Robee(ロビー)は、株式会社MAVELが提供するデータ分析に特化したWebホスピタリティツールです。「ABテスト」と「接客ポップアップ」の設定・配信と、それぞれの計測機能を持ち、申し込み型・来店型のLPでの利用に強みがあります。
Robeeが他のCVR改善ツールと異なるのは、CVR(コンバージョン率)だけでなくCVQ(Conversion Quality=コンバージョンの質)を重視するという考え方です。獲得件数を増やすだけではLTVは改善しないという前提に立ち、マッチング度の高いユーザーの獲得とエンゲージメント向上を狙います。
本記事では、Robeeの機能・料金・向き不向きを整理し、CVR改善ツールDejamとの詳細な機能比較を通じて、自社の課題に合ったツール選定の参考にしていただけるよう解説します。
注記: 本記事は2021年公開の記事を2026年9月8日に全面更新しました。**旧版はヒートマップ機能を主要機能として紹介していましたが、現在の公式サイトにヒートマップの記載はありません。**また運営会社は株式会社MAVELです。
記事のポイント
- CVQ(コンバージョンの質)という独自の考え方
- ABテスト・接客ポップアップ・広告効果の自動分析という機能構成
- 解約防止・チャーン分析というLTV側の機能
- 料金は要問い合わせで、広告代理店発のツールである実態
- Dejamとの分析範囲・ヒートマップの有無の違い
目次
- Robeeとは
- Robeeが提供する主要機能
- Robeeの料金体系
- Robeeを選ぶのが推奨されるケース
- RobeeとDejamの徹底比較
- 主要な競合ツールとの比較
- よくある質問
- まとめ|Robeeの主要機能とおすすめの方
Robeeとは
Robeeは、株式会社MAVELが提供するWebマーケティングツールです。公式サイトでは「データ分析に特化したWebホスピタリティツール」と説明されており、新規ユーザーの獲得効率を最大化することを目的としています。
新規ユーザーの集客に特化した広告代理店が提供しているという出自が特徴で、広告施策とのデータ連携によって効果・効率を高めるアプローチを取ります。大手EC・大手金融サービスでの導入実績が公表されています。
Robeeが着目する「CVQ」
RobeeがLTV最大化のために重視するのが、**CVQ(Conversion Quality=コンバージョンの質)**です。
公式サイトでは「ただ闇雲に広告費をかけて集客し、CVRを高める努力をしてもLTVは改善されない」とし、企業・サービスにとってマッチング度の高いユーザーへの購入促進と、エンゲージメントを高める施策の設計・実行によってLTVやROIの最大化を目指すと説明されています。
「獲得件数は増えたが、質の低いリードばかりだった」という広告運用の課題に対する考え方です。CVRだけをKPIに置く運用への問題提起がツールの前提にあります。
Robeeの主な特徴
- ABテストと接客ポップアップ: 設定・配信・計測を一貫して行える
- URL・流入元ごとのデータ取得: 「なんとなくポップアップを出す」ではなく、流入元別に分析する
- 広告効果の自動分析: 何がCVR/CVQ向上に効くかを自動で分析
- 解約防止・チャーン分析: 獲得後の継続率を高める機能群
- ゼロパーティデータの取得: ユーザー自らが提供するデータを解約タイミングで収集
- 広告代理店発: 広告施策とのデータ連携を前提とした設計
Robeeが提供する主要機能
細かな粒度でのABテスト
細かな粒度でABテストを行い、ユーザーごとにクリエイティブを最適化してCVR/CVQの改善を図ります。
Robeeの位置づけでは、ABテストは「ページを比べる」だけでなく「どの流入元のユーザーにどのクリエイティブが効くか」を見極める手段です。広告との連携が前提にあるため、流入元ごとの最適化に軸足があります。
接客ポップアップ
データ分析を基に、インサイトに合わせたポップアップを表示し、マッチ度の高いユーザーの離脱を低減させます。
「とりあえずポップアップを出す」のではなく、URLや流入元ごとに取得したデータから、誰に何を出すべきかを判断する設計です。
広告効果の自動分析
**何がCVR/CVQ向上に効果があって、どうすればいいのかを自動で分析します。**広告代理店が提供するツールらしい機能で、広告施策とサイト上の行動をつなげて評価します。
ユーザーインサイトの可視化とレポーティング
サイトを訪問するユーザーの属性や動きを可視化します。公式サイトでは「ユーザー自身ですら意識していない深層心理を把握する」と説明されています。
集計されたデータを分析し、グラフィカルなレポーティング機能によって施策判断を支援します。
解約防止・チャーン分析
**RobeeのLTV側の機能群です。**AIやシナリオ分析による多岐にわたるシナリオ設計で、解約を思いとどまらせるアプローチを取ります。
- 解約理由の分析: 一人ひとりの声を吸い上げ、サービスの課題を抽出する
- コールセンターとの共存: チャットボット上の会話をオペレーターに引き継げる。深夜・祝日の解約手続きにも対応
- ゼロパーティデータの取得: 解約というタッチポイントでユーザーの率直な意見を収集する
- ディシジョンツリー/コホート分析/チャーン分析/フローチャート分析/コミュニケーション分析: 解約の危険性やロイヤルティの高いユーザーの要因を分析する
サブスクリプション型のサービスで解約率が課題になっている場合、この領域は他のCVR改善ツールにあまり無い機能です。
Robeeの料金体系
**Robeeの料金は公式サイトで公開されていません。**料金ページには次のように記載されています。
料金はご利用になるサービスや機能、サイトに訪問されるユーザー数によって異なります。お気軽にお問い合わせください。
**利用する機能とユーザー数によって変動するため、見積もりが必要です。**Robeeは「各サイト、各サービスに合った機能をカスタマイズして提供する」と説明しており、パッケージ販売ではなく個別提案型のツールであることがうかがえます。
出典:料金|Robee 参照:https://www.robee.tech/price
Robeeを選ぶのが推奨されるケース
Robeeが向いているケース
- 広告流入のCVRを改善したい: 広告代理店発のツールで、広告施策とのデータ連携が前提
- 獲得の「質」に課題がある: CVQという考え方がツールの中心にある
- 申し込み型・来店型のLPを運用している: 公式サイトが得意領域として明示している
- 解約率を下げたい: 解約防止・チャーン分析はこの価格帯のツールでは珍しい機能
- 流入元ごとに出し分けたい: URL・流入元単位のデータ取得を前提に設計されている
- カスタマイズ前提で相談したい: サイトごとに機能をカスタマイズして提供する方針
Robeeが向かないケース
- ヒートマップでページを分析したい: 現在の公式サイトにヒートマップ機能の記載はありません
- 事前に金額を把握したい: 料金が非公開で、機能とユーザー数によって変動します
- LPそのものを制作したい: LP制作機能は公式サイトに記載がありません
- 自社で完結させたい: カスタマイズ提供が前提のため、ツールを渡されて自走する形とは異なります
- 広告を出稿していない: 広告との連携が強みのため、オーガニック流入中心のサイトでは持ち味が活きにくくなります
RobeeとDejamの徹底比較
RobeeとDejamは、ABテストとポップアップという共通の機能を持ちながら、その周辺が大きく異なります。
機能比較表
| 機能・観点 | Robee | Dejam |
|---|---|---|
| ABテスト | ✅ 細かな粒度でユーザーごとにクリエイティブを最適化 | ✅ デザイン変更テスト・リダイレクトテスト・ポップアップテスト |
| ポップアップ | ✅ データ分析に基づく接客ポップアップ | ✅ 離脱防止・再訪問時のポップアップをノーコードで設置 |
| 流入元別の分析 | ✅ URL・流入元ごとのデータ取得が前提 | ✅ 流入経路パラメータの自動集計・セグメント別分析 |
| 広告効果の自動分析 | ✅ CVR/CVQ向上に効く要因を自動分析 | 🔶 広告媒体・キャンペーン単位でのページ出し分け |
| ヒートマップ分析 | 公式サイトに記載なし | ✅ クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱の5種類 |
| CVR寄与度の自動解析 | 公式サイトに記載なし | ✅ どのコンテンツがCVRに寄与しているかを自動解析 |
| LP制作 | 公式サイトに記載なし | ✅ ノーコード/コードエディター切替 |
| フォーム・EFO | 🔶 LPO/EFOの実施に言及あり | ✅ お問い合わせフォーム・アンケートLPをノーコードで制作 |
| 解約防止・チャーン分析 | ✅ ディシジョンツリー・コホート分析・チャーン分析ほか | ❌ 提供していない |
| チャットボット | ✅ 解約防止シナリオで利用。オペレーター引き継ぎに対応 | ❌ 提供していない |
| ゼロパーティデータの取得 | ✅ 解約タイミングでのヒアリング | ❌ 提供していない |
| AI機能 | ✅ AI・シナリオ分析による解約防止シナリオ設計 | ✅ AI(バイブコーディング)でABテストのコードを自動生成 |
| 提供形態 | 🔶 サイトごとにカスタマイズして提供 | ✅ プラン制 |
| 料金の事前把握 | 公式サイトに記載なし | ✅ 月額3万円〜と公開 |
| 料金モデル | 利用機能・訪問ユーザー数によって変動(要問い合わせ) | PV従量課金。オプティマイズプラン月額3万円〜、CMSプラン月額5万円〜、オールインワンプラン月額12万円〜 |
| セキュリティ認証 | 公式サイトに記載なし | ✅ ISMS認証取得(ISO/IEC 27001:2022)。2段階認証対応 |
※比較表の内容は2026年9月8日時点で各社公式サイトを確認して作成しています。最新の仕様・料金は各社公式サイトをご確認ください。
参照:Robee 料金 / Robee 機能 / Dejam 料金プラン
見ている時間軸が違う
Robeeは獲得の「後」まで、Dejamは獲得の「前」を深く見ます。
Robeeは、CVQという考え方のとおり「獲得した顧客が本当に良い顧客だったか」を重視します。だからこそ解約防止・チャーン分析・コホート分析といったLTV側の機能を持っています。広告費に対するリターンを、獲得件数ではなく継続まで含めて評価する設計です。
Dejamは、サイトに訪れた人がなぜ離脱したかを掘り下げます。ヒートマップで読まれ方を可視化し、ABテストで検証し、必要ならLPを作り直す。獲得までのプロセスを分解して改善する設計です。
ヒートマップの有無
**現在のRobeeの公式サイトに、ヒートマップ機能の記載はありません。**過去にヒートマップ機能の搭載が発表されたことはありますが、現在の公式サイトで紹介されている機能は、広告効果の自動分析・ABテスト・接客ポップアップ・解約分析です。
「ページのどこが読まれていないか」を可視化したい場合、Robeeだけでは完結しません。
Dejamはヒートマップを5種類(クリック・クリックイベント・熟読・滞在・離脱)搭載し、「どのコンテンツがCVRに寄与しているか」を自動解析します。
料金の見え方が違う
Robeeは料金非公開、Dejamは月額3万円〜と公開されています。
Robeeは「利用するサービスや機能、訪問ユーザー数によって異なる」という個別見積もり型で、サイトごとに機能をカスタマイズする方針です。要件が固まっている企業には合いますが、予算感を先に知りたい段階では問い合わせが必要になります。
どちらを選ぶべきか
Robeeが向いているケース:
- 広告を出稿していて、流入元ごとにCVRを改善したい
- 獲得したリードの質(CVQ)に課題がある
- サブスクリプション型で解約率を下げたい
- 申し込み型・来店型のLPを運用している
- カスタマイズ前提で相談しながら進めたい
Dejamが向いているケース:
- ページのどこで離脱しているかをヒートマップで可視化したい
- CVRへの寄与度を数値で把握したい
- ポップアップの出し方自体をABテストで検証したい
- LP制作・フォームまで同じツールで完結させたい
- 事前に料金を把握して予算を組みたい
- ISMS認証取得のセキュリティ基準を求める
両方を組み合わせるケース: Robeeで広告流入の質と解約率を管理しながら、Dejamでページ側の離脱原因を分析・改善するという分担は成立します。ただしABテストとポップアップの機能が重複するため、どちらでテストを回すかは決めておく必要があります。
主要な競合ツールとの比較
ヒートマップを持つCVR改善ツールとの比較
Ptengine・SiTest・Dejamは、いずれもヒートマップとABテストを両方持ちます。Robeeにヒートマップがない以上、「なぜ離脱したか」を可視化する用途ではこれらのツールが必要になります。
- Ptengine: 無料プラン(月間3,000PV)あり。Growthは年一括払いで月額5,478円(税込)から
- SiTest: フリープラン(月間3,000PV/1ドメイン)あり。有料は個別見積もり
- Dejam: オプティマイズプラン月額3万円〜。CVR寄与度の自動解析が特徴
広告連携型ツールとしての比較
Robeeの持ち味は広告施策とのデータ連携です。同じ領域では、広告とLPの相性を可視化するSquad beyond(ブランチオペレーション)などが比較対象になります。
広告代理店発のツールは、広告運用の現場感が設計に反映されているという共通点があります。広告を主要な集客手段としている場合、この観点は選定の材料になります。
解約防止(チャーン対策)ツールとしての比較
**解約防止・チャーン分析を持つCVR改善ツールは多くありません。**この機能が要件に入る場合、Robeeは候補として独自の位置にあります。
一方で、CRM/MAツール(Reproなど)にも解約防止のシナリオ配信機能があります。「サイト上のポップアップで引き止める」のがRobee、「メールやアプリ通知で引き止める」のがMAツールという違いです。
よくある質問
Q. Robeeの料金はいくらですか?
A. 公式サイトに金額の記載はありません。「料金はご利用になるサービスや機能、サイトに訪問されるユーザー数によって異なります」とされており、問い合わせが必要です。
Q. Robeeの運営会社はどこですか?
A. 株式会社MAVELです(2023年6月設立、東京都渋谷区)。新規ユーザーの集客に特化した広告代理店として、LTVマーケティング事業を展開しています。
Q. Robeeにヒートマップ機能はありますか?
A. **現在の公式サイトにヒートマップ機能の記載はありません。**紹介されている機能は、広告効果の自動分析・細かな粒度でのABテスト・接客ポップアップ・解約分析です。ページの読まれ方を可視化したい場合は別のツールが必要になります。
Q. CVQとは何ですか?
A. Conversion Quality(コンバージョンの質)の略で、Robeeが提唱する考え方です。獲得件数を増やすだけではLTVは改善しないという前提に立ち、マッチング度の高いユーザーの獲得とエンゲージメント向上によってLTV・ROIの最大化を目指します。
Q. 解約防止機能では何ができますか?
A. AIやシナリオ分析による解約防止シナリオの設計、解約理由の分析、チャットボットからコールセンターへの引き継ぎ、ディシジョンツリー・コホート分析・チャーン分析などが提供されています。解約というタッチポイントでゼロパーティデータを取得する点も特徴です。
まとめ|Robeeの主要機能とおすすめの方
Robeeは、株式会社MAVELが提供するデータ分析特化のWebホスピタリティツールです。ABテストと接客ポップアップの設定・配信・計測に加え、広告効果の自動分析と解約防止・チャーン分析を備えます。CVQ(コンバージョンの質)という独自の考え方が設計の中心にあります。
- 主要機能: 細かな粒度でのABテスト・接客ポップアップ・広告効果の自動分析・ユーザーインサイトの可視化・解約防止/チャーン分析・ゼロパーティデータの取得
- 料金: 公式サイトに記載なし。利用機能と訪問ユーザー数によって変動
- 最適なユーザー像: 広告流入のCVRとリードの質に課題がある企業、申し込み型・来店型LPの運用者、解約率を下げたいサブスクリプション事業
- 向かないケース: ヒートマップでページを分析したい、事前に金額を把握したい、LP制作機能が必要、広告を出稿していない
Robeeにヒートマップ機能はありません。ページのどこが読まれ、どこで離脱しているかを可視化して原因から直したい場合は、国産のCVR改善ツールDejamが有力な選択肢です。ヒートマップ5種類・ABテスト・ポップアップ・LP制作を備え、オプティマイズプランは月額3万円〜(PV数に応じた従量課金)で金額が公開されています。**ただしDejamに解約防止・チャーン分析の機能はありません。**獲得後の継続率が課題である場合はRobeeを検討してください。


