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【2026年版】GA4のeコマース計測の設定方法|必須イベントとCVR改善への使い方

【2026年版】GA4のeコマース計測の設定方法|必須イベントとCVR改善への使い方

この記事でわかること

本記事では、GA4のeコマース計測の設定方法を、必須イベントとitems配列の実装から解説します。購入までのファネルでどこが落ちているかを特定し、カート放棄や商品ページのどこを直すかまで判断できる内容です。

「GA4でECの購入は計測できているが、どこで離脱しているかが分からない」——GA4のeコマース計測は、購入完了だけを取っていても意味がありません。

商品閲覧 → カート追加 → 決済開始 → 購入完了という一連のイベントを揃えて初めて、どこで落ちているかが分かります。

本記事では設定手順を解説したうえで、ファネルからECサイトの何を直すかまでを扱います。

記事のポイント

  • GA4のeコマースで押さえるべき必須イベント
  • items 配列の書き方(ここを誤ると商品別に見られない)
  • カート放棄率の出し方
  • よくある実装ミス
  • ファネルからECサイトの何を直すか

目次

  • GA4のeコマース計測とは
  • 押さえるべき必須イベント
  • items配列の書き方
  • 実装手順
  • よくある実装ミス
  • カート放棄率を出す
  • ファネルから何を直すか
  • よくある質問
  • まとめ

GA4のeコマース計測とは

GA4のeコマース計測は、決められた名前のイベントと、決められた形式のパラメータ(items 配列)を送ることで、専用のレポートが使えるようになる仕組みです。

独自のイベント名を使うと、eコマースレポートが機能しません。 「購入完了」を cv_kanryo のような名前で送っている場合、収益レポートも商品別レポートも空のままです。

押さえるべき必須イベント

推奨イベントは多数ありますが、まずこの5つを揃えてください。

イベント名発火タイミングなぜ必要か
view_item商品詳細ページの表示母数になる
add_to_cartカートに追加購入意向の最初の指標
begin_checkout決済フローの開始カート放棄の判定に必要
add_payment_info支払い情報の入力決済フロー内の離脱位置
purchase購入完了成果

purchase だけでは何も分からない

購入完了だけを計測しているECサイトは非常に多いですが、それでは「購入が少ない」以上のことが分かりません。

add_to_cartbegin_checkout があって初めて、「カートには入っているが決済に進んでいない」のか「決済を始めたが完了していない」のかが切り分けられます。この2つは打ち手がまったく違います。

purchase はキーイベントから外せない

purchase は GA4 が自動的にキーイベントとして扱い、解除できません。 キーイベントの設定については「【2026年版】GA4のキーイベント(旧コンバージョン)設定方法|計測されないときの対処法も解説」で解説しています。

items配列の書き方

eコマースイベントには、items という配列パラメータを付けます。ここに商品情報を入れます。

主なパラメータ

パラメータ内容必須
item_id商品ID(SKU)どちらか必須
item_name商品名どちらか必須
price単価推奨
quantity数量推奨
item_categoryカテゴリ推奨
item_brandブランド任意
item_variantバリエーション(色・サイズ)任意

purchase に必要な追加パラメータ

パラメータ内容
transaction_id注文ID(必須)
value購入金額の合計
currency通貨コード(JPY
tax / shipping税・送料

transaction_id は必須です。 これがないと重複排除ができず、画面をリロードするたびに購入が重複計上されます。

currency を忘れない

value を送るなら currency も必ず送ってください。 通貨が指定されていないと、収益が正しく集計されません。日本円なら JPY です。

実装手順

GTMを使う場合

  1. サイト側で dataLayer に商品情報を push する実装を開発側に依頼する
    • 商品詳細ページの表示時、カート追加時、決済開始時、購入完了時
  2. GTMで「データレイヤー変数」を作成し、ecommerce を取得する
  3. GTMで「Google アナリティクス: GA4 イベント」タグを作成
    • イベント名: add_to_cart など
    • 「eコマースデータを送信」をオンにし、データレイヤーを指定
  4. トリガーを「カスタムイベント」で設定する
  5. プレビューモードで items の中身まで確認する
  6. 公開する

手順5が重要です。 イベント名が正しくても、items の構造が違うと商品別レポートが空になります。

確認方法

「レポート」→「リアルタイム」でイベントの発火を確認し、その後「収益化」→「eコマース購入数」で商品別のデータが入っているかを見ます。

反映まで最大24〜48時間かかります。

よくある実装ミス

ミス結果対処
独自のイベント名を使っているeコマースレポートが空推奨イベント名を使う
transaction_id がないリロードで重複計上される注文IDを必ず送る
currency がない収益が集計されないJPY を送る
items の構造が違う商品別レポートが空プレビューで中身を確認
price を文字列で送っている集計されない数値型で送る"1000" ではなく 1000
add_to_cart を実装していない離脱箇所が分からない必須5イベントを揃える
決済ページが別ドメインセッションが分断されるクロスドメイン計測または参照元除外

最後の項目に注意してください。 決済を外部サービスに委ねている場合、戻ってきたときに参照元が決済サービスになり、広告の成果が失われます。 対処は「【2026年版】GA4のクロスドメイン計測の設定方法|セッションが分断される問題を解決する」で解説しています。

カート放棄率を出す

GA4に「カート放棄率」という指標はありません。 自分で算出します。

  • カート放棄率 = 1 −(purchase 数 ÷ add_to_cart 数)

「レポート」→「収益化」→「eコマース購入数」、または探索レポートで各イベント数を取得して計算します。

より正確に見るなら、ファネルデータ探索を使ってください。

  1. 「探索」→「ファネルデータ探索」
  2. ステップを定義する
    • view_itemadd_to_cartbegin_checkoutpurchase
  3. 「内訳」にデバイスカテゴリを追加する

ステップ間の落差が大きい箇所が改善対象です。 作り方は「【2026年版】GA4ファネルデータ探索の作り方|離脱ステップを特定してフォーム改善につなげる」で解説しています。

ファネルから何を直すか

ここが本題です。どこで落ちているかによって、直す対象が変わります。

落ちている区間疑うこと打ち手
商品閲覧 → カート追加商品ページで納得されていない画像の点数・サイズ表記・レビュー・在庫表示・送料の明示
カート追加 → 決済開始送料や手数料で驚かれている送料を商品ページで先に明示する。カート内で合計金額を分かりやすく
決済開始 → 支払い情報入力会員登録を求めているゲスト購入を用意する
支払い情報入力 → 購入完了決済手段が足りない・入力が煩雑決済手段の追加、住所自動入力、入力エラーの表示改善

とくに多いのは「カート追加 → 決済開始」の落差

送料が最後まで分からないと、カートで金額を見て離脱されます。 商品ページの段階で送料条件を明示するだけで改善することがあります。

デバイス別に必ず分解する

スマートフォンの購入完了率がPCの半分というパターンは非常に多く見られます。この場合、直すべきはスマートフォンの決済フローです。入力欄の大きさ、適切なキーボードの表示、住所自動入力の有無を確認してください。

改修の効果は必ずABテストで検証してください。 ECは季節性とセールの影響が大きく、期間比較では施策の効果を分離できません。

よくある質問

Q. 購入完了だけ計測していれば十分ですか?

A. 不十分です。add_to_cartbegin_checkout がないと、「カートに入れたが決済に進んでいない」のか「決済を始めたが完了していない」のかが切り分けられません。 この2つは打ち手がまったく違います。

Q. eコマースレポートが空です。

A. 独自のイベント名を使っている可能性が高いです。purchase add_to_cart など決められた名前を使う必要があります。 また items 配列の構造が違う場合も商品別レポートは空になります。

Q. 購入が重複して計上されます。

A. transaction_id を送っていない可能性が高いです。これがないと重複排除ができず、購入完了ページをリロードするたびに計上されます。

Q. カート放棄率はどこで見られますか?

A. GA4に「カート放棄率」という指標はありません。1 −(purchase 数 ÷ add_to_cart 数) で算出するか、ファネルデータ探索でステップ間の通過率を見てください。

Q. 収益が集計されません。

A. currency パラメータを送っていないか、pricevalue を文字列で送っている可能性があります。通貨コード(JPY)を送り、金額は数値型で送ってください。

Q. 決済が外部サービスなのですが注意点はありますか?

A. 決済サービスから戻ってきたときに、参照元がその決済サービスとして記録され、広告の成果が失われます。 「タグ設定を行う」→「参照元のリストを設定」で決済サービスのドメインを除外してください。

まとめ

GA4のeコマース計測について、要点を整理します。

  • 決められたイベント名と items 配列を使わないとレポートが機能しない
  • まず5つを揃える: view_item add_to_cart begin_checkout add_payment_info purchase
  • purchase だけでは「購入が少ない」以上のことが分からない
  • transaction_id は必須。 ないとリロードで重複計上される
  • value を送るなら currencyJPY)も必ず送る。金額は数値型
  • GA4に「カート放棄率」の指標はない。 自分で算出するかファネルで見る
  • もっとも多い落差は「カート追加 → 決済開始」。 送料を商品ページで先に明示する
  • 「決済開始 → 支払い情報入力」で落ちるならゲスト購入を用意する
  • デバイス別に必ず分解する。スマートフォンだけ低いパターンが多い
  • 効果検証はABテストで。ECは季節性とセールの影響が大きい

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この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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