DLPO(ディーエルピーオー)は、DLPO株式会社が提供する国産のLPO(ランディングページ最適化)ツールです。導入実績は900社超、これまで実施したテスト数は約100,000件とされており(2026年7月時点)、電通・博報堂・サイバーエージェントなど大手広告代理店にも採用されています。
ランディングページの改善では、「どのパターンが成果を出すか」を検証しながら、ユーザーごとに最適な見せ方を届けることが求められます。DLPOは、ABテスト・多変量テスト・パーソナライズ・AIパーソナライズという4つの手法を1つのツールで提供し、この検証と出し分けを支えます。
本記事では、DLPOの機能・料金・向き不向きを整理し、CVR改善ツールDejamとの詳細な機能比較を通じて、自社の課題に合ったツール選定の参考にしていただけるよう解説します。
注記: 本記事は2021年公開の記事を2026年9月8日に全面更新しました。旧版は「料金は非公開」「導入実績約700社」と記載していましたが、現在は公式サイトに料金が掲載され、導入実績も900社超に更新されています。
記事のポイント
- ABテスト・多変量テスト・AIパーソナライズなど主要機能の全貌
- 初期20万円+月額10万円〜という料金の実態
- 大規模サイト・代理店運用に向き、小規模サイトに不向きな理由
- DejamとのABテスト・ヒートマップ・導入方法の違い
- OptimizelyやVWOとの強みと使い分けの基準
目次
- DLPOとは
- DLPOが提供する主要機能
- DLPOの料金体系
- DLPOを選ぶのが推奨されるケース
- DLPOとDejamの徹底比較
- 主要な競合ツールとの比較
- よくある質問
- まとめ|DLPOの主要機能とおすすめの方
DLPOとは
DLPOは、DLPO株式会社が提供するLPO(ランディングページ最適化)ツールです。ランディングページに限らず、オウンドメディアやECサイトなど幅広いサイトを対象に、ABテスト・多変量テスト・パーソナライズによってコンバージョン率を改善します。
2007年から提供されている国内でも歴史の長いLPOツールで、導入実績900社超・実施テスト数約100,000件(2026年7月時点)という蓄積が最大の強みです。大手広告代理店による運用実績も公表されています。
DLPOの主な特徴
- 4つのテスト・配信手法: ABテスト・多変量テスト・パーソナライズ・AIパーソナライズ
- AIパーソナライズ: 5億ユニークブラウザ規模の行動データを用いた機械学習によるクリエイティブ配信
- タグ1本で実装: テスト対象ページにタグを設置するだけ
- 2種類のエディター: ビジュアルエディターとコードエディターを用途に応じて使い分けられる
- クロスドメインのコンバージョン計測: ドメインをまたぐ導線でも成果を追える
- ネイティブアプリSDK: iOS/Androidに対応(ベータ)
- セグメント別の結果分析: テスト結果をセグメントごとに確認できる
- 豊富な外部連携: GA4、DMP/CDP、ヒートマップツールなど複数の分析基盤と連携
DLPOが提供する主要機能
ABテスト
複数のページパターンを比較し、最もコンバージョンが取れるバージョンを特定します。LPO ツールの基本機能であり、DLPOでは約100,000件のテスト実施実績が公表されています。
ビジュアルエディターで画面上から要素を編集する方法と、コードエディターで直接記述する方法の両方に対応しているため、簡単な文言変更から複雑な構造変更まで扱えます。
多変量テスト
**DLPOの中心的な機能です。**ページ内の複数の要素(見出し・画像・ボタンの文言など)の組み合わせを同時に検証し、どの組み合わせが最も効果的かを特定します。
ABテストが「ページ単位」の比較であるのに対し、多変量テストは「要素の組み合わせ」を検証します。要素数が増えると組み合わせは急激に増えるため、十分なトラフィックがあるサイトでこそ効果を発揮する手法です。
パーソナライズ配信
ユーザーのセグメントに応じてコンテンツを出し分けます。流入元・訪問回数・地域といった条件でページの見せ方を変え、それぞれのユーザーに合った情報を届けます。
AIパーソナライズ
**5億ユニークブラウザ規模の行動データを活用した機械学習により、クリエイティブを自動で配信する機能です。**人手でセグメントを設計するのではなく、ユーザーの行動データからマッチするクリエイティブを機械学習が選択します。
セグメント設計の工数を減らせる一方、なぜその出し分けになったのかは機械学習の判断に委ねられます。「仮説を立てて検証する」タイプの改善とは進め方が異なる点は理解しておく必要があります。
外部ツール連携
GA4、DMP/CDP、ヒートマップツールなど複数の分析プラットフォームと連携できます。DLPO自体はヒートマップを持たないため、ユーザー行動の可視化は外部ツールと組み合わせる構成になります。
DLPOの料金体系
DLPOの料金は公式サイトで公開されています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期費用 | 200,000円 |
| 月額費用 | 100,000円〜 |
詳細な料金表は問い合わせフォームから請求する形式です。月額は下限のみが公開されており、実際の金額はPV数や利用機能によって変わります。
**初期費用20万円・月額10万円〜という水準は、LPOツールとしては中〜大規模サイト向けの価格帯です。**年間で見ると最低でも約140万円(初期20万円+月額10万円×12ヶ月)がかかる計算になります。
出典:DLPO 製品情報|DLPO株式会社 参照:https://dlpo.jp/product/
DLPOを選ぶのが推奨されるケース
DLPOが向いているケース
- 十分なトラフィックがあり、多変量テストを回したい: 要素の組み合わせを検証するには一定以上のセッション数が必要
- セグメント設計をAIに任せたい: AIパーソナライズにより、手動でのセグメント設計工数を減らせる
- 国内での導入実績を重視する: 900社超・約100,000件のテスト実績と、大手広告代理店での運用実績
- 既存の分析基盤と連携させたい: GA4・DMP/CDPとの連携が前提の構成
- ネイティブアプリでもテストしたい: iOS/AndroidのSDKに対応(ベータ)
DLPOが向かないケース
- 小規模サイト・低予算で始めたい: 初期20万円+月額10万円〜のため、費用対効果が見合わない可能性がある
- トラフィックが少ない: 多変量テストは組み合わせが多いため、セッション数が少ないと有意な差が出るまでに時間がかかる
- ヒートマップも同じツールで見たい: DLPOにヒートマップ機能はなく、外部ツールとの連携が必要
- LPそのものを制作したい: DLPOはテストと配信のツールで、LP制作機能は公式サイトに記載がない
DLPOとDejamの徹底比較
DLPOとDejamはどちらもCVR改善を目的としたツールですが、カバーする範囲が異なります。DLPOはテストと配信に集中し、Dejamは分析からLP制作までを含みます。
機能比較表
| 機能・観点 | DLPO | Dejam |
|---|---|---|
| ABテスト | ✅ ビジュアルエディター/コードエディターの両対応 | ✅ デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテスト |
| 多変量テスト | ✅ 複数要素の組み合わせを同時に検証 | ❌ 提供していない |
| パーソナライズ配信 | ✅ セグメント別のコンテンツ出し分け | ✅ 広告媒体・キャンペーン単位でのページ出し分け |
| AIによる自動配信 | ✅ AIパーソナライズ(5億ユニークブラウザの行動データを利用) | 🔶 AI(バイブコーディング)でABテストのコードを自動生成。自動配信ではない |
| ヒートマップ分析 | 外部ツールと連携 | ✅ クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類 |
| CVR寄与度の自動解析 | 公式サイトに記載なし | ✅ どのコンテンツがCVRに寄与しているかを自動解析 |
| LP制作 | 公式サイトに記載なし | ✅ ノーコード/コードエディター切替 |
| ポップアップ | 公式サイトに記載なし | ✅ 離脱防止・再訪問時のポップアップをノーコードで設置 |
| フォーム機能 | 公式サイトに記載なし | ✅ お問い合わせフォーム・アンケートLPをノーコードで制作 |
| ネイティブアプリ対応 | ✅ iOS/Android SDK(ベータ) | ❌ Webのみ |
| クロスドメイン計測 | ✅ 対応 | 公式サイトに記載なし |
| 外部連携 | ✅ GA4・DMP/CDP・ヒートマップツールなど | 🔶 公開された連携社数の記載なし |
| 導入方法 | ✅ テスト対象ページにタグを設置 | ✅ タグを1行設置するだけ(オプティマイズプラン) |
| 導入実績 | 900社超・約100,000テスト(2026年7月時点) | 公式サイトに社数の記載なし |
| 初期費用 | 200,000円 | 公式サイトに記載なし |
| 料金モデル | 月額100,000円〜 | PV従量課金。オプティマイズプラン月額3万円〜、CMSプラン月額5万円〜、オールインワンプラン月額12万円〜 |
| セキュリティ認証 | 公式サイトに記載なし | ✅ ISMS認証取得(ISO/IEC 27001:2022)。2段階認証対応 |
※比較表の内容は2026年9月8日時点で各社公式サイトを確認して作成しています。最新の仕様・料金は各社公式サイトをご確認ください。
参照:DLPO 製品情報 / Dejam 料金プラン
設計思想の違い
DLPOは「テストと配信に特化したLPO専用ツール」、**Dejamは「分析から制作までをカバーするオールインワンのCVR改善ツール」**です。
DLPOは、テストの精度と配信の柔軟性に投資しています。多変量テスト・AIパーソナライズ・クロスドメイン計測・アプリSDKといった機能は、大量のトラフィックを持つサイトで検証を回すことを前提に設計されています。分析(ヒートマップ)や制作は外部ツールとの連携で補う構成です。
Dejamは、「どこに問題があるか」を見つけるところから「直した結果どうだったか」までを1つのツールで完結させることを狙っています。ヒートマップで離脱箇所を特定し、そのままABテストで検証し、必要ならLPを作り直す——という流れをツールの行き来なしで進められます。
テスト手法の違い
**DLPOは多変量テストを持ち、Dejamは持ちません。**要素の組み合わせを網羅的に検証したい場合、DLPOの方が適しています。
ただし多変量テストは、検証するパターン数が要素の掛け算で増えるため、**十分なトラフィックがないと結論が出ません。**月間数万PV規模のサイトであれば、ABテストを1つずつ回すほうが結果的に速いことも多くあります。
Dejamは、ポップアップテストを含む3種類のABテストを提供しています。「ポップアップを出すべきか、出すならどの文言か」まで検証できる点が特徴です。また、AI(バイブコーディング)でABテストのコードを自動生成できるため、非エンジニアでも構造を変えるテストを実施できます。
分析機能の違い
**DLPOにヒートマップ機能はありません。**外部のヒートマップツールと連携する構成になるため、「どこで離脱しているか」を見るツールと「テストするツール」が分かれます。
Dejamはヒートマップを5種類(クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱)搭載し、**「どのコンテンツがCVRに寄与しているか」を自動解析します。**さらに、ヒートマップのレポートをABテストのパターン別に確認できるため、「Bパターンでは読まれ方がどう変わったか」まで追えます。
料金の違い
DLPOは初期200,000円+月額100,000円〜、Dejamはオプティマイズプランが月額30,000円〜(初期費用は公式サイトに記載なし)です。初年度の最低費用で比較すると、DLPOが約140万円、Dejamのオプティマイズプランが約36万円と、3倍以上の開きがあります。
ただし、DLPOは900社超の導入実績と大手代理店での運用実績があり、多変量テストとAIパーソナライズという固有の機能を持ちます。トラフィックが十分にあり、これらの機能を使い切れる規模であれば価格差は妥当な範囲です。
どちらを選ぶべきか
DLPOが向いているケース:
- 十分なトラフィックがあり、多変量テストで要素の組み合わせを検証したい
- セグメント設計をAIに任せて工数を減らしたい
- ネイティブアプリでもテストを実施したい
- クロスドメインの導線でコンバージョンを計測したい
- GA4やDMP/CDPを含む分析基盤が既にあり、テスト部分だけを足したい
Dejamが向いているケース:
- ヒートマップとABテストを同じツールで見たい
- どのコンテンツがCVRに寄与しているかを自動で把握したい
- LP制作からポップアップまでを1つのツールで完結させたい
- 月額3万円〜の予算で始めたい
- ISMS認証取得のセキュリティ基準を求める
両方を組み合わせるケース: DLPOで多変量テストとAIパーソナライズを回しながら、Dejamのヒートマップでページの読まれ方を可視化するという組み合わせも成立します。DLPOはヒートマップツールとの連携を公式に想定しているため、構成としても自然です。
主要な競合ツールとの比較
OptimizelyやVWOとの比較
Optimizelyはグローバル企業向けの大規模なデジタル実験プラットフォームで、機能の網羅性と実験基盤としての堅牢さが特徴です。VWOはコストパフォーマンスが高く、中小企業でも導入しやすい価格帯です。
DLPOはこれらと比較すると、国内での導入実績と日本語サポート、そしてAIパーソナライズによる自動配信が差別化ポイントになります。グローバル展開を前提としないサイトであれば、国産ツールの運用しやすさが効いてきます。
Microsoft Clarityとの比較
Microsoft Clarityは全機能が無料のユーザー行動分析ツールで、ヒートマップとセッション録画を提供します。ただしABテスト機能はありません。
「まず現状を可視化したい」段階であればClarityで足りますが、**改善案を検証する段階に進むとテストツールが別に必要になります。**DLPOはこの検証側を担うツールです。
ヒートマップツールとの併用が前提になる
DLPOにヒートマップがない以上、**ユーザー行動の可視化には別のツールが必要です。**Ptengine・SiTest・User Heat・Microsoft Clarityなどが候補になりますが、ツールが増えるほど画面の行き来と契約管理の手間も増えます。
ツールを1つにまとめたい場合は、ヒートマップとABテストを両方持つツールを選ぶという判断もあります。
よくある質問
Q. DLPOの料金はいくらですか?
A. 初期費用200,000円、月額費用100,000円〜です(2026年9月8日時点の公式サイト記載)。詳細な料金表は問い合わせフォームから請求する形式で、実際の金額はPV数や利用機能によって変わります。
Q. DLPOにヒートマップ機能はありますか?
A. ありません。ヒートマップツールとの連携に対応しているため、外部ツールと組み合わせて使う構成になります。
Q. 多変量テストとABテストはどう使い分けますか?
A. トラフィック量で判断してください。多変量テストは要素の組み合わせを検証するためパターン数が急増し、セッション数が少ないと有意差が出るまでに時間がかかります。月間数万PV規模であれば、ABテストを1つずつ回すほうが速く結論に到達します。
Q. AIパーソナライズは何をしてくれますか?
A. 5億ユニークブラウザ規模の行動データを用いた機械学習が、ユーザーに合わせてクリエイティブを配信します。手動でのセグメント設計が不要になる一方、出し分けの理由は機械学習の判断に委ねられるため、仮説検証型の改善とは進め方が異なります。
Q. 小規模サイトでもDLPOを導入する価値はありますか?
A. 費用対効果は慎重に判断してください。初年度で最低約140万円かかるため、その金額を上回るコンバージョン改善が見込めるかが基準になります。トラフィックが少ない場合は、多変量テストとAIパーソナライズという主要機能を使い切れない可能性があります。
まとめ|DLPOの主要機能とおすすめの方
DLPOは、ABテスト・多変量テスト・パーソナライズ・AIパーソナライズを提供する国産のLPOツールです。2007年から提供されており、導入実績900社超・実施テスト数約100,000件(2026年7月時点)という蓄積があります。
- 主要機能: ABテスト・多変量テスト・パーソナライズ配信・AIパーソナライズ・クロスドメイン計測・ネイティブアプリSDK(ベータ)
- 料金: 初期費用200,000円+月額100,000円〜
- 最適なユーザー像: 十分なトラフィックがあり多変量テストを活かせる企業、セグメント設計をAIに任せたい企業、国内実績を重視する企業
- 向かないケース: 小規模サイト・低予算スタート・ヒートマップも同じツールで見たい・LP制作機能が必要
ヒートマップによる原因の特定からABテスト・ポップアップ・LP制作までをひとつのツールで完結させたい場合は、国産のCVR改善ツールDejamが有力な選択肢です。オプティマイズプランは月額3万円〜(PV数に応じた従量課金)で、既存サイトにタグを1行設置するだけで分析とABテストを始められます。**ただし多変量テストとネイティブアプリ対応はDejamにはありません。**これらが要件に入る場合はDLPOを選んでください。


