「ユーザーインタビューをやってみたが、当たり障りのない感想しか出なかった」——原因は質問の設計にあります。「ご満足いただけましたか」と聞けば「満足しています」が返ってきます。
本記事では、CVR改善に使えるユーザーインタビューの設計を、対象者の選び方・質問の設計・聞き方・分析の順に解説します。
記事のポイント
- CVR改善に直結する4つの質問
- 社内の営業・サポートに聞くだけで得られる知見
- 誘導せずに事実を聞く技術
- 聞くタイミングは購入後30日以内
- インタビュー結果をLPのコピーに変える手順
目次
- ユーザーインタビューで何が分かるか
- ①誰に聞くか
- ②何を聞くか|CVR改善に効く4つの質問
- ③どう聞くか
- ④結果をLPのコピーに変える
- 社内インタビューから始める
- Dejamでインタビュー結果を検証する
- よくある質問
- まとめ
ユーザーインタビューで何が分かるか
行動データでは取れないものが3つあります。
| 取れるもの | なぜ重要か |
|---|---|
| 購入前に何に悩んでいたか | LPの課題提示セクションの文言になる |
| 何と比較していたか | 競合比較・差別化の訴求軸が決まる |
| 何が最後の障壁だったか | CTA周辺のマイクロコピーになる |
逆に、インタビューで取れないものもあります。
| 取れないもの | 理由 |
|---|---|
| どこで離脱したか | 本人が覚えていない |
| 何秒止まったか | 自覚がない |
| 何が「使いにくい」か | 聞くと遠慮する |
「どこで・どれだけ」は行動データ、「なぜ・何と比べて」はインタビューです。 行動の観察は「ユーザビリティテストのやり方」を参照してください。
①誰に聞くか
| 対象 | 聞けること | 難易度 |
|---|---|---|
| 最近購入した顧客 | 決め手・障壁・比較対象 | 中 |
| 検討して離脱した人 | 離脱理由(最も価値が高い) | 高い |
| 長期利用者 | 継続理由・LTVの要因 | 低い |
| 自社の営業・カスタマーサポート | 頻出の質問・懸念 | 最も低い |
最も価値が高いのは「検討して離脱した人」ですが、到達が最も難しいです。 代替として出口調査(離脱時のポップアップで1問だけ聞く)が使えます。
最初に着手すべきは自社の営業・カスタマーサポートです。 後述のとおり、コストがほぼゼロで最も早く知見が出ます。
聞くタイミングは購入後30日以内、できれば直後が望ましいとされています。 時間が経つと、検討時の懸念が記憶から消えます。
②何を聞くか|CVR改善に効く4つの質問
顧客に聞く質問は、次の4つが基本形とされています(出典: コンバージョンを高めるために、「お客様の声」の調査を活用する - DLPO)。
| # | 質問 | 何に使えるか |
|---|---|---|
| 1 | このような商品・サービスが必要だと感じたのはいつですか | 課題提示セクションの文言・検索キーワード |
| 2 | この商品・サービスは、あなたのどんな問題を解決しますか | ベネフィットの訴求軸 |
| 3 | 他の製品・他社サービスを検討しましたか | 比較表の比較軸・差別化の訴求 |
| 4 | どんなことを懸念し、どんなためらいがありましたか | CTA周辺のマイクロコピー・FAQ |
4つ目が最も直接的にCVRに効きます。 ためらいの内容がそのままLPで解消すべき不安だからです。
価値提案を特定する質問(メッセージマイニング)
CVRの高い価値提案(UVP)を作るには、次の3問が使われます(出典: CVRの高い価値提案(UVP)を特定するためのメッセージマイニングの活用とは? - DLPO)。
| 対象 | 質問 |
|---|---|
| サイト訪問者 | 「{商品カテゴリー}を選ぶ際、最も重要視することは何ですか?」 |
| 顧客 | 「{自社商品}によって解決される、あるいは軽減される一番のことは何ですか?」 |
| 顧客 | 「様々な選択肢の中から、弊社を選んだ理由は何ですか?」 |
この3問から得た言葉をそのままLPの見出しに使うのが「メッセージマイニング」です。 自社の言葉ではなく顧客の言葉を使うため、ニールセンの原則のうち「実世界とのマッチ」も同時に満たせます(「ヒューリスティック評価とは?」参照)。
この手法を使った事例では、ホームページからのeコマース取引が51%上昇、ユーザーあたり収益が92%増加したと報告されています(Petdoors.com、出典: 同上)。
ただし信頼度やサンプルサイズは公開されていません。 手法のアイデアとして扱い、数値は自社で取り直してください。
③どう聞くか
| 原則 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 評価を聞かない。事実を聞く | 「使いやすかったですか?」 | 「申し込むまでに何回サイトを見ましたか?」 |
| 前提を質問に入れない | 「当社の高品質なサポートについて…」 | 「サポートを利用された経験を教えてください」 |
| 1問で2つ聞かない | 「料金と機能はどうでしたか?」 | 料金と機能を別に聞く |
| はい/いいえで終わらせない | 「比較しましたか?」 | 「どこと比較しましたか?」 |
| 具体的なエピソードを引き出す | 「よくある不満は?」 | 「直近で困ったのはどんな場面でしたか?」 |
「弊社のサービスは業界トップクラスですが、満足度はいかがですか」のような質問は、満足と答えさせるための誘導です。 質問文に評価語を入れないでください。
沈黙を怖がらないでください。 考えている時間に本音が出ます。
深掘りは「それはなぜですか」を3回までが目安です。それ以上は理由の後付け(合理化)が始まります。
④結果をLPのコピーに変える
インタビューの価値は、顧客の言葉をそのまま使えることにあります。
| 聞けた言葉 | どこに使うか |
|---|---|
| 「またツールが増えるのが嫌だった」 | CTA直前のマイクロコピー(「既存ツールの置き換えも可能です」) |
| 「上司に説明できる資料がほしかった」 | 資料請求のオファー名を変える |
| 「無料期間だけ使って終わると思っていた」 | FAQに追加 |
| 「Excelでやっていたが限界だった」 | 課題提示セクションの見出し |
要約せず、言われた表現のまま使ってください。 「業務効率化」に丸めた瞬間に、誰にも刺さらない言葉になります。
掲載する場合は許諾が必要です。 氏名・役職・会社名の掲載範囲を文書で確認してください。載せ方は「お客様の声(テスティモニアル)の集め方と置き方」にまとめています。
最後はABテストで確かめます。 インタビューは数人の声なので、全体に効くかは別問題です。
社内インタビューから始める
外部の顧客に到達する前に、社内の営業・カスタマーサポートに聞いてください。
あるCROの実務者は、顧客・セールス・サポートチームへのインタビューを「紛れもなく、あらゆるCROの手法の中でも最も示唆に富む」と評しています(出典: コンバージョンを高めるための、定性調査の活用方法 - DLPO)。
聞くことは2つだけです。
「最も多い質問を5つ教えてください」 「そうした質問をされたときの回答は?」
この2問の答えは、そのままLPのFAQになります。 よく聞かれる質問がLPに書かれていないなら、そこが離脱理由です。
ライブチャットの履歴も同じ価値があります。 ユーザーが自分の言葉で書いた質問が蓄積されているため、何が不足しているかの一次データになります。
到達コストの低い定性調査の順番
| 順番 | 手法 | コスト |
|---|---|---|
| 1 | 営業・サポートへのインタビュー | ほぼゼロ |
| 2 | ライブチャット・問い合わせ履歴の分析 | ほぼゼロ |
| 3 | 購入直後の顧客アンケート(メール) | 低い |
| 4 | ページ内調査(特定ページでアンケート表示) | 低い |
| 5 | 出口調査(離脱時にポップアップで1問) | 中 |
| 6 | 顧客インタビュー | 中 |
| 7 | 離脱者インタビュー | 高い |
1と2は今日できます。 ここを飛ばして顧客インタビューの日程調整から始めるのは、コストの順番が逆です。
Dejamでインタビュー結果を検証する
ポップアップテスト
ページ内調査と出口調査はポップアップで実装できます。 「このページで知りたかったことは見つかりましたか」の1問だけでも、離脱理由の手がかりになります。表示タイミングの決め方は「ポップアップのABテスト」を参照してください。
ABテスト
インタビューで得た言葉をコピーに反映して検証できます。文言の差し替えだけなのでノーコードで完結します。
ヒートマップ
インタビューで出た懸念が、実際にその位置の離脱につながっているかを確認できます。 「料金が不安だった」という声が、料金セクションの離脱データと一致するかを見ます。
よくある質問
Q. ユーザーインタビューでは何を聞けばいいですか?
A. 4つの質問が基本形です。 ①必要だと感じたのはいつか ②どんな問題が解決されるか ③他に何を検討したか ④どんな懸念・ためらいがあったか。4つ目が最も直接的にCVRに効きます。
Q. 何人に聞けばいいですか?
A. 5〜8人で同じ話が繰り返されるようになります。 ただし人数より対象の質が重要です。離脱した人1人の話は、購入した人5人より価値があることがあります。
Q. 顧客に到達できない場合はどうすればいいですか?
A. 自社の営業・カスタマーサポートに聞いてください。 「最も多い質問を5つ」「その回答」の2問だけで、LPのFAQになります。ライブチャットの履歴も同じ価値があります。
Q. いつ聞くのがいいですか?
A. 購入後30日以内、できれば直後です。 時間が経つと検討時の懸念が記憶から消えます。
Q. 聞いた言葉はそのままLPに載せていいですか?
A. 表現はそのまま使ってください。 要約すると誰にも刺さらない言葉になります。ただし氏名・役職・会社名を出す場合は掲載許諾が必要です。また全体に効くかはABテストで確かめてください。
まとめ
ユーザーインタビューの設計について、要点を整理します。
- インタビューで取れるのは「なぜ・何と比べて」。「どこで・どれだけ」は行動データ
- CVR改善に効く4つの質問は必要性の発生・解決される問題・比較対象・懸念とためらい
- 4つ目(懸念とためらい)が最も直接的にCVRに効く
- 価値提案を作るならメッセージマイニングの3問
- 聞くタイミングは購入後30日以内、できれば直後
- 質問文に評価語を入れない。 「高品質な」は誘導
- 1問で2つ聞かない。はい/いいえで終わらせない
- 深掘りは「それはなぜですか」を3回まで
- 得た言葉は要約せずそのままLPに使う
- まず社内の営業・サポートに「最も多い質問を5つ」を聞く。 コストがほぼゼロで最も示唆が多い
- ライブチャット・問い合わせ履歴も一次データ
- 最後はABテストで確かめる
CVR改善ならDejam!聞いた言葉をその日のうちに検証する
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「顧客の声は集まったが反映できていない」という段階から、検証して積み上げるまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- プロジェクト管理: 改善施策の進捗をチームで共有できる
ページ内調査・出口調査はポップアップテストで実装できます。 「知りたかったことは見つかりましたか」の1問を出すだけで、離脱理由の手がかりが集まります。


