Ptengine(ピーティーエンジン)は、Ptmindが提供するヒートマップ・アクセス解析とABテスト・Web接客を組み合わせたサイト改善ツールです。無料プランがあり、月間3,000PVまでなら費用をかけずにヒートマップを試せる点が、導入のハードルを大きく下げています。
サイト改善では、「どこが読まれていないか」を把握する分析と、「直したら良くなったか」を確かめる検証の両方が必要です。Ptengineはこの2つを Insight(分析)と Experience(改善)という2つの製品に分け、必要な側だけを選んで契約できる構成を取っています。
本記事では、Ptengineの機能・料金・向き不向きを整理し、CVR改善ツールDejamとの詳細な機能比較を通じて、自社の課題に合ったツール選定の参考にしていただけるよう解説します。
注記: 本記事は2021年公開の記事を2026年9月8日に全面更新しました。料金プランの体系が変更されているため、金額はすべて公式の料金ページで再確認しています。
記事のポイント
- Insight・Experience・Bundleという3つの製品構成の違い
- 無料プランで使える範囲(月間3,000PV)と有料プランの料金
- 少額から始めたい中小サイトに向き、大規模PVに不向きな理由
- Dejamとのヒートマップ・ABテスト・自動解析の違い
- Microsoft ClarityやUser Heatとの強みと使い分けの基準
目次
- Ptengineとは
- Ptengineが提供する主要機能
- Ptengineの料金体系
- Ptengineを選ぶのが推奨されるケース
- PtengineとDejamの徹底比較
- 主要な競合ツールとの比較
- よくある質問
- まとめ|Ptengineの主要機能とおすすめの方
Ptengineとは
Ptengineは、Ptmindが提供する「あらゆるウェブサイトのビジネスゴールを最速改善で実現させるワンストップツール」です。ヒートマップ・アクセス解析・ABテスト・Web接客・パーソナライゼーションの5領域をカバーします。
特徴的なのは製品の分け方です。分析を担う Insight と、改善を担う Experience が別製品になっており、片方だけ有料化することも、両方をまとめた Bundle を選ぶこともできます。Insightだけを有料にした場合でもExperienceは無料で使い続けられるため、必要な側から段階的に投資できます。
Ptengineの主な特徴
- 無料プランがある: 月間3,000PVまで。クレジットカード登録なしで始められる
- 3つの製品構成: Insight(分析)/Experience(改善)/Bundle(統合。20%お得と表示)
- 数分で利用開始: 技術や専門知識がなくても登録・設定して使い始められる
- ABテストと連携したヒートマップ: Bundleでは、ABテストのパターン別にヒートマップを確認できる
- PV超過時は計測停止: 上限を超えても自動課金されず、次のサイクルでリセットされる
- オンライン決済: Stripeのクレジットカード決済に対応(決済手数料なし)
Ptengineが提供する主要機能
Insight(ヒートマップ・アクセス解析)
分析側の製品です。次の機能を含みます。
- ヒートマップ: ページのどこが見られ、どこでスクロールが止まっているかを可視化
- アクセス解析: PV・セッション・流入元などの基本指標
- セグメント分析: ユーザーの属性や行動でデータを絞り込む
- コンバージョン/イベント計測: 目標地点への到達と、任意のイベントの発生を計測
「サイトの課題がどこにあるか分からない」段階で、まず現状を把握するための製品です。
Experience(ABテスト・Web接客)
改善側の製品です。次の機能を含みます。
- ABテスト: ページのパターンを比較して効果を検証
- リダイレクトテスト: 別URLのページ同士を比較
- Popup配信(Web接客): ユーザーに合わせたポップアップの表示
- ノーコードでサイト編集: 画面上からページの内容を書き換える
分析で見つかった課題に対して、実際に手を入れて検証する製品です。
Bundle(統合)
InsightとExperienceを統合した構成です。ABテストと連携したヒートマップが使えるようになり、「Bパターンでは読まれ方がどう変わったか」を確認できます。公式サイトでは「20%お得」と表示されています。
パーソナライゼーション
ユーザーデータを活用して、初回訪問者からリピーターまで、それぞれに合わせた表示を出し分ける機能です。
インスピレーションギャラリー
Web接客テンプレートやABテスト、改善施策のアイデア集が提供されています。何をテストすればよいか分からない段階での参考材料になります。
Ptengineの料金体系
Ptengineは製品(Insight/Experience/Bundle)を選んだうえで、プランを決める料金体系です。
| プラン | 月額(月払い) | 月額(年一括払い) | 計測可能PV数/月 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 無料 | 3,000 |
| Growth | 6,578円(税込)から | 5,478円(税込)から | PV数に応じて変動 |
| Premium | 要問い合わせ | 要問い合わせ | カスタム |
**金額は選択する製品とPV数によって変わり、公式サイトに表示されるのは下限額です。**年一括払いにすると月払いより安くなります。
料金体系で押さえておきたい点は次のとおりです。
- 有料プランは無料登録のあとに購入する: まず無料アカウントを作成し、管理画面の「プラン」ページから有料プランを購入します
- プロジェクトごとに適用される: 作成したプロジェクト単位で契約します
- PV超過時は計測が停止する: 上限を超えると次のリセット日まで計測が止まります。超過分が自動課金されることはありません
- 自動更新: 契約期限の翌日に同じプランで自動更新されますが、管理画面からいつでも自動更新を停止できます
- 日割り計算・返金なし: プラン変更は即日反映されますが、日割りや返金には対応していません
出典:料金|Ptengine 参照:https://www.ptengine.jp/plan/
Ptengineを選ぶのが推奨されるケース
Ptengineが向いているケース
- まず無料でヒートマップを試したい: 月間3,000PVまで無料。クレジットカード登録も不要
- 小規模サイトで低コストに始めたい: 年一括払いなら月額5,478円(税込)から
- 分析だけ/改善だけを先に導入したい: InsightとExperienceを分けて契約できる
- 予算を超過させたくない: PV上限を超えると計測が止まる仕組みのため、想定外の請求が発生しない
- 技術者がいない: 登録から設定まで数分で完了し、ノーコードでサイト編集まで行える
Ptengineが向かないケース
- 大規模PVのサイト: PV従量課金のため、PVが増えるほど費用が上がります
- PVの変動が大きいサイト: 上限超過で計測が止まるため、キャンペーン期などにデータの欠損が起きる可能性があります
- LPそのものを制作したい: ノーコードでの「編集」には対応しますが、LPを1から制作する機能は公式サイトに記載がありません
- 日割り精算が必要: プラン変更時の日割り・返金には対応していません
PtengineとDejamの徹底比較
PtengineとDejamは、ヒートマップとABテストを1つのツールで提供するという点でよく似た構成のツールです。違いは分析の深さと、カバーする範囲の広さにあります。
機能比較表
| 機能・観点 | Ptengine | Dejam |
|---|---|---|
| 無料プラン | ✅ 月間3,000PVまで。カード登録不要 | ❌ 無料プランなし(無料トライアルあり) |
| ヒートマップ分析 | ✅ ヒートマップ・アクセス解析・セグメント分析 | ✅ クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類 |
| CVR寄与度の自動解析 | 公式サイトに記載なし | ✅ どのコンテンツがCVRに寄与しているかを自動解析 |
| ABテスト | ✅ ABテスト・リダイレクトテスト | ✅ デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテスト |
| ABテスト×ヒートマップ | ✅ Bundleでパターン別のヒートマップを確認可能 | ✅ ABテストのパターン別にヒートマップレポートを確認可能 |
| ポップアップ | ✅ Popup配信(Web接客) | ✅ 離脱防止・再訪問時のポップアップをノーコードで設置 |
| ノーコード編集 | ✅ 画面上からページを編集 | ✅ ノーコード/コードエディター切替 |
| LP制作 | 公式サイトに記載なし | ✅ オールインワン・CMSに相当するプランで利用可 |
| フォーム機能 | 公式サイトに記載なし | ✅ お問い合わせフォーム・アンケートLPをノーコードで制作 |
| パーソナライズ配信 | ✅ ユーザーデータに基づく出し分け | ✅ 広告媒体・キャンペーン単位でのページ出し分け |
| AI機能 | 公式サイトに記載なし | ✅ AI(バイブコーディング)でABテストのコードを自動生成 |
| 製品の分割購入 | ✅ Insight/Experienceを別々に契約可能 | ❌ プラン単位。機能単位の分割購入は不可 |
| PV超過時の挙動 | ✅ 計測停止(自動課金なし) | 公式サイトに記載なし |
| 料金モデル | Free 0円/Growth 月額5,478円(税込・年一括)から/Premium 要問い合わせ | PV従量課金。オプティマイズプラン月額3万円〜、CMSプラン月額5万円〜、オールインワンプラン月額12万円〜 |
| セキュリティ認証 | 公式サイトに記載なし | ✅ ISMS認証取得(ISO/IEC 27001:2022)。2段階認証対応 |
※比較表の内容は2026年9月8日時点で各社公式サイトを確認して作成しています。最新の仕様・料金は各社公式サイトをご確認ください。
参照:Ptengine 料金 / Dejam 料金プラン
価格帯が違う
**この2つは価格帯が大きく異なります。**Ptengineは無料から始められ、有料でも年一括払いで月額5,478円(税込)から。Dejamはオプティマイズプランで月額3万円〜です。
**「まずヒートマップを見てみたい」という段階であればPtengineの無料プランが最も合理的です。**3,000PVという上限はありますが、主要ページの読まれ方を把握するには十分な場合があります。
一方で、DejamはLP制作・フォーム・AI機能まで含んだオールインワンであり、複数ツールを契約している状態からの集約を想定した価格です。既にヒートマップツール・ABテストツール・LP制作ツールを別々に契約している場合、まとめることでコストが下がるケースがあります。
分析の深さの違い
両ツールともヒートマップとABテストを持ちますが、ヒートマップの解釈にかかる手間が違います。
Ptengineのヒートマップはセグメント分析と組み合わせて、条件を絞りながら読み解いていく形です。柔軟ですが、どこを見るべきかは利用者が判断します。
Dejamのヒートマップは5種類(クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱)を搭載し、「どのコンテンツがCVRに寄与しているか」を自動解析します。「どこを熟読するとCVRが高いか」「どこまで滞在するとCVRが高いか」を自動で算出するため、データを読み解く時間を短縮できます。
カバー範囲の違い
**Ptengineは「分析と改善」、Dejamは「分析と改善に加えて制作」**をカバーします。
Ptengineのノーコード編集は既存ページの書き換えが対象で、LPを1から制作する機能は公式サイトに記載がありません。Dejamはオールインワンに相当するプランでLP制作機能を提供しており、「テストの結果を受けてLPを作り直す」ところまで同じツールで進められます。
ただし、LP制作が不要であればPtengineの構成のほうが軽く、安く済みます。
どちらを選ぶべきか
Ptengineが向いているケース:
- まず無料でヒートマップを試したい
- 月間PVが小さく、低コストで始めたい
- 分析だけ/改善だけを先に導入したい
- 予算超過を絶対に避けたい(PV上限で計測停止する仕組み)
Dejamが向いているケース:
- ヒートマップのCVR寄与度を自動解析させ、読み解く時間を減らしたい
- ポップアップの出し方自体をABテストで検証したい
- LP制作・フォームまで同じツールで完結させたい
- 複数のツール契約をまとめてコストを下げたい
- ISMS認証取得のセキュリティ基準を求める
両方を組み合わせるケース: 段階的な導入という考え方もあります。まずPtengineの無料プランで課題の当たりをつけ、本格的に改善サイクルを回す段階でオールインワンのツールに移行するという進め方であれば、初期投資を抑えつつ判断材料を得られます。
主要な競合ツールとの比較
Microsoft Clarityとの比較
Microsoft Clarityは全機能が無料のユーザー行動分析ツールで、ヒートマップとセッション録画、AI機能のClarity Copilotを提供します。PV制限もありません。
**「無料でヒートマップを使いたい」という条件だけで比べるとClarityが有利です。**ただしClarityにABテスト機能はないため、改善案の検証には別のツールが必要になります。PtengineはExperienceでABテストまでカバーする点が違いです。
User Heatとの比較
User Heat(ユーザーヒート)はユーザーローカルが提供する無料のヒートマップツールで、1サイトあたり月間30万PVまで無料で分析できます。Ptengineの無料プラン(3,000PV)より上限がはるかに大きい点が特徴です。
ただしUser Heatはヒートマップに特化しており、ABテストやWeb接客の機能はありません。PV数が多く、ヒートマップだけで十分であればUser Heatが選択肢になります。
SiTestとの比較
SiTest(株式会社グラッドキューブ)は、ヒートマップ・ABテスト・EFO・パーソナライズ・動画接客を提供するCX改善プラットフォームです。フリープランは月間3,000PV/1ドメインで、Ptengineの無料プランと同水準です。
AIが改善案・構成案まで提案する点がSiTestの特徴で、有料プランは計測PV数・ドメイン数に応じた個別見積もりになります。
無料ツールで足りるかを先に判断する
ヒートマップツールは無料の選択肢が複数あります。「ヒートマップを見るだけ」であれば、User Heat(月間30万PV無料)やMicrosoft Clarity(無制限無料)で足りることが多くあります。
有料ツールを検討すべきなのは、ABテストで検証まで回す段階か、セグメント別・広告別に細かく分析する必要が出た段階です。
よくある質問
Q. Ptengineの無料プランではどこまで使えますか?
A. 月間3,000PVまで計測できます。クレジットカードの登録は不要です。ただしデータ保存期間やヒートマップの利用可能ページ数など、無料版の仕様が適用されます。
Q. PV数の上限を超えるとどうなりますか?
A. 次のリセット日まで計測が停止します。**超過分が自動的に課金されることはありません。**たとえば8月20日に10,000PVプランを契約した場合、9月19日まで計測可能で、上限を超えると9月19日まで計測が止まり、9月20日0:00にリセットされます。
Q. InsightとExperienceは別々に契約できますか?
A. できます。Insightのみを有料利用した場合でもExperienceは無料で使い続けられ、逆も同様です。両方使う場合はBundle(公式サイト上で「20%お得」と表示)があります。
Q. 契約期間の途中でプランを変更できますか?
A. できます。PV数の変更や月額プランから年額プランへの変更は即日反映されます。ただし日割り計算や返金には対応していません。
Q. 無料プランから有料プランにするにはどうすればよいですか?
A. まず無料プランに登録してアカウントを作成し、ログイン後の管理画面「プラン」ページから有料プランを購入します。決済はStripeのクレジットカード決済(VISA/Master/American Express)で、決済手数料はかかりません。
まとめ|Ptengineの主要機能とおすすめの方
Ptengineは、ヒートマップ・アクセス解析を担うInsightと、ABテスト・Web接客を担うExperienceの2製品で構成されるサイト改善ツールです。無料プランがあり、月間3,000PVまで費用をかけずに試せます。
- 主要機能: ヒートマップ・アクセス解析・セグメント分析・ABテスト・リダイレクトテスト・Popup配信・ノーコード編集・パーソナライゼーション
- 料金: Free 0円(月間3,000PV)/Growth 月額5,478円(税込・年一括払い)から/Premium 要問い合わせ
- 最適なユーザー像: 小規模〜中規模サイト、まず無料で試したい担当者、予算超過を避けたい企業
- 向かないケース: 大規模PVサイト、PV変動が大きいサイト、LP制作機能が必要な場合
ヒートマップのCVR寄与度を自動解析させて分析時間を減らしたい場合や、LP制作・フォームまでを1つのツールで完結させたい場合は、国産のCVR改善ツールDejamが有力な選択肢です。オプティマイズプランは月額3万円〜(PV数に応じた従量課金)です。**ただしDejamに無料プランはありません。**まず費用をかけずに試したい段階であれば、Ptengineの無料プランから始めるほうが合理的です。


