「アクセス解析の数字は毎週見ているが、改善案が出てこない」——定量データは問題の場所を教えてくれますが、打ち手は教えてくれません。 打ち手を作るには定性データが要ります。
本記事では、定量と定性の使い分けをCVR改善の3ステップとして整理し、順番を逆にすると何が起きるかを解説します。
記事のポイント
- 定量と定性で分かることが違う
- 回す順番は定量で絞る → 定性で理由を取る → ABテストで確かめる
- 順番を逆にすると調査コストが跳ね上がる
- ヒートマップは定量と定性の中間にある
- 「定性は主観だから使えない」という誤解
目次
- 定量データと定性データの違い
- ヒートマップは中間にある
- ①定量で「どこか」を絞る
- ②定性で「なぜか」を取る
- ③ABテストで確かめる
- 順番を逆にするとどうなるか
- よくある誤解
- Dejamで3ステップを回す
- よくある質問
- まとめ
定量データと定性データの違い
| 定量データ | 定性データ | |
|---|---|---|
| 何が分かるか | どこで・どれだけ | なぜ・何と比べて |
| 代表的な手段 | GA4・ヒートマップ・ABテスト | インタビュー・ユーザビリティテスト・自由回答 |
| 対象 | 全ユーザー | 数人〜数十人 |
| 得意 | 問題箇所の特定・効果の検証 | 原因の推定・言葉の獲得 |
| 苦手 | 理由が分からない | 一般化できない |
| 出てくるもの | 数値 | 仮説とコピー |
「定量か定性か」の議論に意味はありません。 両方が必要で、使う順番だけが問題です。
ヒートマップは中間にある
ヒートマップは定量データですが、定性に近い情報を返します。
| GA4 | ヒートマップ | インタビュー | |
|---|---|---|---|
| 粒度 | ページ単位 | 画面内の位置単位 | 個人の文脈 |
| 分かること | どのページで落ちたか | 画面のどこで止まったか | なぜ止まったか |
GA4だけでは「LPで離脱した」までしか分かりません。 ファーストビューで離脱したのか、料金を見てから離脱したのかが区別できません。
ヒートマップはこの間を埋めます。 熟読・滞在・離脱のデータで、画面内のどこで止まっているかが分かります。詳しくは「ヒートマップとは?種類・見方・LP改善への活用法」「GA4とヒートマップの併用方法」を参照してください。
この「位置まで絞れている」状態が、定性調査のコストを大きく下げます。 次節で説明します。
①定量で「どこか」を絞る
最初にやることは、問題箇所の特定です。
| 使うもの | 絞れるもの |
|---|---|
| GA4のランディングページレポート | どのページのCVRが低いか |
| GA4のファネルデータ探索 | どのステップで落ちているか |
| 離脱ヒートマップ | ページ内のどこで離脱しているか |
| 熟読ヒートマップ | どこが読まれていないか |
| クリックヒートマップ | 何が押されていて、何が押されていないか |
この段階で「料金セクションの手前で離脱している」まで絞れれば十分です。 理由はまだ分かりません。
絞り込みが甘いまま次に進まないでください。 「LPのCVRが低い」という粒度で定性調査を始めると、聞くべきことが決まりません。
②定性で「なぜか」を取る
絞り込んだ箇所について、理由を取りに行きます。
| 手段 | コスト | 到達までの時間 |
|---|---|---|
| 社内の営業・サポートに聞く | ほぼゼロ | 即日 |
| ライブチャット・問い合わせ履歴 | ほぼゼロ | 即日 |
| ページ内調査(該当ページでアンケート) | 低い | 数日 |
| 出口調査(離脱時に1問) | 中 | 数日 |
| ユーザビリティテスト(5人) | 中 | 1〜2週間 |
| 顧客インタビュー | 中 | 1〜2週間 |
コストの低い順に試してください。 営業に「料金について最も多い質問は何ですか」と聞くだけで答えが出ることがあります。
位置まで絞れていると、聞くことが1つに決まります。 「料金セクションで止まる理由」だけを聞けばよいので、5人のユーザビリティテストで十分な答えが出ます。手順は「ユーザビリティテストのやり方」、質問の設計は「ユーザーインタビューの設計と質問の作り方」を参照してください。
**ユーザーを集めずに始めるならヒューリスティック評価**も選択肢です。
③ABテストで確かめる
定性で得た仮説は、数人の声にすぎません。 全体に効くかは定量で確かめます。
| 定性で得たもの | 検証の形 |
|---|---|
| 「プラン名が自社に該当するか分からない」 | プラン名に対象企業の一行を足す vs 現状 |
| 「導入の手間が不安だった」 | 導入ステップの図を足す vs 現状 |
| 「他社と何が違うか分からなかった」 | 比較表を足す vs 現状 |
ここで初めて「改善した」と言えます。 定性調査の結論をそのまま実装して終わりにすると、効果が分からないまま工数を使ったことになります。
検証の設計は「ABテストのアイデア52選」、判定の考え方は「AAテストでABテストの有意性を見極める」を参照してください。
順番を逆にするとどうなるか
定性から始めると、コストが跳ね上がります。
| 順番 | 何が起きるか |
|---|---|
| 定量 → 定性 → 検証 | 聞くことが1つに決まる。5人で答えが出る |
| 定性 → 定量 | 何を聞けばいいか決まらない。 観察が散らばり結論が出ない |
| 定量 → 検証(定性を飛ばす) | 打ち手が思いつきになる。テストの勝率が下がる |
| 定性 → 検証(定量を飛ばす) | そもそも問題でない箇所を直す可能性がある |
「定量を飛ばして定性から」は、コンサルティングでよく起きます。 サイト全体のユーザビリティテストを実施し、大量の指摘リストが出るものの、どれがCVRに効くかが分からないという結果になります。
「定性を飛ばして検証から」も頻発します。 ABテストのアイデアが枯渇するのは、たいていこの状態です。打ち手のネタは定性から出ます。
よくある誤解
「定性は主観だから使えない」
定性調査が返すのは意見ではなく、仮説とコピーです。
- 「使いにくいと言われた」→ 使わない
- 「5人中4人が料金表で15秒以上止まった」→ これは観察された事実
- 「『またツールが増えるのが嫌だった』と言われた」→ これは獲得した言葉
事実と解釈を分けて記録すれば、主観は混入しません。
「定量データがあれば定性は不要」
定量データは打ち手を出しません。 「料金セクションで50%が離脱している」という数値からは、料金が高いのか、プランが分からないのか、比較できないのかが判別できません。
「サンプル数が少ないと意味がない」
定性調査に統計的代表性は求めません。 求めるのは仮説の質です。検証は定量で行います。ユーザビリティテストが5人で足りるのはこのためです。
「顧客の言う通りに直せばいい」
顧客は解決策の専門家ではありません。 「もっと安くしてほしい」は要望であって原因ではありません。聞くべきは「何に困ったか」であって「どう直すべきか」ではありません。
Dejamで3ステップを回す
ヒートマップ(①定量で絞る)
熟読・滞在・離脱の3種類で、画面内のどこで止まっているかが5%刻みで分かります。 ここまで絞れていると、定性調査で聞くことが1つに決まります。
ポップアップテスト(②定性を取る)
ページ内調査・出口調査をポップアップで実装できます。 絞り込んだページで1問だけ聞く形なら、実施コストが最も低くなります。
ABテスト(③検証する)
定性で得た仮説をノーコードで検証できます。文言の差し替えなら開発を待たずに出せるため、サイクルの回転数が上がります。
自動解析
どのコンテンツがCVRに貢献しているかをAIが解析します。①の絞り込みで「どのセクションから見るか」の優先順位づけに使えます。
よくある質問
Q. 定量データと定性データはどちらを先に取るべきですか?
A. 定量が先です。 問題箇所を絞ってから定性を取ると、聞くことが1つに決まり5人で答えが出ます。定性から始めると観察が散らばって結論が出ません。
Q. ヒートマップは定量ですか定性ですか?
A. 定量データですが、定性に近い情報を返します。 GA4がページ単位なのに対し、ヒートマップは画面内の位置単位で分かるため、定性調査のコストを大きく下げます。
Q. 定性調査は主観的で信用できないのでは?
A. 記録の仕方の問題です。 「使いにくいと言われた」は使えませんが、「5人中4人が料金表で15秒以上止まった」は観察された事実です。事実と解釈を分けて記録してください。
Q. 定性調査は何人に聞けばいいですか?
A. 統計的代表性は求めません。 ユーザビリティテストなら5人で約85%の問題が見つかります。求めるのは仮説の質で、検証は定量(ABテスト)で行います。
Q. 顧客の要望通りに直せばいいですか?
A. 要望と原因は違います。 「もっと安くしてほしい」は要望であって原因ではありません。聞くべきは「何に困ったか」であって「どう直すべきか」ではありません。
まとめ
定量データと定性データの使い分けについて、要点を整理します。
- 定量は「どこで・どれだけ」、定性は「なぜ・何と比べて」
- ヒートマップは両者の中間。 GA4のページ単位と個人の文脈の間を埋める
- 回す順番は「定量で絞る → 定性で理由を取る → ABテストで確かめる」
- 位置まで絞れていると、定性調査で聞くことが1つに決まる
- 定性はコストの低い順に。まず社内の営業・サポート
- 定性から始めると聞くことが決まらず、観察が散らばる
- 定性を飛ばすとABテストのネタが枯渇する
- 「定性は主観」は記録の仕方の問題。事実と解釈を分ける
- 定性に統計的代表性は求めない。検証は定量で行う
- 顧客は解決策の専門家ではない。 「何に困ったか」を聞く
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Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「数字は見ているが改善案が出ない」という段階から、サイクルを回して積み上げるまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- プロジェクト管理: 改善施策の進捗をチームで共有できる
絞り込み(ヒートマップ)・定性の取得(ポップアップ調査)・検証(ABテスト)が同じツールにあると、3ステップの往復が速くなります。 ツールが分かれていると、この往復のたびに人と手順が変わります。


