「サイト内検索は入れているが、それ以上は何もしていない」——サイト内検索は、ユーザーが自分の言葉で需要を書き込んでくれる唯一の場所です。ここを分析しないのは、最も確実な改善のヒントを捨てていることになります。
本記事では、サイト内検索の改善をゼロ件結果・キーワード分析・結果画面の設計の3段階で解説します。
記事のポイント
- 検索を使うユーザーのCVRは通常の2〜3倍高い傾向
- ゼロ件結果が機会損失になる仕組み
- 検索キーワードから需要とページの欠落を見つける手順
- ゼロ件時に離脱させない設計
- GA4での計測方法
目次
- サイト内検索を分析する価値
- ①ゼロ件結果を検出して潰す
- ②検索キーワードから需要を読む
- ③検索結果画面の設計
- 計測のしかた
- Dejamでサイト内検索を改善する
- よくある質問
- まとめ
サイト内検索を分析する価値
サイト内検索を使うユーザーは、目的が明確です。 そのためCVRが高くなります。
Ptengine は、サイト内検索を利用したユーザーのCVRが通常の2〜3倍高い傾向にあると報告しています(出典: ECサイトの隠れた機会損失を発見!サイト内検索「ゼロ結果」対策で売上アップを実現 - Ptengine)。
この層が検索結果0件で離脱しているなら、最も買う気のあるユーザーを取り逃がしていることになります。
サイト内検索の機能そのものとツールの選び方は「ECサイト内検索をご存知ですか?|機能からおすすめツールを紹介」で扱っています。本記事は導入済みの検索機能をCVRにつなげる方法を扱います。
EC全体の改善は「ECサイトのCVR改善ガイド」を参照してください。
①ゼロ件結果を検出して潰す
ゼロ件結果は「在庫がない」だけではありません。 原因は5種類に分かれます。
| 原因 | 例 | 対策 |
|---|---|---|
| 表記ゆれ | 「Tシャツ」と「ティーシャツ」 | 同義語辞書に登録する |
| 表記の揺れ(英数) | 「iphone」と「iPhone」「アイフォン」 | 正規化・かな変換に対応する |
| 商品名と一般名の差 | 商品名は「スキンケアローション」、検索は「化粧水」 | 一般名をタグ・説明文に入れる |
| 取り扱いがない | 実際に在庫も商品もない | 代替商品を提示する・要望として記録する |
| タイプミス | 「スニーカ」 | あいまい検索・もしかして機能 |
まずゼロ件キーワードの上位20件を出してください。 前述の事例でも「ゼロ結果キーワードTop20」を対象に改善しています。すべてを潰す必要はありません。上位だけで大半の機会損失が解消します。
ゼロ件時に離脱させない設計
| 施策 | 効果 |
|---|---|
| 代替商品を自動提示する(「◯◯の結果はありませんが、こちらはいかがですか」) | 空白画面で離脱させない |
| カテゴリ一覧への導線を置く | 検索以外の経路を提示できる |
| 人気商品・新着商品を出す | 回遊を継続させる |
| ポップアップで要望を受け取る | 取り扱いがない場合の需要を記録できる |
| 表記の候補を提示する(もしかして) | タイプミスを救える |
「検索結果は0件です」だけの画面を出してはいけません。 ユーザーにできることが何も残っていません。
②検索キーワードから需要を読む
ゼロ件結果の対策は「守り」です。攻めは検索キーワード全体の分析です。
| 読めること | 見るもの | 打ち手 |
|---|---|---|
| 言葉のずれ | 自社の商品名と検索語の差 | 商品名・説明文・タグを検索語に寄せる |
| ページの欠落 | 検索されているがページがない | LP・カテゴリページを新設する |
| 導線の欠落 | 検索で辿られている商品が、回遊経路上にない | ナビゲーション・一覧に追加する |
| 季節変動 | 時期ごとの検索語の変化 | 特集ページ・バナーの切り替え |
| 購入意図の強さ | 「型番」「サイズ」付きの検索語 | 在庫・仕様の表示を強化する |
最も価値が高いのは「検索されているがページがない」の発見です。 需要が実証されているうえに、競合が気づいていない可能性があります。
検索キーワードはSEOにも使えます。 ユーザーが自社商材をどう呼んでいるかの一次データなので、記事・LPのキーワード選定に直接使えます。
③検索結果画面の設計
検索結果画面は、実質的に商品一覧ページです。 一覧ページの設計軸がそのまま適用できます。
| 施策 | 仮説 |
|---|---|
| 絞り込み(フィルター)を結果画面に置く | 結果が多いときに辿り着ける |
| 並び順を「関連度」以外も選べるようにする | 価格・新着で判断できる |
| 検索語を結果画面で再表示・編集できるようにする | やり直しが容易になる |
| 件数を表示する | 絞り込むべきか判断できる |
| 在庫切れを除外するデフォルトにする | 買えない商品で埋まらない |
フィルターの見せ方は影響が大きい領域です。 公開事例では、フィルターの文字色をリンク色に変えるだけでCVRが20.5%向上し、左サイドバーに配置した場合は42%低下しています(信頼度99%、各68,000人、Officeworks)。詳細は「商品一覧(カテゴリ)ページのCVR改善」を参照してください。
検索結果が多すぎる場合も問題です。 0件と同じく、判断できずに離脱します。件数とフィルターの両方を出してください。
計測のしかた
サイト内検索の計測は、GA4の標準機能で始められます。
| 測るもの | 方法 |
|---|---|
| 検索利用率 | GA4の view_search_results イベント |
| 検索語 | search_term パラメータ |
| 検索後のCVR | 検索利用者のセグメントを作って比較する |
| ゼロ件結果 | ゼロ件時に専用イベントを送る実装が必要 |
| 結果画面内の行動 | ヒートマップ(クリック・離脱) |
ゼロ件結果はGA4の標準では取れません。 検索結果が0件のときに専用のイベントを送る実装が必要です。前述のPtengineの事例でも、検索キーワードを自動記録して送信する実装を行っています。
検索利用者のCVRと非利用者のCVRを比較するには、セグメントを作ります。 手順は「GA4のセグメントの作り方」を参照してください。イベントの設定は「GA4のイベント設定完全ガイド」も参考になります。
分析期間は2週間〜1か月を目安にしてください。 短すぎると季節変動やキャンペーンの影響を切り分けられません。
Dejamでサイト内検索を改善する
ヒートマップ
クリックヒートマップで、検索ボックス自体が使われているかが分かります。 検索利用率が低い場合、機能ではなく見つけやすさの問題です。検索結果画面の離脱位置も5%刻みで取れます。
ポップアップテスト
ゼロ件結果時のフォローをポップアップで出し分けて検証できます。 代替商品の提示・要望の受け取り・カテゴリ導線のどれが効くかを比較できます。
ABテスト
検索ボックスの位置・プレースホルダーの文言・結果画面のフィルター配置をノーコードで検証できます。「検索」というラベルを具体的な例示(「商品名・型番で検索」)に変えるだけの検証から始められます。
よくある質問
Q. サイト内検索を分析する価値はありますか?
A. あります。検索を使うユーザーのCVRは通常の2〜3倍高い傾向が報告されています。 最も買う気のあるユーザーがゼロ件結果で離脱しているなら、機会損失は大きくなります。
Q. ゼロ件結果はどう見つけますか?
A. GA4の標準機能では取れません。 検索結果が0件のときに専用イベントを送る実装が必要です。実装後、ゼロ件キーワードの上位20件から着手してください。全部を潰す必要はありません。
Q. ゼロ件結果の画面には何を出すべきですか?
A. 代替商品・カテゴリ導線・人気商品のいずれかです。 「検索結果は0件です」だけの画面は、ユーザーにできることが残っていません。取り扱いがない商品なら、要望として受け取る設計も有効です。
Q. 検索キーワードは何に使えますか?
A. 最も価値が高いのは「検索されているがページがない」の発見です。 需要が実証されているうえに競合が気づいていない可能性があります。記事・LPのキーワード選定にも直接使えます。
Q. 検索結果が多すぎる場合も問題ですか?
A. 問題です。 0件と同じく判断できずに離脱します。件数の表示とフィルターを両方置いてください。フィルターの見せ方だけでCVRが20.5%変わった事例があります。
まとめ
サイト内検索の改善について、要点を整理します。
- 検索を使うユーザーのCVRは通常の2〜3倍高い傾向
- ゼロ件結果は最も買う気のあるユーザーを取り逃がしている
- ゼロ件の原因は表記ゆれ・英数の揺れ・商品名と一般名の差・取り扱いなし・タイプミスの5種
- 上位20件のゼロ件キーワードから着手する。全部潰さなくてよい
- 「検索結果は0件です」だけの画面を出さない。代替商品か導線を必ず置く
- 最も価値が高い発見は「検索されているがページがない」
- 検索キーワードはSEOのキーワード選定にも使える一次データ
- 検索結果画面は実質的に商品一覧ページ。フィルターの見せ方が効く
- 結果が多すぎる場合も0件と同じく離脱する
- ゼロ件結果はGA4の標準では取れない。 専用イベントの実装が必要
- 分析期間は2週間〜1か月を目安にする
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Dejamが選ばれる理由
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- 毎週アップデート: 市場トレンドとユーザーリクエストに応じて機能を毎週拡充
- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
- LP/記事LP制作: ノーコード・コードの切り替えに対応。AIで生成したコードを直接取り込み可能
- ヒートマップ: 5種類(クリック/クリックイベント/熟読/滞在/離脱)。データ保存期間無制限
- ABテスト: デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテストの3種類。AIが自然言語でテストコードを自動生成
- 自動解析: どのコンテンツがCVRに貢献しているかAIが自動解析。ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスも特定
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