購入完了ページ(サンクスページ)は、最も作りっぱなしにされやすいページです。しかしこの画面のユーザーは、そのサイトに対する信頼が最も高い状態にあります。
本記事では、購入完了ページ・フォーム完了ページの設計を3層に整理し、次の行動につなげる作り方を解説します。
記事のポイント
- 完了ページは通知層・追加行動層・関係構築層の3層
- 次の行動は1つに絞る。並べると何も選ばれない
- 副導線を本命より上に置かない理由
- 会員登録を購入後に移すと放棄理由18%が消える
- コンバージョン計測を壊さない実装
目次
- 完了ページを設計する理由
- ①通知層|完了を正しく伝える
- ②追加行動層|次の1アクションを促す
- ③関係構築層|長期の関係を作る
- 副導線を置く位置
- 計測を壊さないための注意
- フォーム完了ページ(BtoB)の場合
- Dejamで完了ページを検証する
- よくある質問
- まとめ
完了ページを設計する理由
完了ページのユーザーには3つの特徴があります。
| 特徴 | 意味 |
|---|---|
| 信頼が最も高い | 実際に購入・申込を済ませている |
| 関心が最も高い | 商材について調べ終わっている |
| 離脱しても損失がない | CVは完了済み。失敗リスクが低い |
3つ目が重要です。 完了ページでの施策は、失敗しても売上を減らしません。最も安全にテストできる領域です。
それでも放置されるのは、CVRの計測対象外になっているからです。完了ページはゴールの後ろにあるため、改善の優先順位から漏れます。
①通知層|完了を正しく伝える
最優先は「ちゃんと完了したか」の不安を消すことです。 ここが弱いと、問い合わせが増え、二重注文が発生します。
| 要素 | 理由 |
|---|---|
| 完了したことを明確に伝える | 「送信されました」だけでは不安が残る |
| 注文番号・受付番号を表示する | 問い合わせ時の照会に使える |
| 次に何が起きるかを書く | 「確認メールが届きます」「3営業日以内にご連絡します」 |
| メールが届かない場合の案内 | 迷惑メールフォルダの確認を促す |
| 配送予定日・所要期間 | 待ち時間の不安を消す |
| 問い合わせ先 | 不安が残った場合の逃げ道 |
「次に何が起きるか」が最も抜けやすい要素です。 申込後に連絡を待つ状態のユーザーは、いつ・誰から・どうやって連絡が来るのかが分からないと不安になります。
ステップの進行状況を見せる設計も有効です。 「受付完了 → 日程調整 → 初回面談」のように、現在地と残りの工程を示します。
②追加行動層|次の1アクションを促す
ここで最も多い失敗は、やることを並べすぎることです。
| 置きたくなるもの | 結果 |
|---|---|
| アプリのダウンロード | |
| メルマガ登録 | |
| SNSフォロー | 全部並べると何も選ばれない |
| 関連商品の紹介 | |
| レビュー投稿のお願い | |
| 友達紹介 |
次の行動は1つに絞ってください。 完了ページの目的を先に決めます。
| 目的 | 置くもの |
|---|---|
| LTVを上げたい | 定期購入・アプリDL・会員登録 |
| 客単価を上げたい | 関連商品(クロスセル)・上位プラン(アップセル) |
| 紹介を増やしたい | 友達紹介・SNSシェア |
| 信頼を積みたい | 使い方ガイド・サポート窓口 |
会員登録をここに置くのは有効です。 カート放棄の理由のうち**18%が「アカウント作成を求められた」**です(出典: Baymard Institute: Cart Abandonment Rate Statistics)。購入前の必須化をやめ、完了ページで「パスワードを設定すると次回が楽です」と案内すれば、放棄理由を消したうえで会員化を達成できます。 チェックアウト側の改善は「チェックアウト(決済フロー)最適化の方法」を参照してください。
クロスセルを置く場合、購入した商品と関係のあるものに限定してください。 無関係な商品の羅列は、完了の通知を薄めるだけです。
③関係構築層|長期の関係を作る
即時の行動を求めないものは、最後に置きます。
| 要素 | 狙い |
|---|---|
| レビュー投稿の案内(商品到着後に別途依頼) | 社会的証明の素材になる |
| 使い方ガイド・FAQへの導線 | 初期のつまずきを防ぐ |
| サポート窓口の案内 | 解約・返品の前に相談してもらえる |
| SNS・コミュニティ | 継続接点を作る |
レビュー依頼は完了ページでは早すぎます。 商品が届く前に書けるレビューは「注文体験」のレビューにしかなりません。完了ページでは「後日ご依頼します」と予告し、依頼はメールで行ってください。
集め方と載せ方は「お客様の声(テスティモニアル)の集め方と置き方」にまとめています。
副導線を置く位置
完了ページに「本命の次の行動」と「副導線」の両方を置く場合、順番が結果を決めます。
副導線は、本命の次の行動より上に置かないこと。
理由は単純です。逃げ道が先に目に入ると、本命が実行されません。
| 悪い順番 | 良い順番 |
|---|---|
| 1. 関連商品の一覧 2. SNSフォロー 3. 日程調整カレンダー(本命) | 1. 日程調整カレンダー(本命) 2. 関連商品の一覧 3. SNSフォロー |
とくにBtoBで「完了 → 日程調整」の流れを作る場合、カレンダーより上に他の導線を置いてはいけません。 面談予約が目的なら、それ以外はすべて下です。
モバイルでは、本命がファーストビュー内に収まっているかも確認してください。 副導線を上に積むと、本命が画面外に押し出されます。確認方法は「モバイルLP最適化の方法」を参照してください。
計測を壊さないための注意
完了ページはコンバージョン計測の地点です。 ここを触るときは計測への影響を必ず確認してください。
| 注意 | 理由 |
|---|---|
| URLを変えない(変えるなら計測設定も変える) | コンバージョンの判定条件がURLに依存していることが多い |
| 完了ページに直接アクセスできる状態にしない | CV数が水増しされる |
| リロードでCVイベントが二重計上されないようにする | 注文番号で重複排除する |
| 広告媒体のコンバージョンタグを外さない | 最適化の学習データが途切れる |
| 確認画面をスキップさせない | 誤注文が増え、返品コストが上がる |
URLの変更は最も事故が多い箇所です。 完了ページのパスを変えると、GA4のキーイベント設定と広告媒体のタグの両方を直す必要があります。
計測の設定は「GA4のキーイベント(旧コンバージョン)設定方法」「GA4のeコマース計測の設定方法」を参照してください。
「確認画面をスキップしてCVRを上げる」は成立しません。 誤注文が増えた分のキャンセル・返品コストが売上を上回ることがあります。ダークパターンの類型にも当たります。整理は「ダークパターン30選と改善案」を参照してください。
フォーム完了ページ(BtoB)の場合
BtoBの資料請求・問い合わせの完了ページは、ECとは目的が変わります。
| ECの完了ページ | BtoBの完了ページ |
|---|---|
| 注文は確定している | 商談はまだ確定していない |
| 目的はLTV・客単価 | 目的は商談化 |
| 次の行動は購入関連 | 次の行動は日程調整 |
BtoBでは完了ページが「商談化率」を左右します。 資料請求だけで終わるか、その場で日程調整まで進むかがここで決まります。
| 施策 | 効果 |
|---|---|
| 日程調整カレンダーを完了ページに埋め込む | 折り返しの連絡を待たずに予約できる |
| 進行ステップを表示する | 残りの工程が分かる |
| 担当者の顔写真・プロフィールを出す | 面談のハードルが下がる |
| 資料をその場でダウンロードできるようにする | メールを待たせない |
| 事例を1〜2件だけ置く | 次回までの検討材料になる |
完了ページに事例をたくさん並べないでください。 読み物が増えると日程調整から注意が逸れます。1〜2件に絞り、カレンダーより下に置きます。
Dejamで完了ページを検証する
ABテスト
完了ページは失敗しても売上が減らないため、最も安全にテストできる領域です。 次の行動の文言・副導線の順番・要素の有無をノーコードで検証できます。
ヒートマップ
クリックヒートマップで、完了ページのどの導線が押されているかが分かります。 並べた導線のうち何も押されていない状態は、これを測らないと気づけません。熟読ヒートマップでは「次に何が起きるか」の説明が読まれているかも確認できます。
自動解析
ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスを特定できます。完了ページからの遷移先のうち、どれがリピートにつながっているかが分かります。
よくある質問
Q. 完了ページに何を置くべきですか?
A. 3層で設計してください。 ①完了を正しく伝える(注文番号・次に何が起きるか)、②次の行動を1つだけ置く、③長期の関係づくりは最後。②で複数を並べると何も選ばれません。
Q. 完了ページにクロスセルを置いてもいいですか?
A. 購入した商品と関係のあるものに限定してください。 無関係な商品の羅列は完了の通知を薄めます。また副導線は本命の次の行動より下に置いてください。
Q. 会員登録はどこで求めるべきですか?
A. 購入完了後です。 カート放棄の理由の18%が「アカウント作成を求められた」です。完了ページで「パスワードを設定すると次回が楽です」と案内すれば、放棄理由を消したうえで会員化できます。
Q. レビュー依頼は完了ページでしてもいいですか?
A. 早すぎます。 商品が届く前に書けるのは注文体験のレビューだけです。完了ページでは予告にとどめ、依頼は商品到着後にメールで行ってください。
Q. 完了ページを変更するときの注意は何ですか?
A. URLを変えないことです。 コンバージョンの判定条件がURLに依存していることが多く、GA4のキーイベント設定と広告媒体のタグの両方に影響します。変える場合は計測設定を同時に直してください。
まとめ
購入完了ページ・完了画面の設計について、要点を整理します。
- 完了ページのユーザーは信頼・関心が最も高く、離脱しても損失がない
- そのため最も安全にテストできる領域
- 設計は通知層・追加行動層・関係構築層の3層
- 通知層で最も抜けやすいのは「次に何が起きるか」
- 次の行動は1つに絞る。 並べると何も選ばれない
- 副導線は本命より上に置かない。 逃げ道が先に目に入る
- 会員登録は購入後に移す。カート放棄理由18%が消える
- クロスセルは購入した商品と関係のあるものだけ
- レビュー依頼は完了ページでは早い。到着後にメールで
- URLを変えると計測が壊れる。 GA4と広告タグの両方に影響
- 確認画面のスキップは成立しない。 誤注文のコストが上回る
- BtoBの完了ページは商談化率を左右する。 日程調整をその場で
CVR改善ならDejam!売上を減らさずに検証できる領域から始める
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「完了ページを作りっぱなしにしている」という段階から、次の行動につなげる設計を検証するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- プロジェクト管理: 改善施策の進捗をチームで共有できる
完了ページは失敗しても売上が減らないため、ABテストを始めるのに最も適した場所です。 クリックイベント計測で「並べた導線が1つも押されていない」状態も可視化できます。


