この動画の重要ポイント5つ
- SUUMOは「検索導線の多層化」と「条件追加UX」により離脱を極限まで抑えている
- 一覧画面で“判断できる情報量”を最大化し、詳細遷移を減らす設計が徹底されている
- マイクロコピー過多なCTAは、心理的不安の解消だけでなく視認性向上にも寄与している
- 画像閲覧中・スクロール位置など「文脈」に応じてCTA内容を変える高度なUXを実装している
- フォームはステップ数よりも「入力完了感」と「EFO」がCVRを左右している
分析対象サイトの概要|SUUMO賃貸(マンション・アパート)
本動画では、株式会社リクルートが運営する不動産ポータルサイト
SUUMO(スーモ)賃貸のUI/UXを実操作しながら分析している。
分析対象は
「賃貸マンション・アパート検索」における
検索 → 一覧 → 詳細 → 問い合わせ完了までの一連の導線。
ファーストビューのUI/UX評価|エリア起点で迷わせない検索設計
SUUMOのファーストビューは、
「まずは大きなエリアから探す」ことにフォーカスした構成。
- エリア選択ボタンが明確にアクティブ表示
- 押せる・開けることが直感的に分かるUI
- 新着情報や更新性を伝える要素を下部に配置
派手な演出はないが、
ユーザーに一切考えさせない検索開始UXが成立している。
アプリ誘導のUI/UX評価|強い意思を感じる配置戦略
検索操作中、スクロールに応じて
アプリダウンロードのバナーが下部にフローティング表示される。
これは、
- 複数回CVするユーザーが多い
- 継続利用を前提としたサービス特性
を踏まえた設計であり、
「今すぐ検索」よりも「アプリへ移行させる」
という事業側の明確な意思が読み取れる。
一方で、検索阻害リスクもあるため
強いKPIがある場合にのみ有効な施策である点も示唆されている。
検索導線のUI/UX評価|多様だが破綻しない導線設計
SUUMOでは以下の検索軸が並列で提供されている。
- エリア
- 駅
- 路線
- 地図
- 通勤時間
さらにフリーワード検索も用意されているが、
強調しすぎず「分かる人だけが使う」配置に留めている。
これは
CVRは高いが利用者は少ない検索軸
を正しく扱った好例といえる。
SEOを意識したコンテンツ配置|家賃相場・ランキング
検索画面下部には、
- 人気ランキング
- マンション・アパート・戸建て別の家賃相場
といった情報がリッチに配置されている。
UI/UXというよりは
明確にSEO流入を意識した設計であり、
- 検索ニーズの網羅
- 内部リンク強化
の観点で非常に参考になる構成となっている。
条件選択UIのUX評価|相場提示による意思決定補助
間取りを選択すると、
その条件における家賃相場が即時表示される。
- 条件選択
- 相場把握
- 現実的な判断
を一連で行わせることで、
「検索結果ゼロ体験」を未然に防ぐUXになっている。
検索結果一覧のUI/UX評価|一覧だけで判断できる設計
検索結果一覧では、
- 物件写真
- 部屋ごとの写真
- 家賃
- 問い合わせ状況
- 閲覧履歴
といった情報が一画面に集約されている。
特に、
- 「〇人が最近問い合わせました」
- 閲覧済み物件の判別
といった行動喚起・記憶補助UIが
自然に組み込まれている点が特徴。
一覧カードのUI/UX評価|全面クリック可能な視覚設計
カード全体がクリックできるように見える
マテリアルデザイン風のレイアウトを採用。
- 背景とカードの明確な分離
- クリック可能であることの暗示
により、
ユーザーは無意識に操作できる。
詳細ページ遷移のUX評価|別タブ表示による回遊性向上
物件詳細は別タブで表示される仕様。
これにより、
- 興味がなければすぐ戻れる
- 一覧との往復ストレスがない
不動産検索のように
「比較前提」の行動に最適化されたUXとなっている。
CTAのUI/UX評価|日本屈指のマイクロコピー量
SUUMO最大の特徴とも言えるのがCTA。
- 無料
- 1分で完了
- 入力は2項目のみ
といった情報を
すべてCTA内に詰め込む設計になっている。
これは心理的ハードルを下げるだけでなく、
「情報量が多い=目立つ」ことで
CTA自体の視認性を高めている可能性が高い。
画像閲覧中CTAのUX評価|文脈連動型コンバージョン
画像を複数枚閲覧している途中で、
「この物件が気になりましたか?」
というCTAが差し込まれる。
ユーザー行動をトリガーに
最適なタイミングでCV導線を提示する
非常に完成度の高いUX。
物件情報のUI/UX評価|アイコン化とグレーアウト戦略
設備・特徴情報は、
- アイコンで視覚的に整理
- 未対応項目もグレーアウトで表示
することで、
- 読みやすさ
- 比較のしやすさ
- 記憶定着
を同時に実現している。
フォームのUI/UX評価|チャット型×EFO最適化
問い合わせフォームはチャットUIを採用。
- 質問は2問から開始
- 進捗ステップを明示
- 入力補助・即時バリデーション
さらに、
- 最初の1問をフォーム外で完了させる
- 「すでに進んでいる感」を演出
することでCVR向上を狙っている。
問い合わせ完了後のUX評価|まとめて問い合わせ導線
送信直前に、
「他の物件も一緒に問い合わせませんか?」
という導線を表示。
LTV最大化・再検索防止の観点では有効だが、
件数が多すぎる点は改善余地として言及されている。
まとめ|SUUMOに学ぶUI/UX・CVR改善の本質
SUUMOのUXは、
- 一つ一つは小さな改善
- だが全体で見ると圧倒的な完成度
という設計思想で成り立っている。
派手なUIではなく、
行動データに基づく細かな積み上げこそが
巨大サービスのCVRを支えている好例である。