつながった要素(Shopifyのサイトのみ)
アテンションマップ(Attention maps)ページのどの部分がどれだけ見られているか

ヒートマップを2枚並べて比較する機能(Heatmaps Compare)もあります。

セッション録画

実際のユーザーの操作を、あとから動画のように再生できる機能です。ヒートマップが「全体の傾向」を示すのに対し、録画は「このユーザーはどこで迷ったのか」を1件ずつ確認できます。フォームのどこで手が止まったか、どのボタンを押そうとして押せなかったかなど、集計では見えない問題の発見に向いています。

インサイト(問題行動の自動検出)

Clarityは、ユーザーの問題行動を自動で集計してダッシュボードに表示します。

  • Rage clicks:同じ場所を短時間に連続でクリックする行動
  • Dead clicks:クリックしても何も反応しない要素へのクリック
  • Excessive scrolling:ページを行き来するような過度なスクロール
  • Quick backs:ページに移動してすぐに前のページへ戻る行動
  • JavaScript errors / Click errors:エラーが発生したセッションやクリック

これらの指標で録画を絞り込むと、問題が起きているセッションから優先して確認できます。

AI機能(Copilot in Clarity)

「Copilot in Clarity」として、録画やヒートマップの内容を要約する機能や、チャット形式でデータについて質問できる機能が提供されています。大量の録画をすべて見る時間がない場合に、確認すべきポイントの当たりを付けるのに役立ちます。

Google Analytics連携

Google Analyticsと連携すると、GAのデータをClarityの管理画面に表示したり、GA側で録画を開くためのURLを使ったりできます。

ただしGA4との連携には制約があります。 公式ドキュメントには、現時点でGA4のセグメントはClarityで使えないこと、再生URLはGA4に送られないことが記載されています。「GA4で作ったセグメントの録画だけをClarityで見る」といった使い方は想定どおりにできない点に注意してください。

外部のABテストツールとの連携

Clarity自体にABテスト機能はありませんが、AB Tasty・Optimizely Web・Kameleoonなどの外部ABテストツールと連携し、テストのパターンごとに録画やヒートマップを確認できます。

Microsoft Clarityを使うときの注意点

ABテスト・ポップアップなどの改善施策は実行できない

Clarityは分析ツールです。ヒートマップや録画で課題を見つけても、「ボタンの文言を変えたらCVRは上がるのか」を検証するABテストや、離脱防止のポップアップ表示は、Clarityの中では実行できません。別途ツールを用意する必要があります。

録画は30日で消える

前述のとおり、録画の保存期間は原則30日です。月次の振り返りで前月の録画を見返す運用をする場合、お気に入りやラベルで残しておかないと、見たい録画が消えていることがあります。

フォームの項目ごとの離脱分析はない

入力フォームの「どの項目で離脱したか」を項目単位で集計する機能は、公式ドキュメントに記載がありません。フォーム改善(EFO)が主目的なら、フォーム分析機能を持つツールを検討します。

プライバシーへの配慮

録画にはユーザーの操作がそのまま記録されます。入力内容などがどう記録されるかを設定で確認し、プライバシーポリシーへの記載など、自社サイトでの取り扱いを整えてから導入してください。

Microsoft Clarityが向いているケース・向かないケース

向いているケース

  • 費用をかけずにヒートマップ・録画を始めたい
  • まず「何が問題か」を把握したい:どこで迷っているか、どこが見られていないかを知りたい段階
  • 録画でユーザーの操作を1件ずつ確認したい
  • 有料ツールを導入する前に、社内で必要性を示す材料が欲しい

向かないケース

  • 見つけた課題をABテストで検証するところまで1つのツールで行いたい
  • 録画を長期間保存して比較したい(原則30日)
  • フォームの項目単位での離脱を分析したい
  • 導入支援や改善の相談をベンダーにしたい

Microsoft ClarityとDejamの比較

Microsoft ClarityとDejamはどちらもヒートマップを持っていますが、役割が違います。Clarityは「課題を見つける」ための無料の分析ツール、Dejamは「課題を見つけて、検証し、直す」までを行うCVR改善ツールです。

機能・観点Microsoft ClarityDejam
料金無料オプティマイズプラン月額3万円〜(PV従量課金)
無料プラン✅(有料プランなし)❌(無料トライアルあり)
セッション録画✅(保存は原則30日)❌
問題行動の自動検出✅(Rage clicks・Dead clicksなど)❌
ヒートマップ✅(5種類:クリック・スクロール・エリア・コンバージョン・アテンション)✅(5種類:クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱)
ヒートマップのデータ保存期間9か月上限なし
CVRに貢献したコンテンツの自動解析公式サイトに記載なし✅
ABテスト公式サイトに記載なし(外部ABテストツールとの連携あり)✅(デザイン変更・リダイレクト・ポップアップの3種類)
ポップアップ表示公式サイトに記載なし✅
LP制作公式サイトに記載なし✅
フォームの項目単位の離脱分析公式サイトに記載なし✅
AI機能✅(Copilot in Clarity)✅(AIでABテストのコードを生成)
日本語UI✅✅
セキュリティ認証公式サイトに記載なし✅(ISMS認証:ISO/IEC 27001:2022)

※比較表の内容は2026年9月16日時点で各社公式サイト・公式ドキュメントを確認して作成しています。「公式サイトに記載なし」は同時点で該当機能の記載を確認できなかったことを示すもので、非搭載を断定するものではありません。最新の仕様・料金は各社公式サイトをご確認ください。

セッション録画と問題行動の自動検出はDejamにはありません。 個々のユーザーの操作を動画で確認したい場合は、Clarityのほうが適しています。

ヒートマップの読み解き方の違い

Clarityのヒートマップは、クリックやスクロールの分布を見て、担当者が「どこに問題がありそうか」を読み解く使い方になります。

Dejamのヒートマップは、「どこを熟読したユーザーのCVRが高いか」「どこまで滞在するとCVRが高いか」を自動で解析します。データを読み解く時間を、従来の数十分から約1分程度に短縮できます。

どちらを選ぶべきか

  • まだ何が問題か分からない → まずClarityで現状を把握する
  • 問題は分かっているが、改善策を検証・実行できていない → Dejamで検証から実行までを回す
  • 録画での個別確認と、改善の実行の両方が必要 → Clarityで録画を確認し、Dejamでヒートマップ分析とABテストを行う組み合わせも有効

ClarityとDejamの違いをより詳しく知りたい方は「Microsoft ClarityとDejamの比較」もご覧ください。

他のヒートマップツールとの違い

Hotjar(現在はContentsquareに統合)

Clarityと並んでよく比較されるHotjarは、Contentsquareに統合されています。hotjar.com は Contentsquare のページに転送され、新規の申し込み先は Contentsquare になっています。Contentsquareには無料プランがあります。詳しくは「Contentsquareの特徴とは?」をご覧ください。

Mouseflow

Mouseflowは、セッション録画やヒートマップに加えて、**フォームの項目ごとの操作(入力をためらった時間、未入力のまま送信された項目、離脱)を分析する「Form Analytics」**を持っています。フォーム改善を重視する場合の選択肢になります。詳しくは「Mouseflow(マウスフロー)の料金や機能を他社と比較する」をご覧ください。

主要なヒートマップツールをまとめて比較したい方は「ヒートマップツールおすすめ比較15選」をご覧ください。

よくある質問

Q. Microsoft Clarityは本当に無料ですか?

A. 無料です。有料プランはなく、公式に「トラフィックの上限や有料版へのアップグレードはない」と記載されています。ただし、セッション録画は1プロジェクトあたり1日10万セッション、ヒートマップは1枚あたり10万PVという上限があります(2026年9月16日時点)。

Q. Microsoft Clarityは日本語で使えますか?

A. 使えます。管理画面の言語設定で日本語を選択できます。

Q. セッション録画はどのくらい保存されますか?

A. 原則30日です。お気に入りやラベルを付けた録画は9か月保存されます。ヒートマップのデータは9か月保存されます。

Q. Microsoft ClarityでABテストはできますか?

A. Clarity自体にABテスト機能はありません。AB Tasty・Optimizely Web・Kameleoonなどの外部ABテストツールと連携して、パターンごとの録画やヒートマップを確認することはできます。分析から検証・改善までを1つのツールで行いたい場合は、Dejamのようにヒートマップ・ABテストを備えたツールが選択肢になります。

Q. GA4と併用する意味はありますか?

A. あります。GA4は「どのページに問題があるか」を数値で示し、Clarityは「そのページの中で何が起きているか」をヒートマップと録画で示します。ただし、GA4のセグメントをClarityで使うことはできない点に注意してください。

まとめ

Microsoft Clarityは、ヒートマップ・セッション録画・問題行動の自動検出を無料で使える分析ツールです。費用をかけずにユーザー行動を把握したい場合、最初に導入するツールとして有力な選択肢です。

一方で、録画の保存は原則30日、セッション数やPVの上限があり、ABテストやポップアップなどの改善施策は実行できません。「課題を見つける」まではClarity、「見つけた課題を検証して直す」にはそのための機能を持つツールが必要、と役割を分けて考えるのが現実的です。

Dejamは、ヒートマップでの課題発見から、ABテストでの検証、LP制作での改善までを1つのツールで行えるCVR改善ツールです。Clarityで課題は見えてきたものの改善が進まない、というご担当者様は、ぜひ無料トライアルをお試しください。

この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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