貴社の事業内容と、マーケティング部が担うミッションについて教えてください。

「一度きりの接点」で終わらせない。振袖・袴から、長く選ばれ続ける存在へ
(野村様)
当社は創業以来60余年にわたり、厳選された高品質なきものをお届けしてきました。2026年5月には「記憶に、そして心に。」という新たなミッションを掲げ、成人式の振袖や卒業式の袴を主な入り口として、お客様の大切な人生の節目を彩るお手伝いをしています。
私たちが目指しているのは、成人式などの一度きりの接点にとどまらず、その後の結婚式や各種行事、お出かけなど、お客様のライフステージ全般において長く選ばれ続ける存在になることです。
現在は振袖・袴の集客が中心ですが、より多くの方に日常の中で和の文化を楽しんでいただける接点づくりを進めていきたいと思っています。
以前からEFO(フォーム最適化)ツールを導入されていたと伺いました。当時抱えられていた課題についてお聞かせください。

離脱箇所は見えているのに、「もし改修して数字が落ちたら?」に答えられなかった
(野村様)
Webサイトからの来店予約を増やすため、以前は別のEFOツールを導入していまし。そのツールの機能によって「どの入力項目で離脱が発生しているか」というポイント自体は可視化できていたのです。
しかし、いざ実装しようとした時に「実装前後での期間比較しかできないため、どの改善案が本当に効果的なのかを事前にテストできない」という大きな壁にぶつかりました。
フォームの改修には開発コストやリソースがかかるため、一度改修するとなれば全体を一括で変更せざるを得ません。また、当社の商材は成人式をはじめとする季節要因が非常に強く、期間比較(改修前後の比較)だけでは、成果の変動が「改修によるもの」なのか「時期的なトレンド」なのかを切り分けることができませんでした。代理店様から「こう改修すべきではないか」というアイデアをいただいても、推測の域を出ず、「もし改修して数字が落ちたらどうするのか」「本当にその項目がボトルネックなのか」という社内の疑問に答える手立てがなく、結果として手をつけることができない状態が続いていました。
そうした中で、LeanGoや「Dejam」の導入に至った決め手は何でしたか?
決め手は、システム改修なしで「どう変えれば改善するのか」まで検証できること
(野村様)
LP制作やサイト全体のCVR改善を模索していたタイミングでLeanGoさんと出会いました。
「Dejam」であれば、大きなシステム改修を挟むことなく、サイト上でABテストを同時進行で実施し、改善効果などデータを社内で蓄積できる点に強く惹かれました。離脱箇所を把握するだけでなく、「どう変えれば改善するのか」までをノーコードかつスピーディーに検証できる体制が作れると考え、導入を決めました。
定性的な変化や、社内での反響はいかがでしたか?
「推測・感覚」ではなく「数値」で議論でき、本番改修に向けた社内調整がスムーズに
(藤野様)
最も大きかったのは、「推測や感覚」ではなく「客観的な数値」をもとに議論・意思決定ができるようになったことです。
当社は実店舗を多く展開しているため、Webの改修ひとつをとっても店舗スタッフや他部署、経営陣との密な連携が欠かせません。以前は「使いづらいと感じる」「こうした方が良いと思う」といった感情論や推測が先行しがちで、大きな改修費用を伴う社内稟議を通すのが困難でした。
今回、Dejamを用いて「どの項目をどう変更したことで、これだけ数値が改善した」という分かりやすい結果が揃ったことで、関係者が納得感を持って合意できるようになりました。 その結果、下期に向けたフォームの本番改修に関する社内調整がスムーズになりました。
また、当社のメンバーだけではツールのポテンシャルを十分に引き出しきれなかった部分もありましたが、LeanGoのコンサルタントの岡坂さんに伴走してもらい、的確な仮説検証と進行管理をしていただいた点も大変心強かったです。

来店予約フォームの完了率が約1.3倍に。広告獲得減の局面でも、しっかりCV数を底上げ
(藤野様)
来店予約フォームの成果は、次のとおりです。
・来店予約フォーム完了率が、前年同期間比で約1.3倍に向上
・一部広告媒体のCPA高騰や獲得減があった局面でも、フォームのCVR向上により全体のCV数を底上げ

今後、マーケティング施策や事業展開において注力していきたいことを教えてください。
まずはフォーム改善を本番実装。その先はLP最適化へ。
事業の広がりに合わせ、定量検証を強化
(野村様)
まずは、今回のテストでCVRが改善したフォームを、本格的な改修として本番実装させることが直近の目標です。
その先には、LPの最適化にも本格的に着手したいと考えています。Dejamを活用してコンテンツの並び順や見せ方をテストし、読了率や遷移率の向上を図っていく予定です。
中長期的には、振袖に特化した従来のプロモーションからさらに間口を広げ、さらに多様なニーズに応える施策を展開していきます。それに伴い、Webサイトや各種LPも最適化していく必要があるため、ユーザーに響くメッセージや構成を定量的に検証していく場面がますます増えていきます。
引き続きLeanGoさんのお力添えをいただきながら、多くの方にきものの魅力を届けていきたいと考えています。
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実施した具体的なCVR改善施策(一部抜粋)
スマートフォン向けの来店予約フォームで、Dejamを用いたABテストを実施。
ここでは、ABテストで改善が確認され、本番への反映がされた3件をご紹介します。
1.店舗選択画面(通常用):店舗を選択しやすく、予約の導線をシンプルに
「どの店舗を選べばよいか」を直感的に理解でき、スムーズに予約へ進めることを目的に改善。
店舗一覧を押せるカードとして分かりやすく見せ、選択できることを明確にした。また、ファーストビューにあったフェア訴求を整理し、通常の来店予約を目的とするユーザーが店舗選択に集中できる画面構成に変更した。
◾️ABテストの結果:CVR 10.37% → 11.14%(伸び率 +7.4%)

2.店舗選択画面(フェア用):店舗選択を分かりやすく整理し、CVRが68.9%向上
フェア予約への導線をシンプルにし、店舗選択の分かりやすさを高めることを目的に改善。
通常用と同様に、店舗一覧を押せるカードとして明確に見せるとともに、フェア予約と通常予約への導線を整理。フェア予約を目的とするユーザーが、迷わず店舗選択へ進める画面構成に変更した。
ページごとの細かなABテストもスピーディーに。効果を確かめて、本番へ。
◾️ABテストの結果:CVR 10.34% → 17.46%(伸び率 +68.9%)

3.日時選択画面(通常/フェア共通):予約に必要な情報を整理し、迷わず日時を選べる画面に
予約に必要な情報を優先して表示し、日時選択までの流れを分かりやすくすることを目的に改善。
フォーム本体を上部に配置し、予約に直接必要ではない情報を整理。あわせて、必須項目や予約可能な日時が表示される条件を明確にし、ユーザーが「次に何をすればよいか」が分かる画面構成に変更した。
さらに、下見のみの来店も可能であることを案内し、予約に対する心理的なハードルを下げた。
◾️ABテストの結果
通常フォーム:CVR 13.28% → 13.70%(伸び率 +3.16%)
フェアフォーム:CVR 9.40% → 12.64%(伸び率 +34.47%)

