Shopifyでは2026年8月26日をもって、すべてのストアでチェックアウトへの外部スクリプト設置ができなくなりました。
Plusストアは2025年8月28日、それ以外のストアは2026年8月26日で script tag が廃止されています(Shopify公式)。つまり現在は、どのプランであってもチェックアウト内のユーザー行動は外部ツールで計測できません。
では改善できないのかというと、そうではありません。カゴ落ちの原因の大半はチェックアウトより手前にあり、そこは今でも自由に計測・改善できます。
本記事では、Shopifyでヒートマップ等のCVR改善ツールを導入する手順と、計測できる範囲の中で何を見るかを解説します。
記事のポイント
theme.liquidへのタグ設置手順と、触ってはいけない記述- チェックアウトが計測対象外になった正確な経緯と日付
- それでも改善余地が大きく残る理由
- Shopifyストアで見るべき4箇所
- テーマを直接編集する前にやるべきこと
目次
- Shopifyで計測できる範囲・できない範囲
- チェックアウトへのスクリプト設置が廃止された経緯
- theme.liquid にタグを設置する手順
- content_for_header は絶対に触らない
- 導入前に確認するレスポンスヘッダー
- Shopifyストアで見るべき4箇所
- 改善はテーマを直接書き換えない
- Dejamで改善を進める
- よくある質問
- まとめ
Shopifyで計測できる範囲・できない範囲
最初に前提をはっきりさせます。
| 画面 | 計測 | 備考 |
|---|---|---|
| トップ・コレクション・商品ページ | ⭕️ | 改善余地が最も大きい |
| カートページ / カートドロワー | ⭕️ | ストアフロント側なので計測可能 |
| チェックアウト(情報入力・配送・支払い) | ❌ | 外部スクリプト設置が廃止済み |
| Thank you / 注文状況ページ | ❌ | Checkout Extensibility への移行が必要 |
「カート」と「チェックアウト」は別物です。 Shopifyのカートページ(/cart)はテーマの一部なので計測できます。計測できないのは、そこから進んだ先の checkout ドメインの画面です。
チェックアウトへのスクリプト設置が廃止された経緯
Shopifyは、チェックアウトのカスタマイズ方式を checkout.liquid から Checkout Extensibility というアプリベースの仕組みへ移行しました。
| 対象 | script tag の廃止日 |
|---|---|
| Plusストア | 2025年8月28日 |
| Plus以外のストア | 2026年8月26日 |
checkout.liquid は情報入力・配送・支払いの各ステップですでにサポート対象外となり、Thank you / 注文状況ページも Checkout Extensibility への移行が必要になっています。
これはセキュリティとパフォーマンスのための変更で、特定のツールが排除されたわけではありません。 外部のヒートマップツールも、広告の計測タグも、等しく設置できなくなりました。広告計測をどう移行するかはShopifyに広告タグを設置する方法で扱っています。
それでも改善余地は大きく残る
チェックアウトが見られないことは、CVR改善の実務ではそれほど痛手になりません。理由は単純で、離脱の多くはチェックアウトに入る前に起きているからです。
- 商品ページでサイズや素材の不安が解消されない
- 送料が最後まで提示されない
- レビューが見つからない、または少ない
- カートに入れたあと、次に何をすればいいか迷う
これらはすべてストアフロント側の問題で、今でも計測でき、今でも直せます。 チェックアウトに入った時点で購入意思はかなり固まっているため、伸びしろは手前のほうが大きいのが実情です。
theme.liquid にタグを設置する手順
Shopifyでは、テーマのレイアウトファイルにタグを追加します。
- 管理画面の オンラインストア > テーマ
- 対象テーマの … > コードを編集
Layoutフォルダのtheme.liquidを開く<head>の中、</head>の直前にタグを貼り付ける- 保存
作業前に必ずテーマを複製してください。 「… > 複製」でバックアップを作ってから編集すれば、問題が起きても即座に戻せます。
公開中のテーマを直接編集しない運用が理想です。 複製したテーマで編集・確認してから公開に切り替えます。セール期間中は特に、直接編集を避けてください。
content_for_header は絶対に触らない
theme.liquid の <head> には {{ content_for_header }} という記述があります。これは削除も改変もしてはいけません。
Shopifyが必要とするスクリプト(アプリの読み込み、hCaptcha など)を動的に出力している箇所で、Shopify公式も改変・パースをしないよう明記しています。タグはこの行の前後に追加する形にしてください。
導入前に確認するレスポンスヘッダー
CVR改善ツールは、①タグによる計測と、②サイトをiframeで読み込んで編集するビジュアルエディタの2つでできています。この2つは止まる原因が別です。
| ヘッダー | 影響する機能 |
|---|---|
X-Frame-Options | ABテスト・LPOのビジュアルエディタ |
Content-Security-Policy | 計測タグの読み込みと送信 |
X-Frame-Options: DENY が返っていても、ヒートマップの計測は動きます。 まず計測から始めて、編集機能が必要になってから対応を検討する、という順序で問題ありません。
自社ストアの現状は次のコマンドで確認できます。
curl -sI https://(ストアのドメイン) | grep -i "x-frame-options\|content-security-policy"
確認方法と対処の詳細はCVR改善ツールが動かない原因はヘッダー|X-Frame-OptionsとCSPの確認方法にまとめています。
Shopifyストアで見るべき4箇所
1. 商品ページのバリエーション選択
サイズ・カラーの選択UIは、選ばれずに離脱していることがあります。クリックヒートマップで、選択肢のどれが押されているか(あるいは押されていないか)を確認します。
在庫切れの選択肢が押せる状態で残っていて、押した瞬間に「売り切れ」と表示されて離脱する——これはテーマの標準実装でも起きるパターンです。
2. 送料の提示位置
送料が最後まで見えないことは、カゴ落ちの代表的な原因です。 チェックアウトに入って初めて送料を知る構成だと、そこで離脱します。しかもその離脱は計測できません。
熟読ヒートマップで、商品ページの送料表記が読まれているかを確認してください。読まれていないなら、位置か見せ方の問題です。
3. レビュー・実績の位置
スクロール到達率を見て、レビューまで到達している割合を確認します。到達率が3割を切っているなら、レビューは実質的に存在しないのと同じです。
4. カートに入れたあとの導線
カートドロワーが開いたあと、「購入手続きへ」ではなく閉じるボタンが押されているケースがあります。クリックヒートマップで見ると一目でわかります。「買い物を続ける」の導線が強すぎると、チェックアウトへ進む前に回遊が始まってしまいます。
改善はテーマを直接書き換えない
課題が見つかったあと、いきなり theme.liquid や商品テンプレートを書き換えるのは避けてください。理由は2つあります。
- 効果を検証できない。直したあとに数字が上がっても、季節要因や広告の変化と区別がつかない
- 戻すのが手間。テーマの編集履歴は追いにくく、複数人が触ると衝突する
ABテストツールで出し分けて、数字が良かったほうをテーマに反映するという順番が安全です。テーマの変更は「勝ったパターンを確定させる作業」に位置づけます。
DejamでShopifyストアの改善を進める
ヒートマップ
クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類を計測します。熟読は4秒以上の滞留、離脱・滞在は5%刻みの20バンドで見られるため、「送料表記が読まれているか」「レビューまで到達しているか」を数字で確認できます。データ保存期間は無制限です。
ABテスト
デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。テーマを書き換えずに出し分けられるため、商品ページのCTA位置や送料表記の見せ方を、確定させる前に検証できます。AIが自然言語からテストコードを自動生成します。
ポップアップ
カートに入れた直後の離脱に対して、送料無料までの残額提示などを出し分けて検証できます。チェックアウトの手前で打てる施策です。
よくある質問
Q. チェックアウトのカゴ落ち率は測れないのですか?
A. チェックアウト内の行動(どこでつまずいたか)は外部ツールでは計測できません。到達数と注文数の差はShopifyの分析で把握できるため、率は分かるが原因は分からない状態になります。原因はストアフロント側の計測から推定します。
Q. アプリ経由なら計測できますか?
A. Checkout Extensibility に対応したアプリであれば、Shopifyが用意した範囲でのカスタマイズは可能です。ただし任意の外部JavaScriptを流し込む用途は想定されていません。
Q. theme.liquid を編集するのが怖いのですが。
A. テーマを複製してから編集してください。 「… > 複製」でバックアップを作り、複製側で確認してから公開に切り替えれば、公開中のストアに影響しません。
Q. content_for_header を消してしまいました。
A. 複製したテーマがあれば、そちらから該当行をコピーして戻してください。この記述はアプリの読み込みなどShopifyの必須機能を出力しているため、欠けているとアプリが動作しなくなります。
まとめ
- チェックアウトへの外部スクリプトはPlus 2025年8月28日 / それ以外 2026年8月26日で廃止済み
- カートページはストアフロント側なので計測できる。チェックアウトとは別物
- タグは
theme.liquidの</head>直前。content_for_headerは触らない - 作業前にテーマを複製する
- 見るべきはバリエーション選択・送料の提示位置・レビュー到達率・カート後の導線
- 改善はABテストで検証してからテーマに反映する
ECサイト全体のCVR改善の考え方はECサイトのCVR改善ガイドにまとめています。
CVR改善ならDejam!チェックアウトの手前で打てる施策を最大化する
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「チェックアウトが計測できない中で何を直すか」という段階から、本格的なPDCAを回して成果を最大化するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- 国内唯一のワンプロダクト: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで完結
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
テーマを書き換えずに検証できるため、公開中のストアを止めずに改善を回せます。


