「GA4とGoogle広告を連携したのに、コンバージョン数が一致しない」——これは設定ミスではありません。両者は測っている対象が違うため、そもそも一致しないのが正常です。
本記事では、GA4とGoogle広告の連携手順を解説したうえで、数値が合わない5つの理由と、どちらの数値をどの判断に使うかを整理します。さらに、広告のCVRが低いときにLPの何を直すかまでを扱います。
記事のポイント
- GA4とGoogle広告を連携する手順
- 連携するとできるようになること4つ
- GA4のキーイベントをGoogle広告にインポートする方法
- コンバージョン数が合わない5つの理由
- どちらの数値をどの判断に使うか
- 広告のCVRが低いとき、LPの何を直すか
目次
- GA4とGoogle広告を連携するとできること
- 連携の手順
- キーイベントをGoogle広告にインポートする
- コンバージョン数が合わない5つの理由
- どちらの数値をどの判断に使うか
- 広告のCVRが低いとき、LPの何を直すか
- Dejamで広告とLPをつなげて見る
- よくある質問
- まとめ
GA4とGoogle広告を連携するとできること
連携によって得られるものは4つです。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 広告データがGA4に取り込まれる | キャンペーン名・広告グループ・キーワード単位でGA4上の行動を分析できる |
| GA4のキーイベントを広告のCVとして使える | 広告側でCVタグを追加実装しなくてよい |
| GA4のオーディエンスを広告に共有できる | 「カートに入れたがCVしなかった人」などのリマーケティングリストを作れる |
| 広告レポートがGA4で見られる | 「レポート」→「集客」→「Google 広告キャンペーン」 |
もっとも実務価値が高いのは1つ目です。連携しないと、GA4上ではGoogle広告からの流入が google / cpc としかまとまらず、キャンペーン別・キーワード別の分析ができません。
連携の手順
前提: 必要な権限
- GA4プロパティの編集者以上
- Google広告アカウントの管理者権限
両方の権限を1つのGoogleアカウントで持っている必要があります。 片方しか持っていない場合、連携作業は進みません。
手順
- GA4の「管理」を開く
- 「サービス間のリンク設定」→「Google 広告のリンク」
- 「リンク」をクリック
- 「Google 広告アカウントを選択」から対象アカウントを選ぶ
- 設定を確認する
- パーソナライズド広告を有効化: リマーケティングを使うならオン
- 自動タグ設定: オンを推奨(後述)
- 「送信」で完了
自動タグ設定は必ずオンにする
Google広告の「自動タグ設定」がオフだと、GA4側でキャンペーン単位の分析ができません。
自動タグ設定をオンにすると、広告のリンク先URLに gclid パラメータが自動的に付与され、GA4がそれを読み取ってキャンペーン情報を紐づけます。
Google広告側でも確認してください。
- Google広告の「管理者設定」→「アカウント設定」
- 「自動タグ設定」がオンになっているか確認
手動でUTMパラメータを付けている場合は注意が必要です。 自動タグとUTMが両方あるとUTMが優先され、GA4のGoogle広告レポートにデータが入りません。UTMパラメータの扱いは「【2026年版】GA4の流入元・参照元の見方|(direct)/(none)が増える11の原因と減らす方法」で解説しています。
キーイベントをGoogle広告にインポートする
連携後、GA4のキーイベントをGoogle広告のコンバージョンとして使えます。広告側でCVタグを別途実装する必要がなくなるのが利点です。
- Google広告の「目標」→「コンバージョン」→「概要」
- 「コンバージョンアクションを作成」→「インポート」
- 「Google アナリティクス 4 プロパティ」→「ウェブ」を選択
- インポートしたいキーイベントにチェックを入れる
- 「インポートして続行」
インポート後、入札で使うかどうかを設定します。「主要コンバージョン」に設定すると自動入札の最適化対象になり、「セカンダリ」にすると計測のみになります。
すべてを主要コンバージョンにしないでください。 資料ダウンロードと商談化を両方とも主要にすると、入札が獲得しやすいほう(資料ダウンロード)に寄ります。入札の目的になるものだけを主要にします。
キーイベントの設定方法は「【2026年版】GA4のキーイベント(旧コンバージョン)設定方法|計測されないときの対処法も解説」で解説しています。
コンバージョン数が合わない5つの理由
連携後、必ずと言っていいほど発生する問題です。どちらかが間違っているのではなく、測っている対象が違います。
理由1: アトリビューションモデルの違い
GA4はデータドリブンアトリビューションが既定で、複数の接点に貢献度を配分します。Google広告は自媒体のクリックを優先して計上します。
複数媒体を併用している場合、この差は大きくなります。
理由2: 計上日の基準が違う
| 計上日 | |
|---|---|
| Google広告 | クリックした日に遡って計上 |
| GA4 | CVが発生した日に計上 |
クリックから成約まで1週間かかる商材の場合、同じCVが違う日に計上されます。 月末をまたぐと月次の数字がずれる原因になります。
理由3: ビュースルーコンバージョン
Google広告のディスプレイ・動画では、広告を見ただけ(クリックしていない)でCVした分も計上されることがあります。GA4は原則これをカウントしません。
理由4: Cookie規制・トラッキング防止機能の影響
ブラウザのトラッキング防止機能により、計測できないセッションが発生します。GA4側とGoogle広告側で影響の受け方が違うため、差が生じます。
この欠落そのものを減らす対策(拡張コンバージョン・CAPI・サーバーサイドGTM)の全体像と着手順は「【2026年版】Cookieless時代の広告計測とは?対策の全体像と着手する順番を解説」にまとめています。
理由5: タグの実装差
発火条件やタイミングが、Google広告のコンバージョンタグとGA4のイベントで異なる場合があります。たとえば「ボタンクリック時」と「サンクスページ到達時」では、入力エラーで送信できなかった分の扱いが変わります。
どちらの数値をどの判断に使うか
片方の数値だけを見て意思決定しないでください。 用途で使い分けます。
| 判断したいこと | 使う数値 | 理由 |
|---|---|---|
| 媒体内の入札・予算配分 | Google広告の数値 | 自動入札はその数値で動くため |
| 媒体をまたいだ予算配分 | GA4の数値 | 横断で同じ基準で比較できる |
| LPの良し悪し | GA4のランディングページ別CVR | LP単位で分解できるのはGA4だけ |
| 実際の売上との突合 | 自社の受注データ | どちらの計測ツールも実売とは一致しない |
LPの評価にGoogle広告の数値を使わないことが重要です。Google広告はキャンペーン・広告グループ単位でしか見られず、複数の広告グループが同じLPに送客していると、LP単位の評価ができません。
広告のCVRが低いとき、LPの何を直すか
ここが本題です。広告のCVRが低いと、まず入札や広告文の調整が検討されますが、LPが原因のケースは少なくありません。
まず切り分ける
GA4の探索レポートで「ランディング ページ × Google 広告のキャンペーン × セッションのキーイベント率」の表を作ります。
| 見つかる状態 | 原因 | 直す対象 |
|---|---|---|
| 特定のキャンペーンだけCVRが低い | キーワード・ターゲティングとLPの内容がずれている | 広告側 |
| 同じLPに送っている全キャンペーンでCVRが低い | LPに問題がある | LP側 |
| スマートフォンだけCVRが低い | LPのスマホ表示 | LP側 |
LP側が原因のときに直す箇所
- 広告文とファーストビューが一致しているか — 広告で「初期費用無料」と訴求しているのに、LPの最初の画面にその文言がなければ離脱します。もっとも多く、もっとも直しやすい原因です
- 検索キーワードとLPの訴求が合っているか — 「比較」で流入しているのに比較情報がない、など
- CVボタンがファーストビュー内にあるか
- スマートフォンでの表示速度と可読性
CPAの観点からの切り分けは「CPAを下げる方法7選|高くなる原因の切り分け方とLP側の改善アイデア」でも解説しています。入札を触る前にLPを直したほうが効果が出るケースは多くあります。
Dejamで広告とLPをつなげて見る
GA4とGoogle広告の連携で分かるのは、キャンペーン別のCVRまでです。「そのキャンペーンから来た人がLPの中で何をしたか」は分かりません。
ヒートマップ
流入元・キャンペーン別にヒートマップを比較できます。「このキャンペーンから来た人だけがファーストビューで離脱している」と分かれば、広告文とLPのずれが特定できます。
広告ダッシュボード
Google広告だけでなく、Meta広告・Yahoo!広告なども含めた媒体横断のデータとLPのCVRを1画面で確認できます。媒体ごとに管理画面を開いて転記する作業がなくなります。
ABテスト
キャンペーンごとにLPを出し分ける施策を検証できます。リダイレクトテストを使えば、特定のキャンペーンだけ別のLPに振り分けて比較できます。
よくある質問
Q. GA4とGoogle広告の連携に必要な権限は何ですか?
A. GA4プロパティの編集者以上と、Google広告アカウントの管理者権限です。両方を1つのGoogleアカウントで持っている必要があります。
Q. 連携するとGA4のコンバージョン数とGoogle広告の数値は一致しますか?
A. 一致しません。アトリビューションモデル・計上日の基準・ビュースルーコンバージョンの扱い・Cookie規制の影響・タグの実装差、の5つの理由で必ず差が出ます。これは正常な状態です。
Q. どちらの数値を信じればいいですか?
A. 用途で使い分けます。媒体内の入札判断はGoogle広告の数値、媒体をまたいだ予算配分はGA4、LPの評価はGA4のランディングページ別CVRです。LPの評価にGoogle広告の数値を使わないでください。
Q. 自動タグ設定はオンにすべきですか?
A. オンを推奨します。オフだとGA4側でキャンペーン単位の分析ができません。ただし手動でUTMパラメータを付けている場合はUTMが優先され、Google広告レポートにデータが入らないため、どちらか一方に統一してください。
Q. GA4のキーイベントをすべて主要コンバージョンにすべきですか?
A. いいえ。資料ダウンロードと商談化を両方主要にすると、自動入札が獲得しやすいほう(資料ダウンロード)に寄ります。入札の目的にするものだけを主要コンバージョンにしてください。
Q. 広告のCVRが低いとき、まず何を疑うべきですか?
A. GA4でランディングページ × キャンペーン別にCVRを分解してください。特定キャンペーンだけ低いなら広告側(キーワード・ターゲティング)、同じLPの全キャンペーンで低いならLP側が原因です。
まとめ
GA4とGoogle広告の連携について、要点を整理します。
- 連携の最大の価値は、GA4上でキャンペーン別・キーワード別の行動分析ができること
- 連携には両方の権限を1アカウントで持つ必要がある
- 自動タグ設定はオンにする。 ただし手動UTMと併用しない(UTMが優先されて広告レポートが空になる)
- GA4のキーイベントをインポートすれば、広告側のCVタグ実装が不要になる
- すべてを主要コンバージョンにしない。 入札が獲得しやすいCVに寄る
- コンバージョン数は必ずズレる。 アトリビューション・計上日・ビュースルー・Cookie規制・実装差の5つが理由
- 用途で使い分ける。LPの評価はGA4のランディングページ別CVRを使う
- 広告のCVRが低いときは、まず「広告側かLP側か」を分解して切り分ける
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- 権威ある実績: 代表がダイレクトアジェンダで2連覇。LPO顕彰制度「LPO AWARD」主催者
Dejamの主要機能
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GA4とGoogle広告の連携ではキャンペーン別のCVRまでしか分かりませんが、Dejamならそのキャンペーンから来た人がLPのどこで離脱したかまで確認できます。


