「GA4でCVRが低いページは特定できた。でも、そのページの何が悪いのかが分からない」——ここで止まっているなら、必要なのはGA4の使い方をさらに極めることではなく、ヒートマップを併用することです。
GA4とヒートマップは競合するツールではありません。役割がはっきり分かれています。 本記事では両者の役割分担と、実際にどういう順番で使うかを解説します。
記事のポイント
- GA4とヒートマップの役割の違い
- GA4だけでは分からない3つのこと
- 数値で絞り込み → 行動で原因特定 → 検証、の具体的な進め方
- GA4とヒートマップの数値がずれる理由
- 併用するときによくある失敗
目次
- GA4とヒートマップの役割の違い
- GA4だけでは分からない3つのこと
- 併用の進め方(4ステップ)
- GA4とヒートマップで数値がずれる理由
- 併用するときによくある失敗
- Dejamで併用する
- よくある質問
- まとめ
GA4とヒートマップの役割の違い
両者は測っている粒度が違います。
| GA4 | ヒートマップ | |
|---|---|---|
| 粒度 | ページ単位 | ページ内の位置単位 |
| 分かること | どのページが悪いか | そのページのどこが悪いか |
| 得意な分析 | 流入元別・デバイス別の分解、CVRの推移 | 読了位置、クリック分布、離脱位置 |
| 数の把握 | 正確 | 傾向の把握 |
| 使うタイミング | 最初(対象を絞る) | 次(原因を特定する) |
GA4は「どこを直すか」を決めるツール、ヒートマップは「何を直すか」を決めるツールです。順番が逆になると機能しません。
ヒートマップを先に開いても、サイトに100ページあれば、どのページのヒートマップを見ればいいか分かりません。まずGA4で1〜2ページに絞る必要があります。
ヒートマップの基礎は「【2026年版】ヒートマップとは?種類・見方・LP改善への活用法を徹底解説」で解説しています。
GA4だけでは分からない3つのこと
GA4を使い込んでも、次の3つは構造上追えません。
1. ページのどこまで読まれて、どこで離脱したか
GA4のスクロールイベント(拡張計測機能)は、既定では**「ページの90%まで到達した」の1回だけ発火します。10%刻みで細かく取るにはGTMでの追加実装が必要ですが、それでも「料金表の直前で止まっている」「導入事例の途中で離脱している」といった要素単位の粒度は得られません。**
2. どのコンテンツがCVに貢献したか
CVした人としなかった人で、LP内のどのブロックの閲覧率が違ったか——これはGA4の標準機能では分かりません。
「事例セクションを読んだ人のCV率が3倍高い」と分かれば、事例を上に移動するという明確な打ち手が出ますが、GA4ではページ単位の遷移までしか追えません。
3. クリックされているのにリンクではない要素
ユーザーがクリックしたが、何も起きなかった箇所——これはGA4では計測されません。イベントが発火しないためです。
画像やアイコンがボタンだと誤認されているケースは頻繁にあります。ここを見逃すと、「なぜかCVボタンが押されない」原因が分からないままになります。
併用の進め方(4ステップ)
ステップ1: GA4で改善対象を絞る(数値)
探索レポートで「ランディング ページ × セッション × セッションのキーイベント率」の表を作ります。
セッション数が多く、CVRが低いページを1〜2本選びます。CVRの低さだけで選ばないでください。月間100セッションのページを直しても、成果はほとんど変わりません。
さらに流入元別・デバイス別に分解して、対象を絞り込みます。「このLPのスマートフォン、広告経由」まで絞れれば理想的です。
手順の詳細は「【2026年版】GA4のランディングページレポートの見方|LP別にCVRを分解して改善につなげる手順」で解説しています。
ステップ2: ヒートマップで原因を特定する(行動)
絞り込んだページのヒートマップを開きます。見る順番を決めておくと効率的です。
| 見る種類 | 分かること |
|---|---|
| 離脱ヒートマップ | どの位置で離脱が集中しているか → その直前の要素が原因 |
| 熟読ヒートマップ | どこが読まれ、どこが読み飛ばされているか |
| クリックヒートマップ | CTAが押されているか / リンクでない場所が押されていないか |
| 滞在ヒートマップ | どこで迷っているか(長すぎる滞在は理解に時間がかかっている可能性) |
離脱 → 熟読 → クリックの順で見ると、「どこで落ちて、その手前は読まれていたのか、何を押そうとしたのか」が順につながります。
ステップ3: 仮説を1つに絞る
ヒートマップを見ると改善したい箇所が複数出てきますが、一度に複数変えないでください。 どれが効いたか分からなくなります。
「離脱が集中している位置の直前にある要素」を1つだけ選びます。
ステップ4: ABテストで検証する
仮説を同一期間・同一条件で検証します。
GA4の期間比較では、施策の効果と外部要因(季節性・キャンペーン・流入構成の変化)を分離できません。「変更後にCVRが上がった」だけでは、施策が効いた証明になりません。
ABテストの進め方は「【2026年版】ABテストとは?基本の仕組み・やり方・成果を出すポイントを初心者向けに解説」で解説しています。
GA4とヒートマップで数値がずれる理由
併用すると、必ず「セッション数が一致しない」という問題に直面します。これは正常です。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 計測の仕組みが違う | ヒートマップはページ内の描画とスクロールを記録する。読み込み完了前の離脱は記録されないことがある |
| サンプリング | ヒートマップツールは全PVではなくサンプリングで記録する場合がある |
| タグの発火タイミング | GA4タグとヒートマップタグの読み込み順で差が出る |
| 除外設定の違い | 自社IP除外やbot除外の基準が異なる |
ヒートマップの数値は「傾向を見るもの」であり、正確な数を数えるものではありません。 数の把握はGA4、傾向の把握はヒートマップ、と割り切ってください。
「ヒートマップのセッション数がGA4と合わないから信用できない」という判断は、使い方を誤っています。
併用するときによくある失敗
失敗1: ヒートマップから見始める
対象を絞らずにヒートマップを開いても、どこを見ればいいか分かりません。 必ずGA4で1〜2ページに絞ってから開いてください。
失敗2: 数の一致にこだわる
前述のとおり、両者の数値はずれます。ずれの原因調査に時間を使うより、傾向から打ち手を出すほうが成果につながります。
失敗3: データが溜まる前に判断する
ヒートマップは一定のセッション数が溜まらないと傾向が読めません。 目安として、そのページで数百セッション程度は必要です。公開直後のLPで判断すると、少数のユーザーの挙動に引きずられます。
失敗4: SPとPCを混ぜて見る
スマートフォンとPCではレイアウトが違うため、ヒートマップは必ず分けて見ます。 混ぜると、どちらの挙動なのか分からない平均値が出るだけです。GA4のデバイス別分解と対応させてください。
失敗5: 見て終わりにする
ヒートマップは「気づき」を得るツールです。気づきを仮説に変え、ABテストで検証するところまでやらないと成果は出ません。
Dejamで併用する
ヒートマップ
クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類に対応しています。データ保存期間は無制限のため、長期の変化も追えます。
CVに貢献しているコンテンツをAIが自動解析する機能があり、「どのブロックを上に移動すべきか」という判断を数値で下せます。流入元別にヒートマップを比較できるため、GA4での流入元別分解とそのまま対応させられます。
ABテスト
ヒートマップで立てた仮説を、そのまま検証に移せます。デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類に対応しており、自然言語での指示からテストコードを自動生成できます。
分析ツールと検証ツールが別だと、仮説を実装に移すたびにエンジニアの手が必要になりますが、同じツール内で完結します。
CROサジェスト
ヒートマップの結果から、改善案を自動で提案します。「離脱が集中している位置が分かったが、何をすればいいか分からない」という段階の助けになります。
よくある質問
Q. GA4があればヒートマップは不要ですか?
A. 役割が違うため、両方必要です。GA4は「どのページが悪いか」まで、ヒートマップは「そのページのどこが悪いか」を担当します。GA4では、ページ内の離脱位置・CVに貢献したコンテンツ・リンクでない箇所へのクリックは分かりません。
Q. どちらを先に見るべきですか?
A. 必ずGA4が先です。 対象を絞らずにヒートマップを開いても、100ページあるサイトでどのページを見ればいいか判断できません。GA4で1〜2ページに絞ってからヒートマップを開いてください。
Q. GA4とヒートマップでセッション数が合いません。
A. 正常です。計測の仕組み・サンプリング・タグの発火タイミング・除外設定が異なるためです。数の把握はGA4、傾向の把握はヒートマップと割り切ってください。ずれの原因調査に時間を使う価値はほとんどありません。
Q. ヒートマップはどのくらいデータが溜まれば見られますか?
A. 目安として、そのページで数百セッション程度です。少なすぎると個別ユーザーの挙動に引きずられます。公開直後のLPでは判断しないでください。
Q. スマートフォンとPCは分けて見るべきですか?
A. 必ず分けてください。レイアウトが違うため、混ぜると意味のない平均値になります。GA4のデバイス別分解と対応させて見るのが基本です。
Q. GA4のスクロールイベントで代用できませんか?
A. 部分的にはできますが不十分です。拡張計測機能の既定では「90%到達」の1回しか発火しません。GTMで10%刻みにしても、「料金表の直前で止まっている」といった要素単位の粒度は得られません。
まとめ
GA4とヒートマップの併用について、要点を整理します。
- GA4は「どこを直すか」、ヒートマップは「何を直すか」を決めるツール。役割が違う
- GA4では「ページ内の離脱位置」「CVに貢献したコンテンツ」「リンクでない箇所へのクリック」が分からない
- 進め方は①GA4で対象を絞る → ②ヒートマップで原因特定 → ③仮説を1つに絞る → ④ABテストで検証
- ヒートマップは離脱 → 熟読 → クリックの順に見る
- 両者の数値はずれる。 数の把握はGA4、傾向の把握はヒートマップと割り切る
- よくある失敗は「ヒートマップから見始める」「数の一致にこだわる」「データが溜まる前に判断する」「SPとPCを混ぜる」「見て終わりにする」
- 一度に複数変えない。 どれが効いたか分からなくなる
CVR改善ならDejam!分析から検証まで1つのツールで
Dejamは、LP制作・ヒートマップ分析・ABテスト・AI自動解析をオールインワンで提供するCVR改善特化ツールです。「GA4で対象は絞れたが、そこから先の手が止まる」という段階から、本格的なPDCAを回して成果を最大化するまでを総合支援します。
Dejamが選ばれる理由
- ワンプロダクトで完結: LP制作・ヒートマップ分析・ABテストをすべて単一ツールで実施
- 月額3万円〜利用可能: オプティマイズプラン月額3万円〜 / CMSプラン月額5万円〜 / オールインワン月額12万円〜
- ユーザー課金なし: 何名で使っても追加費用は発生しない
- ISMS認証取得: ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023認証取得済み
- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
- 独自ドメイン300件まで無料: LP専用ドメインを大量運用しても追加費用なし
ヒートマップとABテストが別ツールだと、仮説を検証に移すたびに実装の手間が発生します。Dejamなら気づきから検証までを同じ画面で完結できます。


