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【2026年版】電話コンバージョンの計測方法4種|広告経由の電話をどう成果に紐づけるか

【2026年版】電話コンバージョンの計測方法4種|広告経由の電話をどう成果に紐づけるか

この記事でわかること

本記事では、電話コンバージョンの計測方法を、広告の電話番号表示オプションからコールトラッキングまで4種類で解説します。それぞれの精度と費用の違い、計測できた後にLPのどこを直すかまでわかる内容です。

「問い合わせの多くが電話だが、どの広告から来た電話なのか分からない」——電話でのコンバージョンが主要な業種では、これが広告評価の最大の穴になります。

不動産・医療・修理・士業・飲食など、電話での問い合わせが中心の業種では、Webフォームだけを見ていると成果を大幅に過小評価します。

本記事では計測方法を4種類に整理し、それぞれの精度と費用、そして計測できた後に何を直すかまで解説します。

記事のポイント

  • 電話コンバージョンを計測しないと何が起きるか
  • 計測方法4種類と、それぞれの精度・費用
  • 電話番号の動的差し替え(DNI)の仕組み
  • コールトラッキングツールを選ぶ観点
  • 計測できた後にLPの何を直すか

目次

  • 計測しないと何が起きるか
  • 計測方法4種類
  • 方法1: 電話番号のタップを計測する
  • 方法2: 広告の電話番号表示オプション
  • 方法3: 転送番号による計測
  • 方法4: コールトラッキングツール(DNI)
  • 4つの比較
  • 計測できた後に何を直すか
  • よくある質問
  • まとめ

計測しないと何が起きるか

電話CVを計測していないと、次の3つが同時に起きます。

1. 広告の成果を過小評価する

Webフォームからの問い合わせだけをCVとして計測していると、電話で問い合わせた分がまるごと抜けます。

電話が問い合わせの7割を占める業種であれば、広告の成果を3割しか見ていないことになります。

2. 自動入札が誤学習する

これが本当の問題です。 現在の広告配信は機械学習による自動入札で動いています。

電話CVを送っていないと、機械学習は「成果が出なかった」と誤って学習し、本来は良かった配信面から予算を引き上げます。 結果として実際の問い合わせ数が落ちていきます。

3. LPの評価ができない

「このLPはCVRが低い」と判断してLPを作り直しても、実は電話でよく問い合わせが来ているLPだった——という事態が起こります。

計測方法4種類

精度と費用にはっきりした差があります。

方法精度費用実装
1. 電話番号のタップ計測ゼロ簡単
2. 広告の電話番号表示オプションゼロ簡単
3. 転送番号による計測低〜中
4. コールトラッキング(DNI)中〜高

まず1と2を実施してください。費用ゼロで着手できます。

方法1: 電話番号のタップを計測する

もっとも手軽な方法です。LP上の電話番号リンク(tel: リンク)のタップをイベントとして計測します。

実装

GTMで、tel: を含むリンクのクリックをトリガーにしてGA4イベントを送ります。

  1. GTMで「クリック - すべての要素」トリガーを作成
  2. 条件: Click URLtel: を含む
  3. GA4イベントタグを作成(イベント名: click_tel など)
  4. GA4でキーイベントとしてマークする

実装手順は「【2026年版】GA4でクリック・スクロールを計測する方法|GTMでの実装手順と限界」で解説しています。

限界

タップ=通話ではありません。

  • タップしたが発信しなかった
  • 発信したが繋がらなかった
  • 繋がったが問い合わせではなかった(既存顧客からの連絡など)

実際の通話数より多く計上されます。 また、PCで番号を見てスマートフォンからかけ直した場合は計測できません。

「傾向を見る指標」として使い、成果の実数として扱わないでください。

方法2: 広告の電話番号表示オプション

Google広告・Yahoo!広告の**電話番号表示オプション(コールアセット)**を使うと、媒体側が転送番号を発行して通話を計測します。

特徴

  • 費用ゼロ(媒体の標準機能)
  • 通話時間の下限を設定でき、「一定秒数以上の通話」をCVにできる
  • 実際の通話を計測できる

限界

広告から直接発信された通話のみが対象です。 LPを閲覧してからLP上の番号にかけた場合は計測できません。

方法1と組み合わせて使うのが基本です。

方法3: 転送番号による計測

媒体・キャンペーンごとに異なる電話番号を用意し、どの番号に着信したかで流入元を判別する方法です。

特徴

  • チラシ・看板などオフライン施策との比較もできる
  • 実装は番号を出し分けるだけで済む

限界

番号の数だけしか分類できません。 キーワード単位・ユーザー単位の判別はできず、GA4のセッションと紐づけることもできません。

「Web広告全体」「チラシ」といった粗い粒度で足りる場合に有効です。

方法4: コールトラッキングツール(DNI)

もっとも精度が高い方法です。

DNI(Dynamic Number Insertion)は、サイトを訪れたユーザーごとに、表示する電話番号を動的に差し替える仕組みです。

仕組み

  1. ツールが電話番号のプールを保持する
  2. ユーザーがLPを訪問すると、そのセッションに専用の番号を割り当てて表示する
  3. その番号に着信したら、割り当てたセッションの情報(流入元・キーワード・LP)と紐づけられる
  4. 通話をコンバージョンとして広告側へ送信できる

セッション単位で紐づくため、「どの広告のどのキーワードから来た人が電話したか」まで分かります。

注意点

注意点内容
月額費用が発生する番号数と通話数に応じた課金が一般的
番号のプールが枯渇しうる同時アクセスが多いと番号が足りなくなる
NAP情報の一貫性に注意SEO上、店舗情報の電話番号は統一が望ましい
通話内容の記録には同意が必要録音機能を使う場合は法務確認を

3つ目は見落とされがちです。 ローカルSEOでは、サイト・Googleビジネスプロフィール・各種ディレクトリで電話番号を統一することが重要とされます。DNIで差し替える範囲を、広告の遷移先LPに限定するなどの設計が必要です。

4つの比較

タップ計測表示オプション転送番号DNI
実際の通話を計測❌ タップのみ
LP経由の通話
キーワード単位の判別
GA4セッションと紐づく
オフライン施策の比較
費用ゼロゼロ低〜中中〜高

現実的な進め方

  1. まず方法1と2を実施する(費用ゼロ)
  2. 電話CVの割合を把握する — 全体の問い合わせのうち何割が電話か
  3. 電話が主要な導線なら方法4を検討する

いきなりDNIを導入しないでください。 まず費用ゼロの方法で規模感を掴んでから判断します。なお、商談を経て受注が確定する商材では、受注データを後から広告へ送る方法も併せて検討してください(「オフラインコンバージョンとは?計測の仕組みと設定方法・2026年の変更点を解説」)。

計測できた後に何を直すか

電話CVを計測できるようになったら、次はLPを直します。

1. 電話CVも含めてLPを再評価する

フォームCVだけで判断していたLPの評価が変わります。 「CVRが低い」と思っていたLPが、実は電話で成果を出していた可能性があります。

再評価してから改善対象を決めてください。手順は「【2026年版】GA4のランディングページレポートの見方|LP別にCVRを分解して改善につなげる手順」で解説しています。

2. 電話番号の視認性を上げる

電話が主要な導線なら、ファーストビュー内に電話番号を大きく配置します。スクロールしないと見えない位置では取りこぼします。

3. 営業時間を明記する

「今かけて繋がるか」が分からないと、ユーザーはかけません。 営業時間と、時間外の場合の代替手段(フォーム)を併記してください。

4. スマートフォンでタップできるようにする

電話番号がテキストのままで tel: リンクになっていないLPは、意外と多く存在します。スマートフォンでタップして発信できるか確認してください。

5. フォームと電話を併記する

どちらか一方に絞らないでください。 電話をかけたくない層と、フォームを入力したくない層の両方が存在します。

改善の効果はABテストで検証してください。電話番号の位置やボタンの文言を変えた効果は、期間比較では外部要因を分離できません。

よくある質問

Q. 電話番号のタップ数を成果として報告していいですか?

A. 避けてください。タップ=通話ではありません。 タップしたが発信しなかった、繋がらなかった、既存顧客からの連絡だった——といったケースが含まれ、実際の通話より多く計上されます。傾向を見る指標として使ってください。

Q. まず何から始めるべきですか?

A. 費用ゼロでできる2つからです。①LP上の tel: リンクのタップをGA4イベントで計測する、②広告の電話番号表示オプションを設定する。これで規模感を掴んでから、DNIの導入を判断してください。

Q. DNIを使うとSEOに悪影響はありますか?

A. 注意が必要です。ローカルSEOでは、サイト・Googleビジネスプロフィール・各種ディレクトリで**電話番号を統一すること(NAP情報の一貫性)**が重要とされます。DNIで差し替える範囲を広告の遷移先LPに限定するなどの設計を検討してください。

Q. 電話CVを広告に送れますか?

A. 送れます。コールトラッキングツールの多くは、通話をコンバージョンとして広告プラットフォームへ送信する機能を持っています。これにより自動入札が電話CVを含めて学習するようになります。

Q. 電話CVを計測すればCVRは上がりますか?

A. 上がりません。見えていなかった成果が見えるようになるだけです。ただし自動入札が正しく学習するようになるため、間接的に配信が改善する効果はあります。実際に問い合わせを増やすには、電話番号の視認性や営業時間の明記といったLPの改善が必要です。

Q. 通話を録音してもいいですか?

A. 録音には利用者への通知と同意が必要になる場合があります。法務部門に確認してください。 計測だけであれば録音は必須ではありません。

まとめ

電話コンバージョンの計測について、要点を整理します。

  • 電話CVを計測しないと「成果の過小評価」「自動入札の誤学習」「LPの誤った評価」が起きる
  • 計測方法は4種類。精度と費用にはっきり差がある
  • まず費用ゼロの2つ(タップ計測・電話番号表示オプション)から始める
  • タップ=通話ではない。 実数として扱わない
  • 電話番号表示オプションは広告から直接発信された通話のみが対象
  • もっとも精度が高いのはDNI(動的番号差し替え)。セッション単位で紐づく
  • DNIはNAP情報の一貫性に注意。差し替え範囲を広告のLPに限定する設計を
  • いきなりDNIを導入しない。 費用ゼロの方法で規模感を掴んでから
  • 計測後は電話CVを含めてLPを再評価する。評価が変わることがある
  • 電話番号の視認性・営業時間の明記・tel: リンク化を確認する

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この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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