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【2026年版】チェックアウト(決済フロー)最適化の方法|離脱する8つの地点と改善手順

【2026年版】チェックアウト(決済フロー)最適化の方法|離脱する8つの地点と改善手順

この記事でわかること

チェックアウト(決済フロー)の最適化を、ユーザーが離脱する8つの地点に分けて解説します。決済画面で落ちているのは分かっているが何から直すか決まらないという方が、Baymardが公表している放棄理由の一次データから着手する優先順位をつける手順と、外部ドメインにある決済画面の離脱をどう計測するかまでわかる内容です。

「決済画面まで進んだのに購入されない」——チェックアウトの離脱は、ユーザーが止まっている地点を特定しないと直せません。 決済手段を増やしても、原因が別なら何も変わりません。

本記事では、離脱が起きる8つの地点を放棄理由の一次データから整理し、優先順位をつけて改善する手順を解説します。

記事のポイント

  • カート放棄率の一次データ(50調査の平均70.22%)
  • 放棄理由の内訳から決まる改善の優先順位
  • 離脱する8つの地点と対応施策
  • 最大の原因は「追加費用が高い」(40%)
  • 決済画面は計測しづらい。どう測るか

目次

  • チェックアウトの離脱はどのくらい起きているか
  • 放棄理由から優先順位を決める
  • 離脱する8つの地点と施策
  • 決済画面の離脱をどう測るか
  • やってはいけない改善
  • Dejamでチェックアウトを改善する
  • よくある質問
  • まとめ

チェックアウトの離脱はどのくらい起きているか

カート放棄率の平均は70.22%です。 これはBaymard Instituteが50件の調査を集計した数値です(出典: Baymard Institute: Cart Abandonment Rate Statistics)。

まず押さえるべきは、放棄の多くが「そもそも買う気がなかった」ことです。 同調査では、米国のオンラインショッパーの42%が「見ていただけ・買う準備ができていなかった」を理由に挙げています。

この42%は改善対象ではありません。 比較検討のためにカートを使っているユーザーで、カートはブックマーク代わりに機能しています。

改善対象は、買う意思があったのに止まった層です。 次節の内訳がその層の理由です。

EC全体のCVR改善の全体像は「ECサイトのCVR改善ガイド|業界別平均・カゴ落ち対策と売上を伸ばす施策15選」、カゴ落ちの概念整理は「カゴ落ちとは?意味から具体的な活用法まで徹底解説」を参照してください。

放棄理由から優先順位を決める

Baymard Institute が公表している放棄理由の内訳(「見ていただけ」を除く)は次のとおりです。

放棄理由割合
追加費用が高い(送料・税・手数料)40%
配送が遅すぎた20%
クレジットカード情報をサイトに預けるのが不安だった19%
アカウント作成を求められた18%
チェックアウトが長すぎる・複雑すぎる17%
サイトにエラーがあった・クラッシュした17%
返品ポリシーに納得できなかった13%
合計金額を事前に確認・計算できなかった12%
カードが拒否された10%
決済手段が足りなかった9%

(出典: Baymard Institute: Cart Abandonment Rate Statistics

この表から読める優先順位は明確です。

第1位は費用の見せ方です。 「追加費用が高い」40%と「合計金額を事前に確認できなかった」12%は同じ原因から来ています。決済の最終画面で初めて送料が出る設計です。

第2位はアカウント作成(18%)と手順の長さ(17%)です。 どちらも「購入に不要な作業」です。

決済手段の追加は9%で最下位です。 よく最初に検討されますが、実装コストが最も高く効果が最も小さい選択です。後回しにしてください。

離脱する8つの地点と施策

①カート投入前 — 送料が分からない

施策効果
商品詳細ページに送料を明示する最終画面での不意打ちがなくなる
送料無料ラインまでの残額を表示する追加購入の動機にもなる
配送予定日を商品ページに出す「配送が遅い」による離脱(20%)を前倒しで解消

公開事例では、トップページに送料無料の通知を表示した結果、トラフィック当たりのトランザクションが18%上昇、収益28%増加、訪問者1人当たりの収益23%増加を記録しました(信頼度95%、7,000人・21日間、OmniConvert / AliveCor。出典: 【ABテスト事例】送料無料のお知らせ。有りと無しではどちらが効果的? - DLPO)。

送料無料ラインそのものの決め方は「送料無料ラインの決め方」で扱います。

②カートページ — 合計金額が確定しない

施策
送料・税・手数料を含む合計をカートページで確定表示する
送料計算を「郵便番号入力で即時反映」にする
クーポン入力欄を閉じた状態にする(持っていない人に損失感を与えない)

クーポン入力欄が目立つと、持っていないユーザーは「損をしている」と感じて検索に離脱します。 アコーディオンで閉じておくのが定石です。

③会員登録の要求 — 18%の原因

施策
ゲスト購入を可能にする
購入完了後に「パスワードを設定すると次回が楽になります」と案内する
SNS・メールのワンタイム認証に置き換える

「購入前に登録」を「購入後に登録」へ移すだけで18%の理由が消えます。 会員化の目的がLTVなら、完了ページでの案内でも達成できます。完了ページの設計は「購入完了ページの設計」を参照してください。

④入力項目 — 17%の「長すぎる・複雑」

施策
郵便番号からの住所自動入力
不要項目の削除(電話番号・生年月日・会社名)
請求先住所を「配送先と同じ」をデフォルトにする
入力欄のキーボード種別を指定する(数値・メール)
ステップを分割して1画面の項目数を減らす

項目を削るのが最優先です。 公開事例では1ステップフォームを2ステップに分割してCV数が30%増加していますが(信頼度95%、Adaptive Insights)、これは項目数を変えずに分割した場合です。 項目が多いまま分割しても効きません。

フォームの検証手順は「フォームのABテスト(EFO)でCV率を上げる方法」にまとめています。

⑤エラー表示 — 17%の「エラー・クラッシュ」

施策
リアルタイムバリデーション(送信後に戻さない)
エラー箇所を該当フィールドの直下に出す
入力内容を保持する(エラーでフォームを空にしない)
決済エラー時に別の決済手段を案内する

「エラーでフォームが空になる」は最悪の体験です。 一度起きたユーザーはほぼ戻りません。

⑥信頼の担保 — 19%の「カード情報が不安」

施策
SSL・決済代行のロゴを決済画面に表示する
第三者認証(ISMS・Pマーク等)を表示する
カード情報を保持しないことを明記する
運営者情報・問い合わせ先を決済画面からも辿れるようにする

⑦返品・保証 — 13%の「返品ポリシー」

施策
返品条件を決済画面に要約して置く
返品送料の負担者を明記する
「◯日間返品可」を1行で示す

返品ポリシーを別ページに隠すと、確認のために離脱します。 要約を決済画面に置いてください。

⑧決済手段 — 9%(最後に着手)

施策
主要なキャリア決済・コード決済を追加する
後払い・代引きを追加する
カード以外の選択肢を決済画面の上部に出す

実装コストが最も高く、効果が最も小さい領域です。 ①〜⑦を終えてから検討してください。

決済画面の離脱をどう測るか

チェックアウトは計測が難しい領域です。 理由は2つあります。

1つ目。カート・決済画面が外部ドメインにあることがある。 決済代行のホスティングページに遷移すると、自社ドメインの計測が途切れます。クロスドメイン計測の設定が必要です。 手順は「GA4のクロスドメイン計測の設定方法」を参照してください。

2つ目。ステップごとの離脱が見えない。 ページ単位の離脱率では「どの入力欄で止まったか」が分かりません。

測り方分かること
GA4のeコマースイベントbegin_checkout → add_shipping_info → add_payment_info → purchase の各段階の到達数
ファネルデータ探索どのステップで何%落ちたか
ヒートマップ(離脱・熟読)画面内のどこで止まっているか
クリックイベント計測どのボタン・どの決済手段が押されたか

GA4のファネルで「どのステップか」を絞り、ヒートマップで「画面内のどこか」を特定するのが最短です。設定は「GA4のeコマース計測の設定方法」「GA4ファネルデータ探索の作り方」を参照してください。

やってはいけない改善

やってはいけないこと理由
確認画面をスキップして注文を確定させる誤注文が増え、返品・クレームのコストが上がる
解約・キャンセルの手順だけ多段化するダークパターンの「妨害型」に当たる
オプションを初期選択ONにする意図しない追加購入は規制対象
送料を最終画面まで隠す放棄理由の第1位を自ら作っている
「残り1点」を在庫と無関係に出す実態と乖離した希少性は規制対象

「カゴ落ちを減らす」目的で誤注文を増やす改善は成立しません。 類型の整理は「ダークパターン30選と改善案」、希少性の使い方は「希少性の原則とは?」を参照してください。

Dejamでチェックアウトを改善する

ヒートマップ

離脱ヒートマップで、決済画面のどこで止まっているかが5%刻みで分かります。 GA4のファネルで「どのステップか」を絞った後、画面内の位置を特定する工程をここで行います。クリックイベント計測では決済手段ごとのクリック数も取れます。

ヒートマップ機能の詳細を見る →

ABテスト

決済画面の文言・項目の並び・信頼要素の配置をノーコードで検証できます。「返品ポリシーの要約を決済画面に足したパターン」のような小さな追加から試せます。

ABテスト機能の詳細を見る →

ポップアップテスト

カートページでの離脱に対して、送料無料ラインまでの残額提示などを出し分けて検証できます。表示タイミングは滞在時間の中央値から決めます。検証方法は「ポップアップのABテスト」を参照してください。

Web接客・ポップアップ機能の詳細を見る →

よくある質問

Q. カート放棄率の平均はどのくらいですか?

A. **70.22%です(Baymard Instituteが50件の調査を集計した数値)。ただしこのうち42%は「見ていただけ・買う準備ができていなかった」**が理由で、改善対象ではありません。

Q. 決済手段を増やせばカゴ落ちは減りますか?

A. 効果は最も小さい領域です。 放棄理由のうち「決済手段が足りなかった」は9%で最下位です。実装コストが最も高いため、費用の見せ方(40%)やアカウント作成の要求(18%)を先に直してください。

Q. 何から直すべきですか?

A. 送料・税・手数料を含む合計金額を、決済の最終画面より前に確定表示することです。 「追加費用が高い」40%と「合計を事前に確認できなかった」12%が同じ原因から来ています。

Q. ゲスト購入は必須ですか?

A. 放棄理由の18%が「アカウント作成を求められた」です。 会員化の目的がLTVなら、購入完了後に「パスワードを設定すると次回が楽です」と案内すれば達成できます。購入前の必須化をやめるだけで18%の理由が消えます。

Q. 決済画面の離脱はどう計測しますか?

A. GA4のeコマースイベントでステップを絞り、ヒートマップで画面内の位置を特定します。 決済代行の外部ドメインに遷移する場合は、クロスドメイン計測の設定が必要です。

まとめ

チェックアウト(決済フロー)の最適化について、要点を整理します。

  • カート放棄率の平均は70.22%(50調査の集計)
  • ただし42%は「見ていただけ」。改善対象ではない
  • 最大の原因は「追加費用が高い」40%。合計金額を最終画面より前に確定表示する
  • 次がアカウント作成の要求18%手順の長さ17%
  • 決済手段の追加は9%で最下位。 コストが最も高く、最後に着手する
  • クーポン入力欄は閉じた状態にする(持っていない人に損失感を与えない)
  • エラーでフォームを空にしない。 一度起きたユーザーは戻らない
  • 返品ポリシーは決済画面に要約を置く
  • 計測はGA4のファネルでステップを絞り、ヒートマップで画面内を特定する
  • 外部ドメインの決済画面はクロスドメイン計測が必要
  • 確認画面のスキップや解約の多段化はダークパターン。 カゴ落ち対策として成立しない

CVR改善ならDejam!ステップと画面内の位置を両方特定する

Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「決済画面で落ちているが原因が分からない」という段階から、地点を特定して改善するまでを総合支援します。

Dejamが選ばれる理由

  • ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
  • 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
  • ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
  • ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
  • 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
  • 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者

Dejamの主要機能

  • LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
  • ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
  • ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
  • 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
  • プロジェクト管理: 改善施策の進捗をチームで共有できる

GA4は「どのステップで落ちたか」まで、ヒートマップは「画面内のどこで止まったか」まで分かります。 この2つを行き来しないとチェックアウトの原因は特定できません。

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この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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