「GA4を見たら (direct) / (none) が全体の4割を占めていた」——流入元が分からないトラフィックが多いと、どのチャネルに予算を寄せるべきかの判断ができません。
(direct) / (none) はすべてが「直接アクセス」ではありません。本来は特定できるはずの流入が、設定の不備や技術的な要因で分類されずに落ちているケースが大半です。
本記事では、GA4での流入元の確認方法と、(direct) / (none) が増える原因・減らす方法を解説し、流入元別にCVRを分解してLPの何を直すかまでを扱います。
記事のポイント
- GA4で流入元・参照元を確認する3つの方法
- 「参照元」「メディア」「チャネルグループ」の違い
(direct) / (none)が増える11の原因- UTMパラメータの正しい付け方と、よくある間違い
- 流入元別のCVRから、LPの何を直すか
目次
- GA4の流入元・参照元を確認する方法
- 参照元・メディア・チャネルグループの違い
- (direct)/(none) とは
- (direct)/(none) が増える11の原因
- (direct)/(none) を減らす方法
- 流入元別のCVRから何を直すか
- Dejamで流入元別の行動を見る
- よくある質問
- まとめ
GA4の流入元・参照元を確認する方法
方法1: 標準レポート
- 「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」
- 既定では「セッションのデフォルト チャネル グループ」で集計されている
- 表の左上のプルダウンから「セッションの参照元 / メディア」に切り替えると、より細かく見られる
このレポートは初期状態でエンゲージメント率とキーイベント数が表示されています。
方法2: 探索レポート
流入元 × ランディングページなど、掛け合わせて見る場合はこちらです。
- 「探索」→「空白(自由形式)」
- ディメンションに「セッションの参照元 / メディア」と「ランディング ページ」
- 指標に「セッション」「セッションのキーイベント率」
この形が実務でもっとも使う組み合わせです。作り方は「【2026年版】GA4探索レポートの使い方|CVR改善に効く5つの型と作成手順を解説」で解説しています。
方法3: リアルタイムレポート
UTMパラメータを設定した直後の動作確認に使います。「レポート」→「リアルタイム」で、自分のアクセスが意図したチャネルに分類されているかを確認できます。
参照元・メディア・チャネルグループの違い
3つの用語が混在するため、整理しておきます。
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 参照元(source) | どこから来たか(サイト名・サービス名) | google yahoo facebook.com |
| メディア(medium) | どういう種類の流入か | organic cpc referral email |
| チャネルグループ | 参照元とメディアからGAが自動分類したまとまり | Organic Search Paid Search Direct |
「参照元 / メディア」の組み合わせ(例: google / organic)が、もっとも粒度の細かい単位です。チャネルグループは複数の参照元をまとめた大分類なので、ざっくり見るときに使います。
(direct)/(none) とは
(direct) / (none) は、参照元の情報(リファラ)が取得できなかったトラフィックに付与される値です。
(direct)= 参照元が不明(none)= メディアが不明
「直接アクセス」と訳されることが多いのですが、実際にはブックマークやURL直接入力だけではありません。 本来なら特定できる流入も、ここに落ちてきます(出典: [GA4]「(direct) / (none)」トラフィックについて - アナリティクス ヘルプ)。
(direct)/(none) が増える11の原因
原因は「本当に直接アクセス」と「本来は特定できるはずのもの」に分かれます。後者が改善対象です。
本当に直接アクセス(対処不要)
- ブラウザにURLを直接入力した
- ブックマークからアクセスした
設定不備(対処すべき)
- メルマガのURLにUTMパラメータを付けていない — もっとも多い原因の1つ
- QRコード(チラシ・店頭・名刺)にUTMを付けていない
- 社内チャットやDMで共有されたURLにUTMがない
- UTMパラメータの記述ミス — スペルミス、大文字小文字の混在、パラメータの重複
技術的な要因(一部対処可能)
- アプリ内ブラウザからのアクセス — LINE・Instagram・X などのアプリ内ブラウザは、プライバシー保護のためリファラを渡さないことがある
- PDFやドキュメント内のリンクからのアクセス — リファラが渡らない
- HTTPSサイトからHTTPサイトへの遷移 — リファラが送信されない
- 広告ブロッカー・トラッキング防止機能 — ITPなどの影響
- リダイレクトの過程でパラメータが落ちる — 短縮URLや中間ページで消えるケース
3〜6は設定で解決できます。 ここを潰すだけで (direct) の割合はかなり下がります。
(direct)/(none) を減らす方法
1. すべての外部リンクにUTMパラメータを付ける
最優先です。以下はすべて対象になります。
- メールマガジン・ステップメール
- 各種SNSのプロフィール欄・投稿内リンク
- QRコード(チラシ・名刺・店頭POP)
- プレスリリース内のリンク
- 資料(PDF)内のリンク
UTMパラメータの基本形
https://example.com/lp/?utm_source=mailmagazine&utm_medium=email&utm_campaign=202609_seminar
| パラメータ | 役割 | 必須 |
|---|---|---|
utm_source | 参照元(どこから) | 必須 |
utm_medium | メディア(どういう種類) | 必須 |
utm_campaign | 施策名 | 推奨 |
utm_content | クリエイティブの識別 | 任意 |
utm_term | キーワード | 任意 |
2. 命名ルールを決めて統一する
UTMパラメータは大文字と小文字が区別されます。 Email と email は別のメディアとして集計され、レポートが分裂します。
- すべて小文字に統一する
- 単語の区切りは
_(アンダースコア)で統一する utm_mediumはemailcpcsocialqrなど、使う値をあらかじめ決めておく- スプレッドシートで管理台帳を作る
命名がぶれると、(direct) は減っても集計が使い物にならなくなります。ここは最初にルールを決めてください。
3. アプリ内ブラウザ経由にはUTMを必ず付ける
LINEやInstagramのプロフィールリンクは、リファラが渡らない前提で設計します。UTMを付けておけば、リファラがなくても分類されます。
4. 短縮URL・リダイレクトの設定を確認する
短縮URLサービスや中間ページを経由すると、パラメータが落ちることがあります。実際にクリックして、最終的なURLにパラメータが残っているかを確認してください。
5. 参照元除外リストを確認する
決済サービスなど、途中で外部サイトを経由する構成では、戻ってきたときにその決済サービスが参照元として記録されます。「管理」→「データストリーム」→「タグ設定を行う」→「参照元のリストを設定」で除外できます。
流入元別のCVRから何を直すか
(direct) を減らして流入元が正しく分類できるようになったら、流入元別にCVRを分解します。 ここからが改善の本番です。
| 流入元 | 検討度 | CVRが低いときに疑うこと |
|---|---|---|
| 指名検索・Direct | 高い | LP自体に問題がある可能性が高い |
| 自然検索 | 中〜高 | 検索クエリとLPの内容が合っているか |
| リスティング広告 | 中〜高 | キーワードとLPの訴求がずれていないか |
| ディスプレイ・P-MAX | 低い | そもそも顕在層でない。前段の説明が足りているか |
| SNS広告 | 低い | クリエイティブとLPのトーンが合っているか |
| メール | 高い | 配信対象のセグメントとLPが合っているか |
指名検索やDirectのCVRが低い場合は要注意です。 すでに自社を知っている人が来ているのにCVしていないため、LPそのものに問題がある可能性が高くなります。この場合、LPのどこで離脱しているかを「【2026年版】GA4とヒートマップの併用方法|数値で絞り込み、行動で原因を特定する手順」の手順で特定してください。
一方、ディスプレイ広告のCVRが低いのは正常です。これを「LPが悪い」と判断して改修すると、効果が出ないまま工数だけかかります。
流入元別に分解したうえで改善対象を決める手順は「【2026年版】GA4でCVRを改善する方法|キーイベント レートの見方から具体的な打ち手まで解説」にまとめています。
Dejamで流入元別の行動を見る
GA4で分かるのは「どの流入元のCVRが低いか」までです。その流入元のユーザーがLPの中で何をしたかは分かりません。
ヒートマップ
流入元別にヒートマップを比較できます。「広告経由のユーザーだけがファーストビューで離脱している」「自然検索経由は最後まで読んでいる」といった違いが分かると、流入元ごとに違うLPを用意すべきかの判断ができます。
ABテスト
流入元別にLPを出し分ける施策を、同一期間・同一条件で検証します。リダイレクトテストを使えば、特定の流入元だけ別のLPに振り分けることもできます。
広告ダッシュボード
媒体横断で広告データとLPのCVRを並べて確認できます。媒体ごとに管理画面を開いて転記する作業がなくなるため、流入元別の比較が継続しやすくなります。
よくある質問
Q. GA4で流入元はどこで確認できますか?
A. 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」です。表の左上のプルダウンを「セッションの参照元 / メディア」に切り替えると細かく見られます。ランディングページと掛け合わせたい場合は探索レポートを使います。
Q. (direct)/(none) は何%くらいが普通ですか?
A. 一律の基準はありませんが、3〜4割を超える場合はUTMパラメータの設定漏れを疑ってください。 メルマガ・QRコード・SNSプロフィールにUTMを付けていないケースが大半です。
Q. UTMパラメータの大文字小文字は区別されますか?
A. 区別されます。Email と email は別のメディアとして集計され、レポートが分裂します。すべて小文字に統一し、命名ルールを台帳で管理してください。
Q. LINEやInstagramからの流入が (direct) になります。
A. アプリ内ブラウザはプライバシー保護のためリファラを渡さないことがあります。リファラが渡らない前提で、プロフィールリンクにUTMパラメータを付けてください。 UTMがあればリファラなしでも分類されます。
Q. 決済サービスが参照元として記録されてしまいます。
A. 「管理」→「データストリーム」→「タグ設定を行う」→「参照元のリストを設定」で除外できます。決済など途中で外部サイトを経由する構成では必須の設定です。
Q. ディスプレイ広告のCVRが低いのですが、LPを直すべきですか?
A. ディスプレイ広告のCVRが低いのは正常です。潜在層向けの流入のため、いきなり申し込みを求めるとCVRは上がりません。資料ダウンロードなど心理的ハードルの低いCVを用意するか、記事LPを挟む打ち手を先に検討してください。
まとめ
GA4の流入元・参照元について、要点を整理します。
- 確認は「集客」→「トラフィック獲得」。細かく見るなら「参照元 / メディア」に切り替える
(direct) / (none)はすべてが直接アクセスではない。 設定不備で落ちているものが大半- 原因は「本当に直接アクセス」「設定不備」「技術的要因」の3種。対処すべきは設定不備
- 最優先はメルマガ・QRコード・SNSプロフィールへのUTMパラメータ付与
- UTMは大文字小文字が区別される。 小文字に統一し、命名台帳で管理する
- アプリ内ブラウザはリファラを渡さない前提で設計する
- 決済サービス経由の構成では参照元除外リストを設定する
- 流入元別にCVRを分解する。指名検索やDirectのCVRが低いならLP自体に問題がある
- ディスプレイ広告のCVRが低いのは正常。LPの改修より前段の設計を見直す
CVR改善ならDejam!流入元ごとの行動の違いまで見える化する
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「流入元別のCVRは分かったが、なぜ差が出るのかが分からない」という段階から、本格的なPDCAを回して成果を最大化するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
GA4では流入元別の数値までしか分かりませんが、Dejamなら流入元別にヒートマップを比較して、行動の違いそのものを確認できます。


