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【2026年版】商品一覧(カテゴリ)ページのCVR改善|絞り込み・並び順・表示形式の設計

【2026年版】商品一覧(カテゴリ)ページのCVR改善|絞り込み・並び順・表示形式の設計

この記事でわかること

商品一覧(カテゴリ)ページのCVR改善を、絞り込み・並び順・表示形式・一覧からのカート導線という4つの設計軸に分けて解説します。一覧から商品詳細ページに進んでもらえないという方が、フィルターの表示位置を変えるだけでCVRが22.9%向上し左サイド配置では42%減少した公開事例から、検証すべき順番を判断できる内容です。

「商品一覧ページから商品詳細ページに進んでもらえない」——商品一覧ページは、探している商品に辿り着けるかどうかで成果が決まります。 見た目を整えても、絞り込みが見つからなければ離脱します。

本記事では、商品一覧(カテゴリ)ページのCVR改善を4つの設計軸に整理し、公開事例の数値とあわせて解説します。

記事のポイント

  • フィルターの表示位置だけでCVRが22.9%向上・左側配置では42%減少
  • モバイルはグリッドよりリスト形式が勝った事例
  • 一覧から直接カートに入れる機能でトランザクション10%増
  • 並び順のデフォルトを何にするかの判断基準
  • 検証すべき順番

目次

  • 商品一覧ページで見るべき指標
  • ①絞り込み(フィルター)の設計
  • ②並び順の設計
  • ③表示形式の設計
  • ④一覧からのカート導線
  • 検証する順番
  • Dejamで商品一覧ページを検証する
  • よくある質問
  • まとめ

商品一覧ページで見るべき指標

商品一覧ページのCVRを直接見ても、改善点は分かりません。 次の3つに分解します。

指標何が分かるか
商品詳細への遷移率探している商品に辿り着けているか
絞り込み・並び替えの利用率機能が見つかっているか
ページ送り(2ページ目以降)の到達率1画面目で判断されているか

絞り込みの利用率が極端に低い場合、機能がないのではなく「見つかっていない」可能性が高いです。 後述の事例では、フィルターの表示位置を変えただけでCVRが42%変動しています。

EC全体の改善は「ECサイトのCVR改善ガイド」、商品詳細ページ側は「商品詳細ページのCVR改善15施策」を参照してください。

①絞り込み(フィルター)の設計

最も影響が大きい軸です。

公開事例では、オフィス用品ECがフィルターボタンの表示位置・テキスト色・文言を組み合わせてテストしています。

パターン変更内容結果
B文字色をグレー→に変更CVR +20.5%
C色+文言を「結果をフィルタリングする」→「フィルターを表示する」CVR +22.9%(勝ち)
Dフィルターを左側に配置CVR −42%

信頼度99%、各パターン68,000人、2週間。Officeworks(オーストラリア最大のオフィス用品サプライヤー)による実施です(出典: 【ABテスト事例】検索フィルター機能の効果的な表示位置と表現方法とは? - DLPO)。

この事例から読めることは3つです。

文字色をリンク色(青)にするだけで20.5%動いています。 フィルターが「押せるもの」として認識されていなかったことを示しています。

文言を「フィルターを表示する」に変えてさらに伸びています。 「結果をフィルタリングする」は、押した後に何が起きるかが伝わりにくい表現です。

左側配置は42%の低下です。 デスクトップECの定石とされる左サイドバー型が、この事例では大きく負けています。定石を自社で検証していないと、42%を失っている可能性があります。

検証すべき項目
フィルターの配置上部 / 左サイド / モーダル
フィルターのラベル「絞り込む」「フィルターを表示する」など
押せると分かる見せ方リンク色 / ボタン化 / アイコン
適用中の条件の表示タグ表示 / 件数表示
在庫切れを除外するデフォルトON / OFF

「適用中の絞り込み条件」が見えないと、ユーザーは結果を信用しません。 条件をタグで表示し、個別に外せるようにしてください。

②並び順の設計

変更の型仮説
デフォルトを「おすすめ」→「人気順」に変える社会的証明が働く
デフォルトを「新着順」に変える回遊性が上がる(リピーター向け)
価格の安い順をデフォルトにする価格重視層の離脱が減る
並び替えの選択肢を減らす選択のコストが下がる

価格の安い順をデフォルトにするかは、利益構造で決まります。 安い順にすると到達しやすくなりますが、平均注文単価が下がります。

アンカリングの観点では、高い商品を先に見せると後の価格が割安に見えます。 料金プランの並び順では、高い順にして全体注文数が14.9%増えた一方、安価プランの購入率が10.6%下がった事例があります(信頼度99%/92%、Greenhouse Group / T-Mobile Thuis)。商品一覧でも同じトレードオフが起きます。 考え方は「アンカリング効果とは?価格と選択肢の見せ方でCVRを上げる方法」を参照してください。

判定はCVRではなく「CVR × 平均注文単価」で行ってください。 安い順でCVRが上がっても、売上が下がることがあります。

③表示形式の設計

変更の型仮説
グリッド(2列)→ リスト(1行1商品)情報量が増えて判断できる
リスト → グリッド一覧性が上がり比較しやすい
1行の表示件数を変える(2列 / 3列 / 4列)スクロール量と情報量のバランスが変わる
サムネイルを大きくする商品の判別がしやすくなる
カラーバリエーションを一覧上で見せる詳細ページに入らずに選べる

公開事例では、モバイルの商品一覧で**リスト形式(1行1商品・大きなサムネイル・価格・詳細ボタン・カラー選択つき)とグリッド形式(1行2商品・情報は最小限)**を比較し、リスト形式が勝って訪問者あたりの収益が7%上昇しました(信頼度94%、9万人以上のモバイルユーザー・60日間、Tinuiti / U.S. Polo Assn。出典: 【ABテスト事例】モバイルの商品一覧ページの効果的なフォーマットとは? - DLPO)。

モバイルは「一覧性」より「1商品あたりの情報量」が効いた事例です。 画面が狭いため、2列にすると各商品の情報が削られます。

信頼度94%は一般的な基準の95%にわずかに届いていません。 自社で追試してください。

モバイル固有の論点は「モバイルLP最適化の方法」も参照してください。

④一覧からのカート導線

変更の型仮説
一覧上でサイズを選んで直接カートに入れられるようにする詳細ページを経由せずに買える
一覧にクイックビュー(モーダル)を置く一覧を離れずに詳細を確認できる
「お気に入り」ボタンを一覧に置く比較検討をサイト内に留められる
在庫切れの組み合わせを一覧上で示す詳細ページで落胆させない

公開事例では、商品一覧ページに**「クイック・セレクター」(サイズを選んで詳細ページを経由せずカートに追加できる機能)**を追加した結果、トランザクションが10%増加しました(平均注文額は大きな違いなし)。信頼度95%、30,000人以上のデスクトップユーザー・4週間、De Nieuwe Zaak / Steps による実施です(出典: 【ABテスト事例】商品一覧ページに「クイック・セレクター」は必要?不要? - DLPO)。

平均注文額が変わっていない点が重要です。 客単価を落とさずにトランザクションだけが増えています。「詳細ページを見せないと売れない」という前提が成立しない商材があることを示しています。

ただしリピート購入が中心の商材に限られる可能性があります。 初回購入で情報が必要な商材では、詳細ページを飛ばすとCVRが下がります。

検証する順番

観測着手する軸
絞り込みの利用率が低い①フィルター(見つかっていない)
絞り込みは使われるが詳細への遷移が少ない②並び順(上位に出る商品が合っていない)
1画面目で離脱している③表示形式(情報量が足りない)
詳細ページを何度も行き来している④カート導線(クイックビュー・直接投入)

フィルターから着手してください。 前述の事例では、フィルターの見せ方だけでCVRが42%変動しています。影響幅が最大です。

クリックヒートマップで、フィルターが押されているかを先に確認します。 押されていなければ、機能を増やす前に「押せると分かる見せ方」に直します。

Dejamで商品一覧ページを検証する

ヒートマップ

クリックヒートマップで、フィルター・並び替え・ページ送りが押されているかが分かります。 利用率が低い機能は、存在しないのと同じです。離脱ヒートマップでは、1画面目で離脱しているかスクロール後に離脱しているかを区別できます。

ヒートマップ機能の詳細を見る →

ABテスト

フィルターの配置・ラベル・表示形式をノーコードで検証できます。一覧ページはテンプレート単位で全カテゴリに反映されるため、1本の検証の影響範囲が大きい領域です。

ABテスト機能の詳細を見る →

自動解析

ゴールデンルート機能でページ遷移の最適パスを特定できます。「一覧 → 詳細 → カート」以外の経路で買われているかが分かります。

LPO機能の詳細を見る →

よくある質問

Q. フィルターは左サイドバーに置くのが定石ではないのですか?

A. 自社で検証してください。 公開事例では左側配置がCVR42%の低下を記録しています(信頼度99%、各68,000人)。デスクトップECの定石とされる配置が、この事例では大きく負けました。

Q. フィルターの利用率が低いのは機能が足りないからですか?

A. 見つかっていない可能性が高いです。 前述の事例では、文字色をリンク色(青)にするだけでCVRが20.5%向上しています。押せると認識されていなかったことを示しています。

Q. モバイルはグリッド表示が良いですか?

A. リスト形式が勝った事例があります。 1行1商品で大きなサムネイル・価格・カラー選択を出した形式が、1行2商品のグリッドに勝ち、訪問者あたり収益が7%上昇しました(信頼度94%)。モバイルは一覧性より1商品の情報量が効きます。

Q. 並び順のデフォルトは何にすべきですか?

A. CVRではなく「CVR × 平均注文単価」で判定してください。 安い順にするとCVRは上がりますが客単価が下がります。売上で評価しないと誤った判断になります。

Q. 一覧から直接カートに入れられるようにすべきですか?

A. 商材によります。 リピート購入が中心なら有効で、公開事例ではトランザクション10%増・平均注文額は変化なしでした(信頼度95%)。初回購入で情報が必要な商材では、詳細ページを飛ばすとCVRが下がります。

まとめ

商品一覧(カテゴリ)ページのCVR改善について、要点を整理します。

  • 見るべき指標は詳細への遷移率・絞り込みの利用率・ページ送り到達率
  • フィルターから着手する。 影響幅が最大
  • 文字色をリンク色にするだけでCVR20.5%向上した事例がある
  • 文言は「結果をフィルタリングする」より**「フィルターを表示する」**が勝った
  • 左サイドバー配置はCVR42%低下した事例がある。 定石を検証せずに採用しない
  • 適用中の絞り込み条件はタグで表示し個別に外せるようにする
  • 並び順は**「CVR × 平均注文単価」で判定する**
  • モバイルはグリッドよりリスト形式が勝った(訪問者あたり収益7%上昇・信頼度94%)
  • 一覧からの直接カート投入でトランザクション10%増・客単価は変化なし
  • ただし初回購入で情報が必要な商材では逆効果になりうる
  • 一覧ページはテンプレート単位で全カテゴリに効くため1本の影響が大きい

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この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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