「LPは長い方がいいのか、短い方がいいのか」——この問いに一般的な正解はありません。決めるのは長さそのものではなく、ユーザーが判断するのに必要な情報量です。
本記事では、LPの長さを4つの条件から判断する方法と、長さをABテストで検証する手順を解説します。
記事のポイント
- 長さを決める4つの条件(単価・認知度・検討期間・流入元)
- 長いLPでリードが638%増えた事例の正しい読み方
- 「長さの問題」ではなく「順番の問題」であるケース
- 長さを検証するときの指標の選び方
- スクロール率だけで判断してはいけない理由
目次
- 長さに一般的な正解はない
- 長さを決める4つの条件
- 公開事例の読み方
- 長さの問題か、順番の問題か
- 長さをABテストで検証する
- Dejamで長さを検証する
- よくある質問
- まとめ
長さに一般的な正解はない
LPの長さは「ユーザーが安心して行動できる情報が揃っているか」で決まります。 長さは結果であって目標ではありません。
| 短いLPが向く | 長いLPが向く |
|---|---|
| 低単価・無料 | 高単価 |
| 認知度が高い | 認知度が低い |
| 検討期間が短い | 検討期間が長い |
| 顕在層が流入する | 潜在層が流入する |
| 比較対象が少ない | 比較対象が多い |
「長いLPは読まれない」も「短いLPは情報が足りない」もどちらも条件次第です。
一方で、情報量が多すぎる害は実在します。 LPの役割を「買い物行動の時短」と捉えると、必要最小限の情報を最適な順序でテンポよく伝えることが要点になります(参考: 買い物行動時短の究極アイデアがLP - DLPO)。
LPの基本構成は「LP構成テンプレート完全版|成果が出る要素と作り方を徹底解説」を参照してください。
長さを決める4つの条件
①単価
| 単価 | 必要な情報量 |
|---|---|
| 無料・低単価(〜数千円) | 少ない。 失敗しても損失が小さい |
| 中単価(数万円) | 中。比較材料が必要 |
| 高単価(数十万円〜) | 多い。 社内稟議の材料まで要る |
BtoBで稟議が必要な商材は、読み手が「上司に説明する材料」を求めます。 長さはそのために必要になります。
②認知度
名前を知られているサービスは説明が不要です。 指名検索で来たユーザーに「このサービスとは何か」から始めると冗長になります。
認知度が低い場合は、課題の提示から始める必要があります。 ここが記事LPが長くなる理由です。構成は「記事LPとは?作り方・構成・デザイン事例を徹底解説」を参照してください。
③検討期間
| 検討期間 | 設計 |
|---|---|
| 即決(数分) | 短く、CTAを早く置く |
| 数日〜数週間 | 資料・比較表を用意し、再訪を想定する |
| 数か月 | LPだけで完結させない。資料請求を入口にする |
検討期間が長い商材では、LPを長くするより「持ち帰れる資料」を用意するほうが効きます。
④流入元
同じ商材でも、流入元によって必要な長さが変わります。
| 流入元 | 必要な長さ |
|---|---|
| 指名検索・比較キーワード | 短い(価格と機能を早く) |
| 一般キーワード | 中 |
| ディスプレイ・SNS | 長い(課題の提示から) |
| リマーケティング | 短い(前回の続き・オファー) |
流入元別にLPを分けるのが最も確実な解決策です。 1本のLPで全流入元に最適化するのは不可能です。詳しくは「流入元別のLP出し分け」を参照してください。
公開事例の読み方
「長いLPが勝った」という有名な事例があります。
LPを短い形式から長い形式(信頼できる外交員の詳細情報とコールセンター職員の写真を追加)に変更した結果、コールセンターのリードが638%増加したと報告されています(MECLABS / HealthSpire。出典: 【ABテスト事例】CVRを最大化するなら、短い形式、それとも長い形式のLPか? - DLPO)。
この事例には読み方の注意が3つあります。
1つ目。信頼度・サンプルサイズ・テスト期間がいずれも公開されていません。 638%という数値の再現性は判断できません。
2つ目。勝った理由は「長さ」ではない可能性が高いです。 追加されたのは担当者の詳細情報と写真です。これは信頼の担保であり、長さはその結果です。同じ情報を短く入れられるなら、長くする必要はありません。
3つ目。商材がヘルスケア・コールセンター経由です。 検討に不安が大きく、担当者の顔が見えることが効く商材です。低単価のECで同じことをしても同じ結果にはなりません。
事例は「何を足したか」で読んでください。 「長くしたら勝った」ではなく「信頼を担保する情報を足したら勝った」が正しい読み方です。公開事例の扱い方は「ABテストのアイデア52選」でも整理しています。
長さの問題か、順番の問題か
「LPが長すぎる」と感じる状態の多くは、順番の問題です。
| 症状 | 実際の原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 長いのに読まれない | 決め手の情報が下にある | 順番を変える(短くしなくてよい) |
| 長いのに離脱する | 同じ内容を繰り返している | 重複を削る |
| 短いのにCVしない | 不安が解消されていない | 情報を足す |
| 長くても読まれる | 順番が合っている | そのままでよい |
判定はヒートマップで行います。
| データ | 分かること |
|---|---|
| 熟読ヒートマップ | どこまで読まれているか・どこが飛ばされているか |
| 離脱ヒートマップ | どのセクションで離脱しているか |
| スクロール率 | 到達率の分布 |
「読まれていないセクション」を削るより、「決め手の情報を上げる」ほうが先です。 読まれていないのは位置のせいである可能性があります。
折りたたみ(アコーディオン)も選択肢です。 情報量を減らさずに到達距離を短くできます。EC の商品詳細ページでは、アコーディオン化だけで購買決定要因への到達率が42%向上した事例があります(出典: 商品詳細ページ改善の新常識 - Ptengine)。同じ考え方は「商品詳細ページのCVR改善15施策」で扱っています。
長さをABテストで検証する
長さの検証は「構成レベルの変更」なので、リダイレクトテストが適しています。
| 検証の型 | 方法 |
|---|---|
| 短い版 vs 長い版(全体) | 別URLでリダイレクトテスト |
| セクションの削除 | デザイン変更テスト |
| セクションの並べ替え | デザイン変更テスト |
| 折りたたみの有無 | デザイン変更テスト |
指標の選び方
スクロール率だけで判断してはいけません。
| 指標 | 役割 |
|---|---|
| CVR | 主要指標。最終的にこれで決める |
| スクロール到達率 | 補助。短くすれば必ず上がる |
| 離脱位置 | 補助。どこで失っているか |
| 滞在時間 | 補助。短くすれば必ず減る |
短くすればスクロール到達率は必ず上がり、滞在時間は必ず減ります。 これらは「良くなった」証拠になりません。CVRで判定してください。
構成レベルの変更で勝ったら、何が効いたのかを分解して追試してください。 「長さ」という変数は、実際には複数の変更の束です。判定の考え方は「AAテストでABテストの有意性を見極める」を参照してください。
Dejamで長さを検証する
ABテスト(リダイレクトテスト)
短い版と長い版を別URLで用意して比較できます。 独自ドメインが300件まで追加費用なしで使えるため、構成の違う複数パターンを立てる運用がコストで止まりません。
ヒートマップ
熟読・離脱のデータで「長さの問題か順番の問題か」を判別できます。 決め手の情報が読まれていないなら、短くする前に順番を変えます。
LP制作
セクションの並べ替え・折りたたみをノーコードで試せます。 長さを変える検証は構成変更になるため、制作と検証が同じツールにあると往復が速くなります。
よくある質問
Q. LPは長い方がいいですか?
A. 条件次第です。 高単価・認知度が低い・検討期間が長い・潜在層が流入する場合は長くなり、低単価・認知度が高い・即決・顕在層なら短くなります。長さは結果であって目標ではありません。
Q. 「長いLPでリードが638%増えた」という事例は信用できますか?
A. 信頼度・サンプルサイズ・期間が公開されていません。 また追加されたのは担当者の詳細情報と写真で、勝った理由は長さではなく信頼の担保と考えられます。「長くしたら勝った」ではなく「何を足したら勝ったか」で読んでください。
Q. LPが長すぎると感じています。短くすべきですか?
A. まず順番を確認してください。 「長いのに読まれない」の多くは決め手の情報が下にあることが原因です。削るより先に上げてください。折りたたみ(アコーディオン)も、情報量を減らさずに到達距離を短くできます。
Q. 長さの検証はどうやりますか?
A. 別URLでリダイレクトテストが適しています。 構成レベルの変更なのでデザイン変更では収まりません。勝った場合は、何が効いたのかを分解して追試してください。
Q. スクロール到達率が上がれば成功ですか?
A. いいえ。 短くすればスクロール到達率は必ず上がり、滞在時間は必ず減ります。これらは良くなった証拠になりません。CVRで判定してください。
まとめ
LPの長さについて、要点を整理します。
- 長さに一般的な正解はない。長さは結果であって目標ではない
- 判断は単価・認知度・検討期間・流入元の4条件
- 流入元によって必要な長さが変わる。流入元別に分けるのが最も確実
- 検討期間が長い商材は、長くするより持ち帰れる資料を用意する
- 「長いLPで638%増」の事例は信頼度もサンプルも未公開
- その事例で勝った理由は長さではなく信頼の担保(担当者の情報と写真)
- 「長すぎる」の多くは順番の問題。 削るより決め手の情報を上げる
- 折りたたみで情報量を減らさずに到達距離を短くできる
- 長さの検証は別URLのリダイレクトテスト
- スクロール到達率と滞在時間で判定しない。 短くすれば必ず動く
- 構成レベルの変更で勝ったら分解して追試する
CVR改善ならDejam!長さの問題か順番の問題かを切り分ける
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「LPが長すぎる気がする」という段階から、原因を切り分けて検証するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
短い版と長い版を別URLで用意してリダイレクトテストで比較する運用が、ドメイン追加費用なしで回せます。 長さの検証は構成レベルの比較になるため、この制約がないことが効きます。


