W2 Unified・W2 Repeat は標準機能が非常に多いプラットフォームです。しかし機能が揃っていることと、CVRが上がることは別の話です。
定期通販では、初回購入の獲得と、2回目以降の継続という2つの山があります。W2 の管理画面では継続率や引上げ率といった結果の数字を追えますが、その手前で訪問者が何をしていたかは含まれていません。
本記事では、W2 のサイトにヒートマップ等のCVR改善ツールを導入する手順を、管理画面のタグマネージャーと GTM 経由の2通りに分けて解説します。
記事のポイント
- W2 のタグ設置は管理画面と GTM の2通りある
- どちらを選ぶべきかの判断基準
- GTM を使うとカート固有の制約から解放される
- 定期通販で離脱が起きやすい3箇所
- 分析できる範囲・できない範囲
目次
- W2でCVR改善ツールを併用する理由
- 方法1: 管理画面のタグマネージャーで設置する
- 方法2: GTM経由で設置する
- どちらを選ぶべきか
- 導入前に確認するレスポンスヘッダー
- 分析できる範囲・できない範囲
- W2のサイトで見るべき3箇所
- カスタマイズを発注する前に検証する
- Dejamで改善を進める
- よくある質問
- まとめ
W2でCVR改善ツールを併用する理由
W2 Unified・W2 Repeat には1,000を超える標準機能があり、マーケティング施策の実行手段は揃っています。足りないのは実行手段ではなく、どれを実行するかを決める材料です。
| W2で追えること | 追えないこと |
|---|---|
| 継続率・引上げ率・LTV | 引上げオファーが読まれているか |
| 施策ごとの成果 | 施策を出したページでどこまでスクロールされたか |
| 注文・売上の数字 | どの入力項目で手が止まったか |
定期通販では、初回の申込フォームに到達する前の離脱が最も見えにくい部分です。ここは W2 の数字には現れません。
方法1: 管理画面のタグマネージャーで設置する
W2 の管理画面には CMS > タグマネージャー があり、ここからタグを登録します。
登録時には次を設定します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タグ名 | 管理用の名称 |
| 表示区分・設置場所 | どのページに、どの位置に出すか |
| スクリプトコード | 計測タグを貼り付ける |
W2 では用途別にタグが分かれており、全ページに出す基本タグ、注文完了ページに出すコンバージョンタグ、カートリストページに出すカート情報取得タグといった構成になります。
ヒートマップ等の行動計測は、全ページに出る基本タグとして登録します。
方法2: GTM経由で設置する
Googleタグマネージャー(GTM)を経由して Dejam のタグを配信することもできます。 GTM のコンテナを W2 に入れておけば、以降のタグ追加・変更は GTM 側で完結します。
GTM を使うと何が変わるか
| 管理画面に直接 | GTM経由 | |
|---|---|---|
| タグを追加・変更するたびに | W2 の管理画面を触る | GTM だけで完結 |
| 発火条件の細かい制御 | 表示区分の範囲内 | URL・要素・イベント単位で自由 |
| 変更履歴・切り戻し | 管理画面の操作履歴に依存 | GTM のバージョン管理で戻せる |
| タグが増えたとき | 個別に管理 | 一覧で管理できる |
とくに切り戻しができる点が実務では効きます。 計測タグの入れ替えでサイトに不具合が出たとき、GTM なら以前のバージョンを公開し直すだけで戻せます。
注意点
- GTM のコンテナ自体は、一度 W2 側に設置する必要があります。 ここは管理画面のタグマネージャーから行います
- GTM が1段挟まるため、タグの読み込みがわずかに遅れます。 ページ最上部での行動を厳密に取りたい場合は、直接設置のほうが有利です
- GTM の公開を忘れると反映されません。プレビューモードで発火を確認してから公開してください
どちらを選ぶべきか
| 状況 | 推奨 |
|---|---|
| 計測タグが Dejam の1つだけ | 管理画面に直接でよい |
| 広告・解析タグを複数運用している | GTM経由。管理が一元化される |
| タグの変更を頻繁に行う | GTM経由。W2 の管理画面を都度触らずに済む |
| ページ最上部の行動を厳密に取りたい | 管理画面に直接 |
| すでに GTM を導入済み | GTM経由(新たに設置作業が発生しない) |
すでに GTM を使っているなら、迷わず GTM 経由で構いません。
導入前に確認するレスポンスヘッダー
CVR改善ツールは、①タグによる計測と、②サイトをiframeで読み込むビジュアルエディタの2つでできています。止まる原因が別です。
| ヘッダー | 影響する機能 |
|---|---|
X-Frame-Options | ABテスト・LPOのビジュアルエディタ |
Content-Security-Policy | 計測タグの読み込みと送信 |
X-Frame-Options: DENY が設定されていても、ヒートマップの計測は動きます。 止まるのは編集画面だけです。
なお GTM 経由で配信する場合、CSP には GTM のドメインと計測ツールのドメインの両方が必要になります。GTM を挟むぶん、許可すべきドメインが1つ増える点に注意してください。
curl -sI https://(自社ドメイン) | grep -i "x-frame-options\|content-security-policy"
確認方法と依頼文面はCVR改善ツールが動かない原因はヘッダー|X-Frame-OptionsとCSPの確認方法にまとめています。
分析できる範囲・できない範囲
| 画面 | 計測 |
|---|---|
| トップ・商品ページ・LP | ⭕️ |
| カートリストページ | 🔶 セキュリティ上、動かないことがある |
| 決済・注文完了画面 | ❌ 行動の計測は対象外 |
| 会員登録・申込フォーム | ⭕️ |
改善対象は「カート投入前まで」です。定期通販では申込フォームまでの導線に改善余地が集中するため、実務上の制約にはなりにくい範囲です。
W2のサイトで見るべき3箇所
1. 引上げオファーの表示位置
定期通販では、初回購入者に対する引上げ・アップセルのオファーを出します。このオファーがそもそも読まれているかを、熟読ヒートマップで確認します。
「オファーを出しているのに引上げ率が低い」場合、内容が悪いのではなく、到達していないことがよくあります。内容を作り直す前に、到達率を見てください。
2. 定期の条件表示の周辺
「何回続ける必要があるか」「いつ解約できるか」は、申し込む前の最大の関心事です。
この記載の周辺で滞留が起き、その直後に離脱が集中しているなら、書き方が理解しづらいというサインです。条件を目立たなくするほど、かえって申込率は下がります。
3. 申込フォームの入力項目
どの項目で手が止まっているかは、フォームの離脱計測で1項目ずつ特定できます。お届け周期の選択肢が多すぎる、電話番号が必須になっている——こうした細部が数字を落とします。
カスタマイズを発注する前に検証する
W2 はカスタマイズにも対応するプラットフォームです。だからこそ、発注の前に検証する順番を守るかどうかで費用対効果が変わります。
| 進め方 | 問題点 |
|---|---|
| カスタマイズ依頼 → 実装 → 結果を見る | 費用と期間がかかる。外れても戻しにくい |
| ABテストで先に検証 → 勝った案だけ発注 | 数日で判断できる。発注時に根拠を添えられる |
ABテストツールは、テンプレートを改修せずにページの一部を出し分けられます。 勝ちパターンが確定してから「この形で恒久実装してほしい」と出すほうが、承認も見積もりも通りやすくなります。
DejamでW2サイトの改善を進める
ヒートマップ
クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類を計測します。熟読は4秒以上の滞留、離脱・滞在は5%刻みの20バンドで見られるため、「引上げオファーに何割が到達したか」「定期条件でどれだけ止まったか」を数字で示せます。データ保存期間は無制限です。
ABテスト
デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。テンプレートを改修せずに検証できるため、カスタマイズを発注する前に効果を確かめられます。AIが自然言語からテストコードを自動生成します。
EFO・フォーム最適化
決済画面が対象外でも、申込フォームは改善対象にできます。どの入力項目で離脱しているかを1項目ずつ特定できます。
よくある質問
Q. GTM経由と管理画面への直接設置、どちらが正しいですか?
A. どちらでも計測は動きます。すでに GTM を運用しているなら GTM 経由が管理しやすく、切り戻しもできます。タグが Dejam の1つだけなら、管理画面に直接でも構いません。
Q. GTMのコンテナはどこに入れますか?
A. W2 の管理画面(CMS > タグマネージャー)から設置します。 GTM を使う場合でも、コンテナ自体は一度カート側に入れる必要があります。
Q. GTM経由にすると計測がずれませんか?
A. GTM が1段挟まるぶん、タグの読み込みがわずかに遅れます。通常の分析では問題になりませんが、ページ最上部での行動を厳密に取りたい場合は直接設置のほうが有利です。
Q. GTMを使うとCSPの設定は変わりますか?
A. 許可すべきドメインが増えます。 GTM のドメインと、計測ツールの配信・送信先ドメインの両方が必要です。CSPを設定しているサイトでは、この点を情シスへの依頼に含めてください。
まとめ
- W2 のタグ設置は管理画面(CMS > タグマネージャー)と GTM 経由の2通り
- すでに GTM を運用しているなら GTM 経由。管理の一元化と切り戻しができる
- GTM のコンテナ自体は一度 W2 側に設置する必要がある
- GTM を使う場合、CSP に許可するドメインが1つ増える
X-Frame-Options: DENYでも計測は動く- 分析範囲はカート投入前まで
- 見るべきは引上げオファーの到達率・定期条件の周辺・申込フォームの入力項目
- カスタマイズを発注する前にABテストで検証する
ECサイト全体のCVR改善の考え方はECサイトのCVR改善ガイドにまとめています。
CVR改善ならDejam!定期通販の引上げ導線を数字で改善する
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「施策は打てているが、効いているかわからない」という段階から、本格的なPDCAを回して成果を最大化するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- 国内唯一のワンプロダクト: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで完結
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
GTM経由でも設置できるため、既存のタグ運用を崩さずに導入できます。


