Repro(リプロ)は、Repro株式会社が提供するマーケティングプラットフォームです。アプリ・Web・メール・LINEといった複数のチャネルを1つのツールで横断できる点が特徴で、ツール提供だけでなくコンサルティング・運用支援まで含めて提供されています。
顧客との接点がアプリ・Webサイト・店舗に分散している企業では、チャネルごとに別のツールを使っていると顧客の行動が分断されて見えません。Reproは、この分断を埋めることを狙ったプラットフォームです。
本記事では、Reproの機能・料金・向き不向きを整理し、CVR改善ツールDejamとの詳細な機能比較を通じて、自社の課題に合ったツール選定の参考にしていただけるよう解説します。
注記: 本記事は2021年公開の記事を2026年9月8日に全面更新しました。製品構成が「Repro MA・Repro Booster・コンサルティング」の3本柱に整理されているため、現在の公式サイトの記載に合わせています。
記事のポイント
- Repro MA・Repro Booster・コンサルティングという3本柱の構成
- アプリ/Web/メール/LINEを横断するマルチチャネル設計
- 料金が非公開で、伴走支援込みの提案型である実態
- DejamとのカバーするチャネルとCVR改善アプローチの違い
- 導入判断で確認すべきポイント
目次
- Reproとは
- Reproが提供する主要機能
- Reproの料金体系
- Reproを選ぶのが推奨されるケース
- ReproとDejamの徹底比較
- 主要な競合ツールとの比較
- よくある質問
- まとめ|Reproの主要機能とおすすめの方
Reproとは
Reproは、Repro株式会社が提供するマーケティングプラットフォームです。公式サイトでは「アプリ、Web、店舗。あらゆる顧客接点でマーケティングが動き出す」と掲げられており、チャネルを横断した顧客体験の設計を主眼に置いています。
製品は大きく3つに分かれます。
- Repro MA: マーケティングオートメーション。App/Web/Mail/for LINE のパッケージ構成
- Repro Booster: Webサイトの表示速度改善
- コンサルティング・運用支援: アプリ収益最大化、コンバージョン最大化、インストール最大化、ASOエキスパート支援
ツールを提供して終わりではなく、伴走体制まで含めて提供する点がReproの位置づけです。導入事例でも「良き相談相手、高速PDCAの担い手」といった評価が紹介されています。
Reproの主な特徴
- マルチチャネル統合: アプリ・Web・メール・LINEを1つのプラットフォームで扱う
- リアルタイムセグメンテーション: ユーザーの状態に応じたセグメント配信
- シナリオ設計: 条件分岐を持つ配信シナリオの構築
- 分析・可視化: チャネルを横断した行動の把握
- 外部データ連携: 既存のデータ基盤との接続
- Repro Booster: サイト表示速度の改善に特化した別製品
- 伴走支援: ASO対策や広告運用まで含めた運用支援メニュー
Reproが提供する主要機能
Repro MA(マーケティングオートメーション)
Reproの中核となる製品です。用途に応じて4つのパッケージに分かれています。
| パッケージ | 対象チャネル |
|---|---|
| Repro App | アプリ(プッシュ通知、アプリ内メッセージなど) |
| Repro Web | Webサイト |
| Repro Mail | メール |
| Repro for LINE | LINE |
機能面では、アプリチャネル/Webチャネル/メール・LINEの配信機能に加えて、分析・可視化/シナリオ/リアルタイムセグメンテーション/最適化・PDCA/外部データ連携が用意されています。
「誰に、どのチャネルで、いつ、何を届けるか」を設計するためのツールであり、ページの中身を改善するツールとは目的が異なります。
Repro Booster
**Webサイトの表示速度を改善する製品です。**Repro MAとは別のプロダクトとして提供されています。
導入事例では「サイトスピード改善は努力し続けなくていい領域」という利用企業のコメントが紹介されており、継続的なチューニング作業を代替する位置づけであることがうかがえます。
**表示速度はCVRに直接影響する要素です。**分析やテストの前に、そもそもページが重くて離脱しているケースは珍しくありません。この領域に専用の製品を持っている点はReproの特徴です。
コンサルティング・運用支援
ツール提供と並ぶ柱です。次のメニューが公開されています。
- アプリ収益最大化サービス
- コンバージョン最大化サービス
- インストール最大化サービス
- ASOエキスパート支援(アプリストア最適化)
**ASO支援まで含まれる点から分かるとおり、Reproはアプリマーケティングに強みを持つ会社です。**Webだけを対象とするツールとは出自が異なります。
Reproの料金体系
Reproの料金は公式サイトで公開されていません。「料金・お問合せ」ページから問い合わせる形式です。
料金が非公開である背景として、次の点が考えられます。
- 製品が3本柱(MA/Booster/コンサルティング)に分かれ、組み合わせが企業ごとに異なる
- Repro MA自体もApp/Web/Mail/for LINEのパッケージ構成で、必要な範囲が異なる
- コンサルティング・運用支援の関与度合いによって費用が変わる
**予算を組む前に問い合わせが必要になる点は、導入検討時のハードルになります。**まず概算を知りたい場合は「3分でわかる!Repro」の資料ダウンロードから始めるのが公式に案内されている導線です。
出典:Repro(リプロ) 参照:https://repro.io/
Reproを選ぶのが推奨されるケース
Reproが向いているケース
- アプリとWebの両方を運用している: チャネルを横断した顧客理解が必要な企業
- アプリマーケティングが主戦場: ASO支援まで含む運用メニューがある
- メールやLINEも同じツールで配信したい: マルチチャネルの統合が前提の設計
- 伴走支援を求めている: ツール提供だけでなくコンサルティングメニューがある
- サイトの表示速度に課題がある: Repro Boosterという専用製品がある
- OMO(オンラインとオフラインの統合)を進めたい: 店舗を含む顧客接点を想定した設計
Reproが向かないケース
- Webサイト単体のCVR改善が課題: マルチチャネル統合の価値が活きません
- 事前に金額を把握したい: 料金が非公開のため、問い合わせが必要です
- ヒートマップでページを分析したい: 公式サイトにヒートマップ機能の記載はありません
- ABテストでページを検証したい: ページのABテスト機能は公式サイトに記載がありません
- LPを制作したい: LP制作機能は公式サイトに記載がありません
- 小規模で自走したい: 伴走支援を前提とした構成のため、規模が小さいと費用対効果が合わない可能性があります
ReproとDejamの徹底比較
ReproとDejamは、**解こうとしている課題が異なります。**Reproは「顧客とどう接点を持つか」、Dejamは「来た人をどう転換させるか」です。
機能比較表
| 機能・観点 | Repro | Dejam |
|---|---|---|
| 対象チャネル | ✅ アプリ・Web・メール・LINE | 🔶 Webのみ |
| アプリ対応 | ✅ Repro App(プッシュ通知等) | ❌ 提供していない |
| メール配信 | ✅ Repro Mail | ❌ 提供していない |
| LINE配信 | ✅ Repro for LINE | ❌ 提供していない |
| シナリオ配信 | ✅ 条件分岐を持つシナリオ設計 | ❌ 提供していない |
| リアルタイムセグメンテーション | ✅ 提供 | 🔶 流入経路パラメータの自動集計・セグメント別分析 |
| 表示速度改善 | ✅ Repro Booster(専用製品) | ❌ 提供していない |
| ヒートマップ分析 | 公式サイトに記載なし | ✅ クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類 |
| CVR寄与度の自動解析 | 公式サイトに記載なし | ✅ どのコンテンツがCVRに寄与しているかを自動解析 |
| ABテスト | 公式サイトに記載なし | ✅ デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテスト |
| ポップアップ | 🔶 Webチャネルの配信機能として提供 | ✅ 離脱防止・再訪問時のポップアップをノーコードで設置 |
| LP制作 | 公式サイトに記載なし | ✅ ノーコード/コードエディター切替 |
| フォーム・EFO | 公式サイトに記載なし | ✅ お問い合わせフォーム・アンケートLPをノーコードで制作 |
| 外部データ連携 | ✅ 提供 | 🔶 公開された連携社数の記載なし |
| ASO支援 | ✅ ASOエキスパート支援 | ❌ 提供していない |
| コンサルティング | ✅ 4種類の支援メニュー | ✅ コンサルティング(ツールの利用量に応じて変動) |
| 料金の事前把握 | 公式サイトに記載なし | ✅ 月額3万円〜と公開 |
| セキュリティ認証 | 🔶 情報セキュリティ基本方針・GDPR/CCPA対応を公開 | ✅ ISMS認証取得(ISO/IEC 27001:2022)。2段階認証対応 |
※比較表の内容は2026年9月8日時点で各社公式サイトを確認して作成しています。最新の仕様・料金は各社公式サイトをご確認ください。
参照:Repro / Dejam 料金プラン
そもそもカテゴリが違う
ReproはMA(マーケティングオートメーション)、DejamはCVR改善ツールです。
MAは「顧客に届ける」ためのツールです。誰にいつ何を送るかを設計し、アプリのプッシュ通知・メール・LINEといったチャネルで配信します。顧客リストがあることが前提の施策が中心になります。
CVR改善ツールは「来た人を転換させる」ためのツールです。サイトに訪れた人がなぜ離脱したかを分析し、ページを直して検証します。まだ顧客になっていない人が対象です。
この2つは競合ではなく、担当する段階が違います。
Dejamにアプリ・メール・LINEはない
比較表のとおり、**Dejamはアプリ・メール・LINEのいずれにも対応していません。**Webサイト専用のツールです。
アプリを運用していて、プッシュ通知やアプリ内メッセージで顧客を動かしたいのであれば、Dejamは選択肢になりません。Reproや他のMAツールを検討してください。
Reproにヒートマップ・ABテストの記載はない
逆に、Reproの公式サイトにヒートマップとページのABテスト機能の記載はありません。
「サイトに来た人がどこで離脱しているか」を可視化し、ページの構成を検証する用途では、Dejamのような分析・テスト系のツールが必要になります。
表示速度という論点
**Repro Boosterは他のCVR改善ツールにあまり無い製品です。**表示速度はCVRに直結する要素で、遅いページはコンテンツを改善しても成果が出にくくなります。
サイトが重いという自覚がある場合、ヒートマップやABテストの前に表示速度を疑うのは合理的な順序です。この観点でReproは独自の位置にあります。
どちらを選ぶべきか
Reproが向いているケース:
- アプリとWebの両方を運用し、顧客を横断して捉えたい
- メールやLINEを含むマルチチャネルで施策を回したい
- アプリマーケティング(ASO含む)の支援がほしい
- サイトの表示速度に課題がある
- 伴走支援を含めて依頼したい
Dejamが向いているケース:
- Webサイトの離脱原因を可視化したい
- ABテストで改善案を検証したい
- ポップアップ・フォーム・LP制作まで同じツールで行いたい
- 事前に料金を把握して予算を組みたい
- ISMS認証取得のセキュリティ基準を求める
両方を組み合わせるケース: 役割が違うため併用の相性は良い組み合わせです。Reproで既存顧客との接点を作り、Dejamで新規訪問者の転換率を上げるという分担が成立します。ただしどちらも安価なツールではないため、まずどちらの課題が大きいかを見極めてください。
主要な競合ツールとの比較
MAツールとしての比較
ReproはMAツールとして、Salesforce Marketing Cloud・Braze・KARTEといった製品と比較されることがあります。Reproの特徴は、アプリマーケティングを出自とする点とASO支援まで含む運用支援メニューです。
アプリが主戦場であればRepro、Webを中心としたシナリオ配信が中心であれば他のMAツールも候補になります。
CVR改善ツールとしての比較
ページの分析と検証が目的であれば、Ptengine・SiTest・Dejamといったツールが比較対象になります。これらはヒートマップとABテストを持つ点でReproと領域が異なります。
「サイトのどこが悪いか分からない」段階であれば、こちらのカテゴリのツールから検討してください。
カテゴリを間違えると投資が無駄になる
MAツールとCVR改善ツールは、どちらも「CVRを上げる」と表現されるため混同されがちです。
- リストはあるが動いてくれない → MAツール(Reproなど)
- サイトに来ているのに申し込まれない → CVR改善ツール(Dejamなど)
課題がどちらかを先に切り分けてください。リストがない状態でMAを導入しても配信する相手がいませんし、訪問者が少ない状態でCVR改善ツールを入れても検証に必要なデータが集まりません。
よくある質問
Q. Reproの料金はいくらですか?
A. **公式サイトに料金の記載はありません。**製品構成(Repro MA/Repro Booster/コンサルティング)と支援の関与度合いによって変わるため、問い合わせが必要です。まず概算を知りたい場合は「3分でわかる!Repro」の資料ダウンロードが公式に案内されています。
Q. ReproはWebサイトだけでも使えますか?
A. Repro Webというパッケージがあるため使えます。ただしReproの強みはアプリを含むマルチチャネル統合にあるため、Webのみの利用では価値を活かしきれない可能性があります。
Q. Reproにヒートマップ機能はありますか?
A. 公式サイトに記載はありません。ページの読まれ方を可視化したい場合は、ヒートマップを持つ別のツールが必要になります。
Q. Repro Boosterとは何ですか?
A. Webサイトの表示速度を改善する専用製品です。Repro MAとは別のプロダクトとして提供されています。表示速度はCVRに直接影響するため、サイトが重い自覚がある場合は検討の価値があります。
Q. MAツールとCVR改善ツールはどちらを先に導入すべきですか?
A. 課題によります。既に顧客リストがあり再訪や再購入を促したいならMA、サイトに訪問はあるが申し込みにつながらないならCVR改善ツールです。訪問者数が少ない段階でどちらを入れても効果は限定的なので、その場合は集客が先になります。
まとめ|Reproの主要機能とおすすめの方
Reproは、Repro MA(App/Web/Mail/for LINE)・Repro Booster・コンサルティングの3本柱で構成されるマーケティングプラットフォームです。アプリ・Web・メール・LINEを横断し、ツール提供と伴走支援をあわせて提供します。
- 主要機能: マルチチャネル配信・リアルタイムセグメンテーション・シナリオ設計・分析/可視化・外部データ連携・表示速度改善(Repro Booster)
- 料金: 公式サイトに記載なし。問い合わせが必要
- 最適なユーザー像: アプリとWebを両方運用する企業、アプリマーケティングが主戦場の企業、伴走支援を求める企業
- 向かないケース: Webサイト単体のCVR改善が課題、事前に金額を把握したい、ヒートマップやABテストでページを改善したい
Webサイトの離脱原因を可視化し、ABテストで検証しながらCVRを上げたい場合は、国産のCVR改善ツールDejamが有力な選択肢です。ヒートマップ5種類・ABテスト・ポップアップ・LP制作を備え、オプティマイズプランは月額3万円〜(PV数に応じた従量課金)です。**ただしDejamはWeb専用で、アプリ・メール・LINEには対応していません。**マルチチャネルの施策が必要な場合はReproを検討してください。


