「LPのメインビジュアルを差し替えたが、CVRは動かなかった」——LP画像のABテストは、差し替える「だけ」では差が出にくい領域です。効くのは題材・人物・実在感といった軸を明示的に振ったときです。
本記事では、LP画像のABテストを4つの検証軸に分解し、公開事例の数値とあわせて解説します。
記事のポイント
- LP画像の検証軸は題材・人物・実在感・形式の4つ
- 「きれいな画像」に変えても動かない理由
- 人物の表情を変えただけでCVRが32.8%動いた事例
- ストックフォトと自社撮影の比較で報告されている数値
- 生成AIで案を量産して検証する手順
目次
- LP画像のABテストが空振りする理由
- ①題材のABテスト
- ②人物のABテスト
- ③実在感のABテスト(ストックフォト vs 自社撮影)
- ④形式のABテスト(静止画・動画)
- 公開事例の数値
- 画像テストで必ず見るべき副作用
- DejamでLP画像を検証する
- よくある質問
- まとめ
LP画像のABテストが空振りする理由
画像を差し替えても結果が動かない原因は、同じ軸の中で動かしているからです。
「商品写真Aを商品写真Bに変える」は、題材・人物・実在感・形式のすべてが同じです。ユーザーが受け取る情報が変わらないため、差が出ません。
軸を明示して振ります。
| 軸 | 何を変えるか |
|---|---|
| 題材 | 何が写っているか(商品単体 / 利用シーン / 結果 / 課題) |
| 人物 | 人が写っているか、誰が、どんな表情か |
| 実在感 | ストックフォトか、自社で撮影したものか |
| 形式 | 静止画 / イラスト / 動画 / ビフォーアフターの並置 |
①題材のABテスト
ヒーロー画像(ファーストビューのメインビジュアル)は、ユーザーが「自分に関係あるか」を直感で判断する材料です。何を写すかで伝わる内容が変わります。
| 変更の型 | 仮説 |
|---|---|
| 商品単体 → 利用シーン | 使った後の状態が想像できる |
| 利用シーン → 結果(改善後の画面・数値) | 得られるものが具体になる |
| 結果 → 課題(困っている状態) | 自分の問題だと認識される |
| 抽象イメージ → 実際の画面キャプチャ | 何のツールか即座に分かる |
| 画像を外してコピーだけにする | 読まれるべきコピーに視線が集中する |
「画像を外す」も候補に入れてください。 ヒーロー画像がコピーの邪魔をしていることがあります。とくにBtoBのツール系LPでは、抽象的なイメージ写真を外して画面キャプチャに替えると理解速度が上がります。
②人物のABテスト
人物は、有無だけでなく「誰が」「どんな表情か」まで振れます。
| 変更の型 | 仮説 |
|---|---|
| 人物なし → 人物あり | 人の顔が注意を引く |
| モデル → 実際の社員・顧客 | 実在感が増す |
| 笑顔 → 真剣な表情 | ブランドの性格と一致する |
| 正面 → 視線をCTA方向に向ける | 視線誘導でCTAが見られる |
| 1人 → 複数人(チーム) | 組織として対応する印象になる |
| ターゲットと同じ属性の人物に変える | 自分向けだと判断される |
表情の変更は「笑顔が正解」ではありません。 後述の事例では、サングラスをかけた真剣な表情のほうが勝ち、サインアップCVRが32.8%上昇しています。ブランドの文脈次第です。
③実在感のABテスト(ストックフォト vs 自社撮影)
| 変更の型 | 仮説 |
|---|---|
| ストックフォト → 自社で撮影した写真 | 「どこかで見た写真」ではなくなり信頼される |
| 海外モデルのストックフォト → 国内の人物 | ターゲットとの距離が縮まる |
| 加工済み素材 → 撮って出しに近い写真 | 作り物感が消える |
| 人物ストックフォト → 顧客の実名・顔写真つきの声 | 第三者の裏付けになる |
ストックフォトは「無料だから悪い」わけではありません。 問題は、競合と同じ素材を使っている可能性です。ターゲットが比較検討で複数のLPを見ている場合、同じモデルが別サービスのLPにも出ていると信頼が落ちます。
顧客の声を使う場合は「ソーシャルプルーフとは?意味から実践活用法まで徹底解説」も参考にしてください。
④形式のABテスト(静止画・動画)
| 変更の型 | 仮説 |
|---|---|
| 静止画 → 短い動画・GIF | 操作や使い方が一目で伝わる |
| 写真 → イラスト | 抽象度が上がり、業種を限定しない |
| 単体画像 → ビフォーアフターの並置 | 効果の差分が伝わる |
| 画像 → 図解(構成図・フロー図) | 仕組みが理解できる |
動画に替えるときは表示速度を必ず測ってください。 ファーストビューに動画を置くと読み込みが遅れ、画像の勝ち負け以前にLPが表示される前に離脱されます。 速度の確認方法は「LP表示速度の改善方法」で解説しています。
公開事例の数値
| 変更内容 | 結果 | 信頼度 | サンプル・期間 | 実施 |
|---|---|---|---|---|
| ニュースレター内の人物画像を、笑顔からサングラスの真剣な表情に変更 | サインアップCVR 32.8%上昇(訪問者単価は5倍) | 95% | 記載なし | BoatUS.com |
| メール内の人物画像を、通常の顔写真から空手家の格好の写真に変更 | 登録率 136%高い | 記載なし | 約6,000人・1週間 | CliCo Digital / Dental Academy |
| ストックフォトをリアルフォトに変更 | サインアップ率 35%向上 | 記載なし | 記載なし | Marketing Experiments |
(出典: DLPO ブログのABテスト事例)
参考となる調査値として、オンライン買い物客の67%が購入決定時に「高品質な画像」を非常に重要と評価したという報告があります(出典: MDG広告社、ストックフォトと、自ら撮影したオリジナルの写真。どう使うべき? - DLPO)。商品情報(63%)、長文の説明(54%)、レビュー(53%)より高い数値です。
読み方は2点です。
1点目。表情・題材のような「何が写っているか」の変更は大きく動きます。 画質やトリミングの調整ではなく、被写体そのものを変えてください。
2点目。信頼度が報告されていない事例が多い領域です。 「136%高い」「35%向上」はいずれも信頼度が公開されていません。画像は結果が派手に見えやすいため、事例の数値を根拠に判断しないでください。 判定の考え方は「AAテストでABテストの有意性を見極める」を参照してください。
画像テストで必ず見るべき副作用
画像のABテストには、CVR以外に見るべき指標が3つあります。
| 指標 | なぜ見るか |
|---|---|
| 表示速度(LCP) | 画像の重さで表示が遅れると、勝ち負け以前に離脱する |
| スクロール開始率 | ビジュアルの存在感が強すぎると、下に続きがあると気づかれない |
| alt属性の有無 | 画像を差し替えるとalt属性が抜け落ち、アクセシビリティとSEOが劣化する |
alt属性の抜け落ちは頻発します。 ABテストで画像を差し替えるとき、テストパターン側のalt属性を書き忘れると、勝ったパターンをそのまま本番に適用した時点で代替テキストのないLPになります。 書き方は「LP画像のalt属性(代替テキスト)の書き方完全ガイド」で解説しています。
DejamでLP画像を検証する
画像のテストは案出しのコストが高いのが実務上のボトルネックです。生成AIとノーコード検証を組み合わせると、1案あたりの負荷が大きく下がります。
LP制作
画像だけを差し替えたパターンをノーコードで作成できます。AIで生成した画像をそのまま取り込めるため、題材違いの3案を同日に用意できます。 生成画像を使う際の権利・商用利用の確認は「AI画像生成でLPのファーストビュー素材を作る方法」を先に読んでください。
ABテスト
デザイン変更テストで画像を差し替えて比較します。3案以上を同時に比較したい場合もパターンを並列で走らせられます。
ヒートマップ
熟読ヒートマップで、画像の周辺が読まれているかどうかが分かります。画像に視線が止まってコピーが読まれていない状態は、熟読データに現れます。
よくある質問
Q. LP画像のABテストは何から始めるべきですか?
A. 題材(何が写っているか)です。 商品単体を利用シーンや画面キャプチャに変えるなど、伝わる情報そのものが変わる変更から始めてください。画質やトリミングの調整では差が出にくいです。
Q. 人物写真は笑顔がいいですか?
A. 一概には言えません。 公開事例では、サングラスをかけた真剣な表情のほうが勝ち、サインアップCVRが32.8%上昇しています(信頼度95%)。ブランドの性格とターゲットに合うかで検証してください。
Q. ストックフォトは使わないほうがいいですか?
A. 競合と同じ素材を使っていないかを確認してください。 比較検討中のユーザーが複数のLPで同じモデルを見ると信頼が落ちます。可能なら自社撮影か、顧客の実名・顔写真つきの声に置き換えてください。
Q. ファーストビューに動画を置いてもいいですか?
A. 表示速度を測ってから判断してください。 読み込みが遅れると、画像の勝ち負け以前に離脱します。LCPを計測し、悪化していないことを確認してください。
Q. 生成AIで作った画像をLPに使えますか?
A. 使えますが、商用利用の可否と権利の確認が必要です。 サービスごとに条件が異なり、人物画像はとくに注意が要ります。確認事項は「AI画像生成でLPのファーストビュー素材を作る方法」にまとめています。
まとめ
LP画像のABテストについて、要点を整理します。
- 画像の検証軸は題材・人物・実在感・形式の4つ。軸を明示して振る
- 「商品写真Aを商品写真Bに」は同じ軸の中の変更なので差が出ない
- 「画像を外してコピーだけにする」も候補に入れる
- 人物の表情は大きく動く。「笑顔が正解」ではない(真剣な表情が勝った事例でCVR32.8%上昇)
- ストックフォトの問題は画質ではなく競合と同じ素材を使っている可能性
- 動画に替えるなら表示速度(LCP)を必ず測る
- 画像領域は信頼度の未報告事例が多い。 派手な数値を根拠にしない
- 差し替え時にalt属性が抜け落ちる事故が頻発する。テストパターン側にも必ず書く
- 生成AIで案を量産するなら、商用利用の可否を先に確認する
CVR改善ならDejam!画像の案出しから検証までを1つのツールで
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「画像を差し替えたが変わらなかった」という段階から、軸を分けて検証し積み上げるまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
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AIで生成した画像をLP制作機能に直接取り込み、デザイン変更テストでそのまま比較できます。 制作と検証が別ツールに分かれていると、案出しのスピードが検証のスピードに追いつきません。


