「LPにヘッダーメニューを残すべきか」——ナビゲーションは離脱先そのものです。 CVだけを目的とするLPでは、外したほうがCVRが上がる傾向が公開データで報告されています。
本記事では、実際に外した企業の数値を示したうえで、それでも残すべきケースと検証手順を解説します。
記事のポイント
- 外してCVRが2倍になった事例を含む4つの公開データ
- 削除する位置で効果が違う(上部と中ほど)
- それでも残すべき3つのケース
- 外す代わりに文言を直すという選択肢(クリック+75%の事例)
- 外したときに必ず確認すること
目次
- なぜナビゲーションがCVRを下げるのか
- 外した企業の公開データ
- 削除する位置で効果が違う
- それでも残すべき3つのケース
- 外す代わりに文言を直す
- 外したときに必ず確認すること
- 検証の手順
- Dejamで検証する
- よくある質問
- まとめ
なぜナビゲーションがCVRを下げるのか
ナビゲーションは、ユーザーに「他にも見る場所がある」と伝えます。
| 働き | LPでの影響 |
|---|---|
| サイト内を回遊させる | CVまでの経路から外れる |
| 情報の全体像を示す | 検討を長引かせる |
| 信頼を担保する(会社概要など) | これはプラスに働く |
| 選択肢を増やす | 判断が遅れる |
通常のWebサイトでは回遊が目的なので、ナビゲーションは必要です。 しかしLPは1つの行動に集中させるページなので、目的が衝突します。
とくに広告流入のLPでは、クリック1件にコストが発生しています。 離脱先を自ら用意する設計は、その費用を捨てることになります。
LPの基本構成は「LP構成テンプレート完全版」を参照してください。
外した企業の公開データ
ナビゲーションを外した結果が複数公開されています(出典: ランディングページにナビゲーションは必要か?データによる考察 - DLPO)。
| 実施元 | 変更 | 結果 |
|---|---|---|
| Yuppiechef | メインナビゲーションバーを撤廃 | CVR 2倍 |
| AmeriFirst | ナビゲーションバーを撤廃 | CV 30〜40%増加 |
| Minders | ナビゲーションを削除(月単位の検証) | CV 9.2〜17.6%増加 |
| HubSpot | 5つの流入の多いLPで有無を比較 | 削除でCV増加 |
4件すべてで削除が勝っています。 ただし改善幅には2倍から9.2%まで大きな開きがあります。
改善幅の差は、ナビゲーションが「どれだけ押されていたか」に依存します。 もともとクリックされていないナビゲーションを外しても、数値は動きません。
これらの事例には信頼度・サンプルサイズが明記されていません。 方向性の参考として扱い、自社で検証してください。事例の扱い方は「ABテストのアイデア52選」を参照してください。
削除する位置で効果が違う
HubSpot の検証では、削除する位置によって結果が分かれています。
| 削除した位置 | CV の変化 |
|---|---|
| ページ中ほどのナビゲーション | 16〜28%増加 |
| 最上部のナビゲーション | 0〜4%増加 |
(出典: 同上)
中ほどのナビゲーションを外すほうが効果が大きいという結果です。
理由は読み進めている途中で選択肢を提示されることです。 ファーストビューのナビゲーションは「サイトの構造」として流し見されますが、本文の途中に現れるリンクは「今ここで別の場所に行ける」という提案になります。
実務上の示唆は明確です。 最上部のヘッダーを外すのが怖い場合は、まず本文中のナビゲーション・サイドバー・フッターへの内部リンクから削ってください。 効果が大きく、デザイン上のリスクも小さいです。
それでも残すべき3つのケース
①LPがサイトの一部として機能している場合
検索流入を想定しているLPでは、ナビゲーションを外すと回遊が止まります。 サイト全体の評価に影響することもあります。
広告専用LPと検索流入用LPは分けてください。 出し分けの設計は「流入元別のLP出し分け」を参照してください。
②信頼の担保が必要な場合
| リンク | なぜ必要か |
|---|---|
| 会社概要・運営者情報 | 実在性の確認 |
| プライバシーポリシー | 個人情報の扱いの確認 |
| 特定商取引法に基づく表記 | 通信販売では表示義務がある |
| 問い合わせ先 | 不安が残ったときの逃げ道 |
特定商取引法に基づく表記は、通信販売で表示が義務づけられています。 「ナビゲーションを外す」を理由に必要な表示を消してはいけません。
これらはフッターに置けば十分です。 ヘッダーのメニューとは役割が違います。
③高額・長期検討の商材
検討に時間がかかる商材では、情報を探せない状態が不信につながります。 導入事例・料金・よくある質問への導線は残したほうが機能することがあります。
ただしこの場合も「グローバルナビゲーション」ではなく「LP内のアンカーリンク」で十分です。 ページ外に出さずに目的地へ飛ばせます。
外す代わりに文言を直す
ナビゲーションを外すかどうかの二択で考える必要はありません。
公開事例では、ナビゲーションメニューの文言を「Buy & Sell」から「Classifieds」に変更した結果、メニューのクリック数が75%増加しています(信頼度99%、417,500人以上、26日間、The McClatchy Company。出典: 【ABテスト事例】UX検証とABテストの組み合わせがもたらす効果とは? - DLPO)。
この事例が示すのは、ナビゲーションの価値が文言で大きく変わることです。 クリックされていないナビゲーションは、不要なのではなく伝わっていない可能性があります。
なお、この増加はPCのみで観測され、他のデバイスでは統計的に意味のある差が出ていません。 デバイス別に分けて評価しないと、この内訳は見えません。 セグメント別評価の注意点は「出し分けの効果測定とセグメント別比較の落とし穴」を参照してください。
選択肢は3つです。
| 選択肢 | 向いている場面 |
|---|---|
| 外す | 広告専用LP・CVのみが目的 |
| 文言を直す | 回遊が必要・ナビが使われていない |
| アンカーリンクに置き換える | 長いLPで目的地に飛ばしたい |
外したときに必ず確認すること
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| 特定商取引法に基づく表記 | 通信販売では表示義務がある |
| プライバシーポリシー | 個人情報を取得する場合は必要 |
| 運営者情報 | 実在性の担保 |
| 戻る導線 | ユーザーが袋小路に入らないこと |
| モバイルのハンバーガーメニュー | 外し忘れていないか |
「ナビゲーションを外す」がアクセシビリティやダークパターンの問題にならないよう注意してください。 解約・キャンセルの導線だけを見つけにくくする設計は、規制対象です。類型は「ダークパターン30選と改善案」を参照してください。
検証の手順
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | クリックヒートマップでナビのクリック数を確認する |
| 2 | 押されていないなら、外す/文言を直すの両方を候補にする |
| 3 | 本文中・サイドバーのリンクから先に削る(効果が大きい) |
| 4 | ヘッダーの削除はABテストで検証する |
| 5 | CVRとあわせて直帰率・回遊率も見る |
| 6 | 法令上必要な表示が残っているか確認する |
1番を飛ばさないでください。 もともと押されていないナビゲーションを外しても、CVRは動きません。「外したのに変わらなかった」の多くはこれが原因です。
Dejamで検証する
ヒートマップ
クリックヒートマップで、ナビゲーションが実際に押されているかが分かります。 クリックイベント計測ならメニュー項目ごとのクリック数も取れます。外す判断の根拠がここで決まります。
ABテスト
ナビゲーションの有無・文言をノーコードで検証できます。 ヘッダーの削除はデザイン変更テストで試せます。
LP制作
ナビゲーションのない広告専用LPを、検索流入用のページとは別に用意できます。 独自ドメインが300件まで追加費用なしなので、用途ごとに分ける設計がコストで止まりません。
よくある質問
Q. LPのナビゲーションは外すべきですか?
A. 広告専用でCVのみが目的なら外す価値が高いです。 公開データでは4件すべてで削除が勝っており、CVRが2倍になった事例もあります。ただし信頼度は明記されていないため、自社で検証してください。
Q. どこのナビゲーションから外すべきですか?
A. 本文中・サイドバーのリンクからです。 HubSpotの検証では、ページ中ほどの削除でCVが16〜28%増加した一方、最上部の削除では0〜4%でした。効果が大きく、デザイン上のリスクも小さい順です。
Q. 外しても変わりませんでした。なぜですか?
A. もともと押されていなかった可能性が高いです。 クリックヒートマップで確認してください。クリックされていないナビゲーションを外しても数値は動きません。
Q. 法律上、外してはいけないリンクはありますか?
A. 通信販売では特定商取引法に基づく表記の表示義務があります。 プライバシーポリシー・運営者情報も必要です。これらはフッターに置けば十分で、ヘッダーのメニューとは役割が違います。
Q. 外す以外の選択肢はありますか?
A. 文言を直す・アンカーリンクに置き換えるの2つがあります。 公開事例では、メニューの文言を変えただけでクリックが75%増加しています(信頼度99%)。クリックされていないナビは、不要ではなく伝わっていない可能性があります。
まとめ
LPのナビゲーションについて、要点を整理します。
- ナビゲーションは離脱先そのもの。LPの目的と衝突する
- 公開データでは4件すべてで削除が勝っている(CVR2倍・30〜40%増・9.2〜17.6%増)
- ただし信頼度・サンプルサイズは明記されていない
- 改善幅の差は「もともとどれだけ押されていたか」に依存する
- 削除する位置で効果が違う。 中ほど16〜28%増 / 最上部0〜4%増
- 本文中・サイドバーのリンクから先に削る
- 残すべきなのは検索流入用LP・信頼担保のリンク・高額長期検討の商材
- 特定商取引法に基づく表記は表示義務。 フッターに置けば十分
- 外す以外に「文言を直す」「アンカーリンクに置き換える」の選択肢がある
- メニューの文言変更だけでクリック**+75%**の事例がある(信頼度99%・PCのみ)
- 検証の前にクリックヒートマップで押されているかを確認する
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Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「ナビゲーションを外すべきか」という段階から、根拠を持って判断するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
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- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
クリックイベント計測でメニュー項目ごとのクリック数が取れます。 「外したのに変わらなかった」を避けるには、先に押されているかを測るのが最短です。


