結論から書きます。楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonの商品ページに、ヒートマップツールを導入することはできません。
理由は単純で、モールが出店者に任意のJavaScriptを設置する手段を提供していないからです。ヒートマップは計測用のJavaScriptをページ内で動かす仕組みなので、それが置けなければ成立しません。
ただし「だから何もできない」わけではありません。本記事では、なぜ使えないのかと、その制約の中で何ができるのかを整理します。
記事のポイント
- モールごとの制約の中身
- 「禁止タグ回避」の裏技を勧めない理由
- モールの中で数字を上げるための代替手段
- 自社ECを持つ判断をどう考えるか
- 自社ECなら何が見えるようになるのか
目次
- なぜモールではヒートマップが使えないのか
- 楽天市場の場合
- Yahoo!ショッピングの場合
- Amazonの場合
- 「裏技」を勧めない理由
- モールの中でできること
- 自社ECと併用するという考え方
- Dejamでできること
- よくある質問
- まとめ
なぜモールではヒートマップが使えないのか
ヒートマップやABテストのツールは、サイトのHTMLにJavaScriptのタグを1行入れることで動きます。このタグが、閲覧者のクリックやスクロールを記録してツール側へ送ります。
自社ECであれば、テンプレートやカートの管理画面からこのタグを入れられます。モールにはその入口がありません。
理由はモール側の事情として妥当なものです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| セキュリティ | 出店者が任意のスクリプトを動かせると、購入者の情報を扱う画面が危険にさらされる |
| 表示速度 | 出店者ごとに重いスクリプトが入るとモール全体の表示が遅くなる |
| 表示の統一性 | モールとしての体験を保つため、ページ構造を出店者が自由に変えられないようにしている |
つまり、ツール側の対応で解決する問題ではありません。 どのヒートマップツールを選んでも結果は同じです。
楽天市場の場合
楽天市場のRMSでは、商品ページ等に記述できるHTMLに禁止タグが設定されています。script や iframe は使えず、使えるタグの種類も限定されています。スマートフォン用の商品説明では、使用できる img タグの数にも上限があります。
したがって、計測タグをそのまま貼ることはできません。
楽天GOLDという別サーバーを契約すると表現の幅は広がりますが、RMS側の商品ページそのものを計測できるようになるわけではありません。
Yahoo!ショッピングの場合
Yahoo!ショッピングでも、ストア構築で使えるHTMLには制限があります。フリースペースで使えるタグが限られており、JavaScriptの扱いは提供プランや設置場所によって変わります。
ネット上には「商品ページでJavaScriptを使う方法」といった情報が出回っていますが、これらは非公式のテクニックです。 モール側の仕様変更で、予告なく動かなくなる前提のものと考えてください。
Amazonの場合
Amazonの商品ページは、出品者が自由にHTMLを書ける構造になっていません。 商品情報は決められた項目に沿って登録し、リッチな表現はAmazonが用意したテンプレート(A+コンテンツ等)の範囲で行います。
任意のスクリプトを埋め込む手段は提供されていません。 3つのモールの中でも、最も自由度が低い構造です。
「裏技」を勧めない理由
検索すると「禁止タグを回避してJavaScriptを読み込む方法」といった情報が見つかります。これらは推奨しません。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 規約上のリスク | モールが明示的に制限しているものを回避する行為にあたる。指摘を受けた場合、ページの修正やアカウントへの影響が生じる可能性がある |
| 持続しない | モール側の仕様変更で突然動かなくなる。しかも壊れたことに気づけない(データが減っただけに見える) |
| 得られるものが小さい | 仮に動いても、モールのページ構造は変えられないため、分析結果を反映する手段が限られる |
分析できても直せないなら、分析する意味は薄くなります。 ここがモールの本質的な制約です。
モールの中でできること
計測タグが使えなくても、モールが提供する範囲でできることはあります。
1. モール側の分析機能を使い切る
各モールには、出店者向けのアクセス解析や検索順位のデータが用意されています。ページ内の行動は見えませんが、流入・転換の数字は取れます。 まずはここを読み込むことが先です。
2. サムネイルと1枚目の画像
モールでは検索結果の一覧から選ばれるかどうかが最初の関門です。ページに入る前の勝負なので、ヒートマップの有無は関係ありません。サムネイル、価格の見せ方、レビュー数——ここは今すぐ改善できます。
3. 商品説明の順番
ヒートマップがなくても、自社ECで得た知見はモールにも転用できます。 「スペック表より使用シーンを先に置いたほうが読まれる」といった傾向は、サイトが違っても大きくは変わりません。
片方で検証して、もう片方に適用する——これが現実的な進め方です。
自社ECと併用するという考え方
モール専業の事業者が自社ECを持つ理由は、売上の分散だけではありません。顧客の行動が見えるようになることも大きな理由です。
| モール | 自社EC | |
|---|---|---|
| 集客 | モールが連れてくる | 自分で集める必要がある |
| ページ内の行動 | 見えない | 計測できる |
| 改善の自由度 | 制限が多い | 自由 |
| 顧客データ | モールが保有 | 自社で保有 |
自社ECは「モールの代わり」ではなく「検証の場」として機能します。 自社ECで何が効くかを確かめ、その知見をモールの商品ページにも反映する。この使い方なら、自社ECの売上規模が小さくても投資が回収できます。
Dejamでできること
自社ECを持っている、あるいはこれから立ち上げる場合、以下が使えるようになります。
ヒートマップ
クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類。熟読は4秒以上の滞留、離脱・滞在は5%刻みの20バンドで計測するため、「商品説明のどこで読むのをやめたか」が具体的にわかります。この情報はモールでは絶対に得られません。
ABテスト
デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。どちらの見せ方が売れるかを数字で決められます。 ここで勝ったパターンを、モールの商品説明にも反映できます。
LP制作
モールに依存しない集客をするなら、広告からの受け皿となるLPが必要になります。ノーコードとコードの切り替えに対応しています。
よくある質問
Q. 楽天GOLDならヒートマップを設置できますか?
A. GOLDは表現の幅を広げるための別サーバーですが、RMS側の商品ページそのものを計測できるようになるわけではありません。 商品ページの行動データは引き続き取得できません。
Q. Googleアナリティクスなら入れられますか?
A. モールによっては、指定の方法でアクセス解析タグを設定できる場合があります。ただし任意のJavaScriptを動かす仕組みとは別物で、ヒートマップのようにページ内の行動を記録する用途には使えません。
Q. 禁止タグの回避方法を試すのはどうですか?
A. 推奨しません。規約上のリスクに加え、仕様変更で予告なく動かなくなり、しかも壊れたことに気づけません。 分析できても、モールのページ構造は変えられないため反映先も限られます。
Q. モール専業ですが、自社ECを作るべきでしょうか。
A. 売上の分散に加えて、顧客の行動が見えるようになるという効果があります。自社ECで検証した結果をモールの商品説明に反映するという使い方であれば、自社EC単体の売上が小さくても意味があります。
まとめ
- 楽天・Yahoo!・Amazonの商品ページにヒートマップは導入できない
- 理由は任意のJavaScriptを設置する手段が提供されていないため。ツールを変えても解決しない
- 禁止タグの回避策は勧めない。規約上のリスクがあり、仕様変更で壊れ、反映先も限られる
- モール内ではモールの分析機能・サムネイル・商品説明の順番で戦う
- 自社ECは検証の場として機能する。そこで得た知見はモールにも転用できる
自社ECのCVR改善についてはECサイトのCVR改善ガイド、ツール導入時のつまずきについてはCVR改善ツールが動かない原因はヘッダーにまとめています。
CVR改善ならDejam!モールでは見えない顧客の行動を可視化する
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「モールでは何が起きているかわからない」という段階から、自社ECで本格的なPDCAを回して成果を最大化するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- 国内唯一のワンプロダクト: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで完結
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
自社ECで検証した勝ちパターンは、モールの商品説明にも転用できます。


