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【2026年版】スクリーンリーダー対応LPの作り方|視覚障害ユーザーへの配慮とCVR向上の方法

「LPのデザインには自信があるが、スクリーンリーダーで聞くとまったく意味が伝わらない」——そうした問題に気づいたとき、すでに多くの視覚障害ユーザーがLPを離脱している可能性があります。

スクリーンリーダーとは、画面上のテキストや要素を音声で読み上げるソフトウェアです。視覚障害者だけでなく、難読症のユーザーや手が離せない状況で情報を確認したい人も使用します。スクリーンリーダーに対応したLPは、より多くのユーザーにコンテンツを届けられるとともに、SEOにも好影響をもたらします。

本記事では、スクリーンリーダー対応LPの基本知識から、具体的な実装方法、テスト手順まで解説します。

この記事でわかること

  • スクリーンリーダーの仕組みと主要なツール
  • スクリーンリーダーで読みにくいLPの典型的な問題
  • セマンティックHTMLとARIA属性による対応方法
  • CTAボタン・フォーム・ポップアップのスクリーンリーダー対応
  • 実際にスクリーンリーダーでLPをテストする手順

目次

  • スクリーンリーダーとは
  • スクリーンリーダーで問題が出るLPの典型例
  • セマンティックHTMLでスクリーンリーダー対応する方法
  • CTAボタン・フォームの実装ポイント
  • ポップアップ・モーダルの対応
  • スクリーンリーダーでLPをテストする手順
  • DejamでLP改善につなげる
  • よくある質問
  • まとめ

スクリーンリーダーとは

**スクリーンリーダーとは、ディスプレイ上のテキスト・画像・UI要素の情報を音声合成または点字ディスプレイに変換して出力するソフトウェアです。**視覚障害者が主なユーザーですが、難読症・学習障害・手が不自由なユーザーにも利用されています。

主要なスクリーンリーダー

ツールOS料金特徴
NVDAWindows無料オープンソース、世界で最も広く使われている
VoiceOverMac/iOS無料(OS標準搭載)Apple製品に標準搭載
TalkBackAndroid無料(OS標準搭載)Androidの標準スクリーンリーダー
JAWSWindows有料(高額)企業・機関で利用されることが多い
PC-TalkerWindows有料日本でのシェアが高い国産ツール

スクリーンリーダーユーザーはキーボード操作(Tabキー・矢印キー・見出しジャンプ)でページを移動するため、マウスを使わずすべての機能を操作できることが前提となります。


スクリーンリーダーで問題が出るLPの典型例

問題1:alt属性のない画像

スクリーンリーダーはalt属性がない画像を「画像」とだけ読み上げるか、ファイル名(例:img_001.jpg)を読み上げます。商品画像・バナー・インフォグラフィックに適切なalt属性がないと、内容が伝わりません。

問題2:意味のないCTAボタンのテキスト

「こちら」「詳しくは」「クリック」というテキストのリンク・ボタンは、スクリーンリーダーユーザーが一覧でリンクを確認した際に意味が分かりません。「無料トライアルに申し込む」「資料をダウンロードする」のように目的を明示したテキストが必要です。

問題3:DivタグやSpanで作られたボタン

<div><span> で装飾したボタンはスクリーンリーダーに「ボタン」として認識されません。<button> タグまたはrole="button"を使う必要があります。

問題4:ポップアップ・モーダルのフォーカス問題

モーダルが開いた際に、スクリーンリーダーのフォーカスがモーダル内に移動しないと、ユーザーはモーダルの存在に気づけず、バックグラウンドのコンテンツが読み続けられます。

問題5:フォームのラベルなし

<label> タグが設定されていないフォームの入力欄は、スクリーンリーダーが「テキスト入力欄」とだけ読み上げ、何を入力すればいいか分かりません。


セマンティックHTMLでスクリーンリーダー対応する方法

適切なHTML要素を使う

スクリーンリーダー対応の最も重要な基本は、**HTMLの要素をその意味通りに使う(セマンティックHTML)**ことです。

<!-- ❌ 問題あり:divでボタンを作る -->
<div class="cta-button" onclick="submit()">無料トライアルを始める</div>

<!-- ✅ 正しい:buttonタグを使う -->
<button type="button" onclick="submit()">無料トライアルを始める</button>
<!-- ❌ 問題あり:見出しにspanを使う -->
<span class="heading1">CVRを2倍に改善する方法</span>

<!-- ✅ 正しい:h1タグを使う -->
<h1>CVRを2倍に改善する方法</h1>

ランドマークでページ構造を伝える

スクリーンリーダーユーザーはランドマーク(<header>, <main>, <nav>, <footer>)を使ってページをジャンプします。LPではこれらを適切に設置することで、ユーザーが必要な箇所に素早くたどり着けます。

<header><!-- ヘッダー(ロゴ・ナビゲーション) --></header>
<main><!-- メインコンテンツ(LP本文) --></main>
<footer><!-- フッター --></footer>

CTAボタン・フォームの実装ポイント

CTAボタン

<!-- ✅ 正しい実装例 -->
<button type="button" aria-label="30日間の無料トライアルを申し込む">
  今すぐ無料で始める
</button>
  • <button> タグを使う(<div><a> でボタンを作らない)
  • ボタンのテキストだけで目的が分かるようにする
  • アイコンのみのボタンには aria-label で説明を追加する

フォーム

<!-- ✅ 正しいフォーム実装 -->
<form>
  <div>
    <label for="company">会社名 <span aria-hidden="true">(必須)</span></label>
    <input type="text" id="company" name="company" required 
           aria-required="true"
           aria-describedby="company-error" />
    <p id="company-error" role="alert" aria-live="polite"></p>
  </div>
  <button type="submit">資料を無料でダウンロードする</button>
</form>

重要なポイント:

  • <label for="..."> で入力欄と関連付ける
  • aria-required="true" で必須項目を明示
  • role="alert"aria-live="polite" でエラーをスクリーンリーダーに通知

ポップアップ・モーダルの対応

LPでよく使われるポップアップやモーダルは、スクリーンリーダー対応が最も複雑な要素の一つです。

<!-- ✅ アクセシブルなモーダルの基本構造 -->
<div role="dialog" 
     aria-modal="true" 
     aria-labelledby="modal-title"
     aria-describedby="modal-description">
  <h2 id="modal-title">無料トライアルに申し込む</h2>
  <p id="modal-description">30日間無料でDejamのすべての機能をお試しいただけます。</p>
  <button type="button" aria-label="モーダルを閉じる">×</button>
  <!-- フォームコンテンツ -->
</div>

モーダルを開いたとき:

  1. フォーカスをモーダル内の最初の要素(タイトルまたはフォーム)に移動する
  2. フォーカスをモーダル内にトラップ(Tabキーでモーダルの外に出ないようにする)
  3. Escキーでモーダルを閉じられるようにする
  4. モーダルを閉じたときにフォーカスを元の場所(モーダルを開いたボタン)に戻す

詳しくは「【2026年版】WAI-ARIAとは?LP実装での使い方とアクセシビリティ向上の方法を解説」も参考にしてください。


スクリーンリーダーでLPをテストする手順

テストに使うツール

  • NVDA(Windows・無料): nvaccess.orgからダウンロード
  • VoiceOver(Mac/iPhone・無料): OS標準搭載、Command+F5で起動

基本的なテスト手順(NVDA)

  1. NVDAを起動する
  2. Chromeでテスト対象のLPを開く
  3. H キー:見出しを順に移動して構造が正しいか確認
  4. Tab キー:フォーカス可能な要素(リンク・ボタン・フォーム)を順に移動
  5. K キー:リンク一覧を表示して「こちら」等の意味不明なリンクがないか確認
  6. フォームに入力してエラーが音声で読み上げられるか確認
  7. CTAボタンを押して送信後のフィードバックが読み上げられるか確認

DejamでLP改善につなげる

スクリーンリーダー対応の改善を実施したら、ユーザー行動の変化を計測することが重要です。

ヒートマップで改善効果を確認

Dejamのヒートマップ機能でCTAボタンのクリック率・フォーム離脱率を計測し、スクリーンリーダー対応前後で比較します。アクセシビリティ改善はすべてのユーザーに対するUX向上でもあるため、全体のCVRに影響が現れます。

ABテストで対応版と旧版を比較

ABテスト機能を使えば、スクリーンリーダー対応を施したバージョンと旧バージョンのCVRを統計的に比較できます。改善効果を数値で確認してから全体に展開することで、リスクを最小化できます。

詳しくは「【2026年版】ウェブアクセシビリティとは?基礎から対応義務・改善方法まで徹底解説」もご確認ください。


よくある質問

Q. スクリーンリーダー対応はすべてのLPに必要ですか?

A. 2024年の障害者差別解消法改正により、民間企業にも合理的配慮の提供義務が生じました。広告からLPへ誘導するサービスでは、スクリーンリーダーユーザーが離脱するとその分の広告費が無駄になります。特に「フォームの入力ができない」などの致命的な問題は早急に対処することをおすすめします。

Q. JavaScriptで動くインタラクティブなLPはスクリーンリーダーに対応できますか?

A. 対応できます。ただし適切なARIA属性の実装が必要です。特にSPA(シングルページアプリケーション)型のLPでは、コンテンツが動的に変わる際にaria-liveリージョンを使ってスクリーンリーダーに変更を通知する必要があります。

Q. スクリーンリーダーでのテストは専門家に依頼しないとできませんか?

A. 基本的なテストはNVDAやVoiceOverを使って誰でもできます。まずH・Tab・Kのキー操作でLPを一周し、見出し構造・フォーカス移動・リンクテキストの問題を確認してください。より詳細な評価が必要な場合は専門のアクセシビリティ診断サービスを利用することをおすすめします。


まとめ

スクリーンリーダー対応LPとは、視覚障害ユーザーがキーボードと音声読み上げソフトでLPのコンテンツを理解し、フォーム送信・CV行動まで完結できる設計のLPです。

対応の優先順位は、①セマンティックHTMLの使用(div→button/h1等に変更)、②フォームのラベル設置、③CTAボタンのテキストの明確化、④ポップアップのフォーカス管理の順です。

スクリーンリーダー対応はすべてのユーザーへのUX向上に直結するため、アクセシビリティ対応として実施するだけでなく、LPのCVR改善施策として積極的に取り組む価値があります。


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この記事の監修者

平井 翔吏

平井 翔吏

株式会社LeanGo 代表取締役CEO / Dejamプロダクトオーナー

CVRを改善するノウハウを体系化するプロフェッショナル。

株式会社リクルートホールディングスに新卒入社、ゼクシィのUXデザインを担当。累計250件以上の施策を実施しCVR改善を140%達成。タグ検索の開発やゼクシィ花嫁割のリブランディングなどのプロジェクトオーナーとして事業を推進した。

株式会社LeanGoを設立。CVR改善ツールDejamのプロダクトオーナー。運用型LPOやセグメントCVRなど独自のメソッドを構築、PDCAハンドスピナーをはじめとするプロモーションも実施している。日本最高峰のダイレクトマーケティングカンファレンス「ダイレクトアジェンダ2025」「ダイレクトアジェンダ2026」のAgenda awardにて2連覇。

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