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UI/UX改善

【2026年版】ユーザビリティテストのやり方|5人で足りる理由とタスク設計の手順

【2026年版】ユーザビリティテストのやり方|5人で足りる理由とタスク設計の手順

この記事でわかること

ユーザビリティテストのやり方を、目的の設定・タスク設計・実施・分析という4つの工程に分けて解説します。ヒートマップで離脱箇所は分かるが理由が分からないという方が、なぜ5人のテストで約85%の問題が見つかるのかという根拠と、司会がやってはいけないこと、観察結果をABテストの仮説に変換する手順までわかる内容です。

「ヒートマップでどこが読まれていないかは分かったが、なぜ読まれないのかが分からない」——行動データは「どこで」を教えてくれますが、「なぜ」は教えてくれません。 その答えを取りに行く手段がユーザビリティテストです。

本記事では、ユーザビリティテストを目的設定・タスク設計・実施・分析の4工程に分けて解説します。

記事のポイント

  • 5人でテストすれば約85%の問題が見つかる根拠
  • タスク設計が結果の質を決める
  • 司会がやってはいけないこと
  • 観察結果をABテストの仮説に変換する手順
  • ヒートマップとの役割分担

目次

  • ユーザビリティテストとは
  • なぜ5人で足りるのか
  • ①目的を決める
  • ②タスクを設計する
  • ③実施する
  • ④結果を改善案に変える
  • ヒートマップとの役割分担
  • Dejamで定量と定性をつなぐ
  • よくある質問
  • まとめ

ユーザビリティテストとは

ユーザビリティテストとは、実際のユーザーに特定のタスクを実行してもらい、その過程を観察して問題を見つける手法です。

「感想を聞く」のではなく「行動を観察する」ことが本質です。 感想は事実と一致しません。「分かりやすかったです」と答えた人が、実際には3回迷っていることは珍しくありません。

聞く調査見る調査
アンケート・インタビューユーザビリティテスト
意見・態度・記憶が取れる実際の行動が取れる
本人が自覚していることしか出ない本人が気づいていない迷いも出る

行動データ(ヒートマップ・GA4)で「どこで落ちているか」を絞ってから実施すると、最小の回数で答えが出ます。

なぜ5人で足りるのか

ユーザビリティテストは大人数を集める必要がありません。

Nielsen Norman Group は、テストで見つかる問題数を次の式で示しています。

見つかる問題数 = N × (1 − (1 − L)^n) (N = デザイン内の総問題数、L = 1人のテストで見つかる問題の割合、n = 被験者数)

Lの典型値は31%(多数のプロジェクトの平均)で、この場合次のようになります。

被験者数見つかる問題の割合
1人約31%
5人約85%
5人以降同じ知見の繰り返しになり、新しい発見が最小化する

(出典: Why You Only Need to Test with 5 Users - Nielsen Norman Group、Jakob Nielsen, 2000)

同じ資源を使うなら、15人で1回より5人で3回のほうが成果が大きくなります。 見つけた問題を直してから次のテストを回せるためです。

ユーザー層が複数ある場合は、各層3〜4人が推奨されています。 BtoBで「決裁者」と「実務担当」が分かれる場合などが該当します。

①目的を決める

「サイト全体を見てもらう」テストは失敗します。 何を確かめるかを1つに絞ります。

悪い目的良い目的
LPの使いやすさを確認する料金プランを自分で選べるかを確認する
サイトの印象を聞く問い合わせフォームを最後まで入力できるかを確認する
改善点を教えてもらうどの情報が足りずに離脱するかを特定する

目的は行動データから決めてください。 離脱ヒートマップで料金セクションの離脱が多いなら、目的は「料金プランを自分で選べるか」です。

仮説も先に立てます。 「料金表の項目名が専門用語で理解されていない」のように書いておくと、観察の焦点が定まります。仮説の書き方は「結果の出るABテストは仮説検証ができていた」も参考になります。

②タスクを設計する

タスク設計が結果の質を決めます。 ここが甘いと、何回テストしても学びが出ません。

原則悪い例良い例
答えを言わない「右上の資料請求ボタンから申し込んでください」「資料を取り寄せてください」
具体的な状況を与える「商品を探してください」「3歳の子ども向けに5,000円以内で贈り物を選んでください」
完了条件を決めておく「見てみてください」「注文完了画面が出たら終了です」
1タスク1目的「登録して、商品を探して、買ってください」3つのタスクに分ける
サイトの用語を使わない「マイページに行ってください」「過去の注文履歴を確認してください」

サイト内の用語をタスク文に入れてはいけません。 「マイページ」と言った時点で、ユーザーは画面上の「マイページ」という文字を探します。その言葉が伝わるかどうかを検証できなくなります。

タスクは3〜5個が目安です。 1人あたり30〜60分に収まる範囲にします。

本番前にパイロットテスト(社内の1人で試す)を必ず行ってください。 タスク文の曖昧さは、実施して初めて分かります。

③実施する

役割やること
司会タスクを提示し、思考を声に出してもらうよう促す
記録発言・操作・所要時間を記録する
観察発言以外の行動(迷い・戻る・止まる)を記録する

司会がやってはいけないこと

やってはいけない理由
操作を教えるそこがまさに検証対象
「分かりますか?」と聞く「分かります」と答えさせてしまう
誘導する(「ここを押すとどうなりますか?」)自発的な行動が観察できなくなる
沈黙を埋める迷っている時間そのものがデータ
言い訳をする(「まだ開発中でして」)遠慮した回答になる

「思ったことを声に出してください」(発話思考法)を最初に依頼してください。 沈黙が続いたら「今、何を考えていますか?」とだけ聞きます。

「使いにくかったですか?」と聞かないでください。 被験者は気を遣って否定します。聞くなら「今、何を探していましたか?」のように事実を聞きます。

オンラインで実施する場合

画面共有とレコーディングで実施できます。モバイルの検証は、実機のカメラで手元を映すか、画面共有アプリを使ってください。 PCでモバイル表示を再現しても、タップ領域と親指の可動域は検証できません。モバイル固有の論点は「モバイルLP最適化の方法」を参照してください。

④結果を改善案に変える

「使いにくそうだった」で終わらせないでください。 次の形に整理します。

記録すること
何が起きたか(事実)5人中4人が料金表で15秒以上止まった
何が原因と考えられるか(解釈)プラン名が機能名になっており、自社が該当するか判断できない
どう直すか(施策)プラン名の下に「◯◯な企業向け」の一行を足す
どう確かめるか(検証)ABテストで料金セクションからの離脱率を比較する

「事実」と「解釈」を分けて書くことが重要です。 混ぜると、観察していないことを観察したことにしてしまいます。

5人中1人だけの問題は保留してください。 全員が同じ場所で止まったなら確度が高く、1人だけなら個人差の可能性があります。ただし致命的な問題(購入できない・エラーになる)は1人でも即対応です。

最後は必ずABテストで確かめます。 ユーザビリティテストは5人の観察であり、統計的な検証ではありません。仮説の質を上げる手段であって、勝敗を決める手段ではありません。 検証するアイデアの出し方は「ABテストのアイデア52選」にまとめています。

ヒートマップとの役割分担

ヒートマップ・GA4ユーザビリティテスト
分かることどこで落ちているかなぜ落ちるか
データ量全ユーザー5人
得意問題箇所の特定原因の推定
苦手理由が分からない一般化できない

順番は「ヒートマップで絞る → テストで理由を取る → ABテストで確かめる」です。

この順番を守らないと、テストの回数が増えます。 どこが問題か分からない状態でテストを始めると、5人分の観察が散らばって結論が出ません。

ヒートマップの使い方は「ヒートマップとは?種類・見方・LP改善への活用法」、GA4との併用は「GA4とヒートマップの併用方法」を参照してください。

実際の観察例としては「認知的ウォークスルー『マイナビ転職編』」も参考になります。

Dejamで定量と定性をつなぐ

ヒートマップ

熟読・滞在・離脱の3種類で「どこで止まっているか」が5%刻みで分かります。 ユーザビリティテストの目的とタスクは、ここから決めます。テスト後は「観察された問題が全ユーザーでも起きているか」の確認にも使えます。

ヒートマップ機能の詳細を見る →

ABテスト

テストで得た仮説をノーコードで検証できます。5人の観察を全ユーザーの数値で確かめる工程がここです。

ABテスト機能の詳細を見る →

自動解析

どのコンテンツがCVRに貢献しているかをAIが解析します。「テストで問題が見つかった箇所が、そもそもCVRに効いているか」の優先順位づけに使えます。

LPO機能の詳細を見る →

よくある質問

Q. ユーザビリティテストは何人でやればいいですか?

A. 5人です。 Nielsen Norman Group の分析では、1人あたり平均31%の問題が見つかり、5人で約85%に達します。同じ資源なら15人で1回より5人で3回のほうが成果が大きくなります。

Q. 被験者はどう集めますか?

A. 実際のターゲットに近い人を選んでください。 社内の人間は前提知識があるため適しません。ユーザー層が複数ある場合は各層3〜4人が推奨されています。

Q. アンケートやインタビューとの違いは何ですか?

A. アンケートとインタビューは「聞く」、ユーザビリティテストは「見る」調査です。 感想は事実と一致しません。「分かりやすかった」と答えた人が3回迷っていることは珍しくありません。

Q. タスク文はどう書けばいいですか?

A. サイト内の用語を使わず、具体的な状況を与えてください。 「マイページに行ってください」と言うと、ユーザーは「マイページ」という文字を探すだけになり、その言葉が伝わるかを検証できません。

Q. テストの結果はそのまま実装していいですか?

A. 仮説として扱い、ABテストで確かめてください。 5人の観察は統計的な検証ではありません。ただし致命的な問題(購入できない・エラーになる)は1人でも即対応してください。

まとめ

ユーザビリティテストのやり方について、要点を整理します。

  • 「感想を聞く」のではなく「行動を観察する」
  • 5人で約85%の問題が見つかる(1人あたり平均31%)
  • 15人で1回より5人で3回のほうが成果が大きい
  • 目的は1つに絞る。行動データから決める
  • タスクにサイト内の用語を入れない(その言葉が伝わるかを検証できなくなる)
  • タスクは3〜5個。本番前にパイロットテストを必ず行う
  • 司会は操作を教えない・誘導しない・沈黙を埋めない
  • 「使いにくかったですか?」と聞かない。事実を聞く
  • 結果は事実・解釈・施策・検証の4つに分けて書く
  • 5人中1人だけの問題は保留。ただし致命的なものは1人でも即対応
  • 順番は「ヒートマップで絞る → テストで理由を取る → ABテストで確かめる

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Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「離脱箇所は分かるが理由が分からない」という段階から、仮説を検証して積み上げるまでを総合支援します。

Dejamが選ばれる理由

  • ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
  • 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
  • ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
  • ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
  • 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
  • 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者

Dejamの主要機能

  • LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
  • ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
  • ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
  • 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
  • プロジェクト管理: 改善施策の進捗をチームで共有できる

ユーザーテストの結果をチームで共有し、施策として管理するところまでDejam内で完結します。 観察が個人のメモで終わると、改善サイクルになりません。

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この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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