EFOcats(エフオーキャッツ)は、fcafe株式会社が提供するEFO(入力フォーム最適化)ツールです。既存のフォームをタグ1つ設置するだけで「1画面1質問」のステップ式UIに変換する点が最大の特徴で、スマートフォンでの入力離脱を減らすことに特化しています。
一般的なEFOツールが「既存フォームに入力支援を後付けする」のに対し、EFOcatsは**フォームの見た目そのものを作り変えます。**この違いは、期待できる効果の大きさにも、導入時の検討事項にも影響します。
本記事では、EFOcatsの機能・料金・向き不向きを整理し、CVR改善ツールDejamとの詳細な機能比較を通じて、自社の課題に合ったツール選定の参考にしていただけるよう解説します。
注記: 本記事は2021年公開の記事を2026年9月8日に全面更新しました。料金は公式サイトで再確認しています。
記事のポイント
- 既存フォームを「1画面1質問」に変換する仕組み
- 初期30万円+月額3万円/1ドメインという料金の実態
- スマートフォンの入力離脱に強く、PC中心のサイトでは費用が上がる理由
- Dejamとのフォーム改善アプローチの違い
- f-tra EFOやGyro-n EFOなど後付け型ツールとの使い分け
目次
- EFOcatsとは
- EFOcatsが提供する主要機能
- EFOcatsの料金体系
- EFOcatsを選ぶのが推奨されるケース
- EFOcatsとDejamの徹底比較
- 主要な競合ツールとの比較
- よくある質問
- まとめ|EFOcatsの主要機能とおすすめの方
EFOcatsとは
EFOcatsは、fcafe株式会社が提供するEFOツールです。タグを1つ設置するだけで、既存の入力フォームをステップ式のUIに変換します。
スマートフォンでの入力フォームは、項目が縦に長く並ぶと「まだこんなにあるのか」という心理的な負担が生まれます。EFOcatsは1画面につき1つの質問だけを表示することで、この負担を下げるアプローチを取ります。
フォームの実装を作り替えずに、タグの設置だけでUIを変えられる点が導入のハードルを下げています。
EFOcatsの主な特徴
- タグ1つでステップ式UIに変換: 既存フォームの実装を変えずに導入できる
- 11種類の入力支援機能: リアルタイムアラート、プログレスバー、住所自動入力、キーボード変換、自動ふりがな、エラー表示など
- 分析ダッシュボード: 訪問数・離脱率・完了率・項目ごとの所要時間を計測
- スマートフォン最適化に特化: SP最適化のみのプランがある
- ドメイン単位の課金: 1ドメインあたりの月額で計算する
EFOcatsが提供する主要機能
「1画面1質問」のステップ式UI
**EFOcatsの中核機能です。**既存のフォームを、1つずつ質問に答えていく形式に変換します。
一般的なフォームでは、氏名・メールアドレス・電話番号・住所・その他の項目が1画面に並びます。入力欄の多さが見えることで、「面倒そうだ」と感じて離脱するユーザーが生まれます。
**ステップ式では、今答えるべき質問だけが表示されます。**残りがどれだけあるかはプログレスバーで示されるため、進捗は把握できます。
11種類の入力支援機能
公式サイトで挙げられている入力支援機能には、次のものが含まれます。
- リアルタイムアラート: 入力ミスをその場で知らせる
- プログレスバー: 進捗を可視化して離脱を防ぐ
- 住所自動入力: 郵便番号から住所を補完する
- キーボード変換: 入力項目に応じて適切なキーボードを表示する
- 自動ふりがな: 氏名の入力からふりがなを自動生成する
- エラー表示: どこが間違っているかを明示する
**入力支援機能そのものは、他のEFOツールにも共通して備わっています。**EFOcatsの差別化は、これらを「1画面1質問」のUIと組み合わせている点にあります。
分析ダッシュボード
訪問数・離脱率・完了率・項目ごとの所要時間を計測できます。
項目ごとの所要時間が分かる点は実務的に有用です。特定の項目で時間がかかっているなら、質問の仕方が分かりにくいか、そもそも答えたくない内容である可能性があります。
EFOcatsの料金体系
EFOcatsは、最適化する範囲に応じた2つのプランで構成されています。
| プラン | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|
| スマートフォン最適化 | 300,000円 | 30,000円/1ドメイン |
| スマートフォン+PC最適化 | 400,000円 | 50,000円/1ドメイン |
いずれも税別で、複数フォームの場合は追加費用が発生します。
初年度の費用を計算すると次のようになります。
- SP最適化: 300,000円+30,000円×12ヶ月=660,000円
- SP+PC最適化: 400,000円+50,000円×12ヶ月=1,000,000円
初期費用が重い料金設計である点は、導入判断で必ず確認してください。他のEFOツールには初期費用0円のものもあります。
出典:EFOcats|fcafe株式会社 参照:https://www.fcafe.com/efocats/
EFOcatsを選ぶのが推奨されるケース
EFOcatsが向いているケース
- スマートフォンからの申し込みが中心: SP最適化のみのプランがあり、PC分の費用をかけずに済む
- フォームの項目数が多い: 1画面1質問の効果が出やすいのは、項目が多く縦に長いフォーム
- フォームの実装を変えられない: タグ1つで変換するため、フォームのシステム自体を改修する必要がない
- フォーム到達数が十分にある: 初期費用を回収できるだけの母数がある
- 改善効果を項目単位で見たい: 項目ごとの所要時間まで計測できる
EFOcatsが向かないケース
- フォームのUIを変えたくない: EFOcatsはフォームの見た目を作り変えます。ブランドガイドラインなどでUIを固定している場合は合いません
- 初期費用を抑えたい: 初期300,000円は他のEFOツールと比べて高めです。Gyro-n EFOやEFO CUBEは初期費用0円です
- 複数ドメインを運用したい: 1ドメインあたりの課金のため、ドメイン数だけ費用が増えます
- フォームまで到達する人が少ない: EFOはフォームに到達した人にしか効きません
- 項目数が少ないフォーム: 入力欄が3〜4個であれば、ステップ式にする効果は限定的です
EFOcatsとDejamの徹底比較
EFOcatsとDejamは、EFOという共通機能を持ちますが、カバーする範囲が大きく異なります。
機能比較表
| 機能・観点 | EFOcats | Dejam |
|---|---|---|
| 既存フォームのUI変換 | ✅ タグ1つで「1画面1質問」のステップ式に変換 | ❌ 提供していない(フォームをノーコードで新しく制作する方式) |
| 入力支援機能 | ✅ リアルタイムアラート・プログレスバー・住所自動入力・キーボード変換・自動ふりがな等11種類を公開 | 🔶 EFO機能として提供(公式サイトに機能の種類数の記載なし) |
| スマートフォン専用プラン | ✅ SP最適化のみのプランで月額30,000円/1ドメインに抑えられる | ❌ 提供していない(デバイス別のプラン区分なし) |
| 項目単位の分析 | ✅ 離脱率・完了率・項目ごとの所要時間 | ✅ EFO機能として提供 |
| 導入方法 | ✅ タグ1つを設置 | ✅ タグを1行設置するだけ(オプティマイズプラン) |
| ヒートマップ分析 | 公式サイトに記載なし | ✅ クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類 |
| CVR寄与度の自動解析 | 公式サイトに記載なし | ✅ どのコンテンツがCVRに寄与しているかを自動解析 |
| ABテスト | 公式サイトに記載なし | ✅ デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテスト |
| ポップアップ | 公式サイトに記載なし | ✅ 離脱防止・再訪問時のポップアップをノーコードで設置 |
| LP制作 | 公式サイトに記載なし | ✅ ノーコード/コードエディター切替 |
| アンケートLP | 公式サイトに記載なし | ✅ アンケートLPをノーコードで制作 |
| 課金の基準 | ドメイン数(フォーム数で追加費用) | PV数 |
| 初期費用 | 300,000円(SP)/400,000円(SP+PC)、いずれも税別 | 公式サイトに記載なし |
| 月額 | 30,000円/1ドメイン(SP)、50,000円/1ドメイン(SP+PC)、いずれも税別 | オプティマイズプラン月額3万円〜、CMSプラン月額5万円〜、オールインワンプラン月額12万円〜 |
| ドメイン数 | 🔶 1ドメインごとに課金 | ✅ 300件まで無料で登録可能 |
| セキュリティ認証 | 公式サイトに記載なし | ✅ ISMS認証取得(ISO/IEC 27001:2022)。2段階認証対応 |
※比較表の内容は2026年9月8日時点で各社公式サイトを確認して作成しています。最新の仕様・料金は各社公式サイトをご確認ください。
参照:EFOcats / Dejam 料金プラン
EFOcatsは「既存フォームの変換」、Dejamは「フォームの制作」
同じEFOでもアプローチが違います。
**EFOcatsは既存フォームをそのまま変換します。**フォームのシステム(送信先・バリデーション・データ連携)はそのままで、UIだけがステップ式になります。基幹システムやMAツールにつながっているフォームを触れない場合、この方式でないと導入できません。
**Dejamのフォーム機能は、フォームを新しく制作するものです。**お問い合わせフォームやアンケートLPをノーコードで作れますが、既存フォームの変換ではありません。既存フォームを維持したまま入力支援だけを足したい場合は、EFOcatsのようなツールが必要です。
効く範囲が違う
コンバージョンまでの流れは次のように分解できます。
- ページに訪問する
- 内容を読む
- フォームに到達する
- フォームを入力する
- 送信する
EFOcatsが効くのは4〜5、Dejamが効くのは1〜5の全体です。
ただし**「全体をカバーしている」ことが常に有利とは限りません。**フォーム到達率が十分に高く、フォーム内の離脱だけが課題であれば、EFOに特化したツールのほうが効果は出ます。1画面1質問への変換はDejamにはできません。
**まずどこで落ちているかを測ってください。**フォーム到達率が低いのにEFOツールを入れても、改善できる母数がそもそも小さいままです。
費用の考え方が違う
EFOcatsはドメイン単位、DejamはPV単位の課金です。
EFOcatsは初年度で660,000円(SP最適化)または1,000,000円(SP+PC最適化)かかります。この投資を回収できるだけのフォーム到達数があるかが判断基準になります。
たとえば月100件のフォーム到達がある場合、年間1,200件です。完了率が10ポイント改善すれば年間120件の増加ですが、**1件あたりの価値が5,500円を下回ると初年度の費用(SP最適化)を回収できません。**リード単価が高い商材でこそ成立する投資です。
どちらを選ぶべきか
EFOcatsが向いているケース:
- スマートフォンからの申し込みが中心
- フォームの項目数が多く、縦に長い
- フォームのシステムを改修できない
- フォーム到達数が十分にあり、初期費用を回収できる
- リード1件あたりの価値が高い
Dejamが向いているケース:
- そもそもフォームに到達する人が少ない
- ページのどこで離脱しているかを可視化したい
- ページの構成をABテストで検証したい
- フォームを新しく作りたい
- 複数ドメインを扱いたい(300件まで無料で登録可能)
- ISMS認証取得のセキュリティ基準を求める
両方を組み合わせるケース: 効く場所が違うため併用は成立します。Dejamのヒートマップでフォーム到達率を確認し、「到達しているのに完了しない」という結論が出た段階でEFOcatsを検討するという順序であれば、投資判断が明確になります。
主要な競合ツールとの比較
EFOツールは、既存フォームのUIを変えるか変えないかで大きく2種類に分かれます。 料金・仕様は2026年9月8日に各社公式サイトを確認して作成しています。
UI変換型(フォームの見た目を作り変える)
| ツール | 提供会社 | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|---|
| EFOcats | fcafe株式会社 | 300,000円(SP)/400,000円(SP+PC) | 30,000円/50,000円(1ドメイン、税別) |
| qualva EFO | PROFESSY INC. | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし |
qualva EFOは、フォームをチャット形式に置き換えるツールです。EFOcatsの「1画面1質問」と発想は近く、離脱ユーザーへのSMSリターゲティングという固有機能を持ちます。ただし料金が非公開のため、予算を先に固めたい場合はEFOcatsのほうが検討しやすい構造です。
後付け型(既存フォームのUIを保つ)
| ツール | 提供会社 | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|---|
| f-tra EFO | 株式会社エフ・コード | 初期設定代行 33,000円(税込)〜/フォーム | 55,000円(税込)〜 |
| EFO CUBE | 株式会社エフ・コード | 0円 | 50,000円(5フォーム) |
| Gyro-n EFO | 株式会社ユニヴァ・ジャイロン | 0円〜(2フォームまで無料) | 15,000円(税別)〜 |
| Form Assist | 株式会社ショーケース | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし |
**フォームの見た目や実装を変えられない事情がある場合は、こちらのタイプ一択です。**リアルタイムエラー表示・住所自動入力・入力補助といった機能をタグの設置で追加します。
**初期費用の差は大きく、Gyro-n EFOとEFO CUBEは0円から始められます。**EFOcatsの初期300,000円と比べると、導入のハードルが大きく違います。
選定の順序
- フォーム到達率を先に測る: 到達していないならEFOツールでは解決しません
- フォームのUIを変えられるかを確認する: 変えられないなら後付け型
- SPとPCのどちらが主戦場かを確認する: EFOcatsはSPのみのプランで費用を抑えられます
- 初期費用と回収期間を計算する: リード1件あたりの価値 × 見込み改善件数で判断してください
- ドメイン数・フォーム数を数える: 課金基準がツールごとに異なります
よくある質問
Q. EFOcatsの料金はいくらですか?
A. スマートフォン最適化が初期費用300,000円+月額30,000円/1ドメイン、スマートフォン+PC最適化が初期費用400,000円+月額50,000円/1ドメインです(いずれも税別、複数フォームは追加費用)。初年度でSP最適化が660,000円、SP+PC最適化が1,000,000円の計算になります。
Q. 既存のフォームをそのまま使えますか?
A. フォームのシステム(送信先・データ連携)はそのままで、**UIだけがステップ式に変換されます。**タグを1つ設置するだけで導入でき、フォーム自体の改修は不要です。ただし見た目は変わるため、UIを固定したい場合は後付け型のEFOツールを検討してください。
Q. 「1画面1質問」は本当に効果がありますか?
A. **フォームの項目数によります。**入力欄が多く縦に長いフォームでは、心理的な負担を下げる効果が期待できます。一方、入力欄が3〜4個であればステップ式にする効果は限定的で、むしろ画面遷移の手間が増える可能性があります。
Q. 他のEFOツールより初期費用が高いのはなぜですか?
A. EFOcatsは既存フォームをステップ式UIに変換するため、フォームごとの設定作業が発生します。後付け型のEFOツール(Gyro-n EFO、EFO CUBEなど)は初期費用0円のものもあるため、変換型のUIが本当に必要かを検討したうえで判断してください。
Q. EFOツールを入れればCVRは上がりますか?
A. **フォームに到達している人が十分にいる場合に限ります。**フォーム到達率が低い状態でEFOツールを導入しても、改善できる母数が小さいままです。ヒートマップなどでフォーム到達率を先に確認してください。
まとめ|EFOcatsの主要機能とおすすめの方
EFOcatsは、fcafe株式会社が提供するEFOツールです。タグを1つ設置するだけで既存フォームを「1画面1質問」のステップ式UIに変換し、スマートフォンでの入力離脱を減らします。
- 主要機能: 「1画面1質問」へのUI変換・11種類の入力支援機能(リアルタイムアラート/プログレスバー/住所自動入力/自動ふりがな等)・項目単位の分析ダッシュボード
- 料金: SP最適化 初期300,000円+月額30,000円/1ドメイン、SP+PC最適化 初期400,000円+月額50,000円/1ドメイン(いずれも税別)
- 最適なユーザー像: スマートフォンからの申し込みが中心、フォームの項目数が多い、フォームのシステムを改修できない企業
- 向かないケース: フォームのUIを変えたくない、初期費用を抑えたい、複数ドメインを運用したい、フォーム到達数が少ない
フォームに到達する前の離脱が課題である場合、EFOツールでは解決しません。ページのどこで離脱しているかを可視化し、ABテストで検証したい場合は、国産のCVR改善ツールDejamが有力な選択肢です。ヒートマップ5種類・ABテスト・ポップアップ・フォーム・LP制作を備え、オプティマイズプランは月額3万円〜(PV数に応じた従量課金)、ドメインは300件まで無料で登録できます。**ただしDejamに既存フォームを「1画面1質問」へ変換する機能はありません。**この方式が要件に入る場合はEFOcatsを選んでください。


