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スーモUI/UXをレビュー|マーケティングファームLeanGoのCEO平井が徹底解説!

2026.02.02

UI/UXレビュー動画

この動画の重要ポイント5つ

  1. SUUMOは「検索導線の多層化」と「条件追加UX」により離脱を極限まで抑えている
  2. 一覧画面で“判断できる情報量”を最大化し、詳細遷移を減らす設計が徹底されている
  3. マイクロコピー過多なCTAは、心理的不安の解消だけでなく視認性向上にも寄与している
  4. 画像閲覧中・スクロール位置など「文脈」に応じてCTA内容を変える高度なUXを実装している
  5. フォームはステップ数よりも「入力完了感」と「EFO」がCVRを左右している

分析対象サイトの概要|SUUMO賃貸(マンション・アパート)

本動画では、株式会社リクルートが運営する不動産ポータルサイト
SUUMO(スーモ)賃貸のUI/UXを実操作しながら分析している。

分析対象は
「賃貸マンション・アパート検索」における
検索 → 一覧 → 詳細 → 問い合わせ完了までの一連の導線。


ファーストビューのUI/UX評価|エリア起点で迷わせない検索設計

SUUMOのファーストビューは、
「まずは大きなエリアから探す」ことにフォーカスした構成。

  • エリア選択ボタンが明確にアクティブ表示
  • 押せる・開けることが直感的に分かるUI
  • 新着情報や更新性を伝える要素を下部に配置

派手な演出はないが、
ユーザーに一切考えさせない検索開始UXが成立している。


アプリ誘導のUI/UX評価|強い意思を感じる配置戦略

検索操作中、スクロールに応じて
アプリダウンロードのバナーが下部にフローティング表示される。

これは、

  • 複数回CVするユーザーが多い
  • 継続利用を前提としたサービス特性

を踏まえた設計であり、
「今すぐ検索」よりも「アプリへ移行させる」
という事業側の明確な意思が読み取れる。

一方で、検索阻害リスクもあるため
強いKPIがある場合にのみ有効な施策である点も示唆されている。


検索導線のUI/UX評価|多様だが破綻しない導線設計

SUUMOでは以下の検索軸が並列で提供されている。

  • エリア
  • 路線
  • 地図
  • 通勤時間

さらにフリーワード検索も用意されているが、
強調しすぎず「分かる人だけが使う」配置に留めている。

これは
CVRは高いが利用者は少ない検索軸
を正しく扱った好例といえる。


SEOを意識したコンテンツ配置|家賃相場・ランキング

検索画面下部には、

  • 人気ランキング
  • マンション・アパート・戸建て別の家賃相場

といった情報がリッチに配置されている。

UI/UXというよりは
明確にSEO流入を意識した設計であり、

  • 検索ニーズの網羅
  • 内部リンク強化

の観点で非常に参考になる構成となっている。


条件選択UIのUX評価|相場提示による意思決定補助

間取りを選択すると、
その条件における家賃相場が即時表示される。

  • 条件選択
  • 相場把握
  • 現実的な判断

を一連で行わせることで、
「検索結果ゼロ体験」を未然に防ぐUXになっている。


検索結果一覧のUI/UX評価|一覧だけで判断できる設計

検索結果一覧では、

  • 物件写真
  • 部屋ごとの写真
  • 家賃
  • 問い合わせ状況
  • 閲覧履歴

といった情報が一画面に集約されている。

特に、

  • 「〇人が最近問い合わせました」
  • 閲覧済み物件の判別

といった行動喚起・記憶補助UI
自然に組み込まれている点が特徴。


一覧カードのUI/UX評価|全面クリック可能な視覚設計

カード全体がクリックできるように見える
マテリアルデザイン風のレイアウトを採用。

  • 背景とカードの明確な分離
  • クリック可能であることの暗示

により、
ユーザーは無意識に操作できる。


詳細ページ遷移のUX評価|別タブ表示による回遊性向上

物件詳細は別タブで表示される仕様。

これにより、

  • 興味がなければすぐ戻れる
  • 一覧との往復ストレスがない

不動産検索のように
「比較前提」の行動に最適化されたUXとなっている。


CTAのUI/UX評価|日本屈指のマイクロコピー量

SUUMO最大の特徴とも言えるのがCTA。

  • 無料
  • 1分で完了
  • 入力は2項目のみ

といった情報を
すべてCTA内に詰め込む設計になっている。

これは心理的ハードルを下げるだけでなく、
「情報量が多い=目立つ」ことで
CTA自体の視認性を高めている可能性が高い。


画像閲覧中CTAのUX評価|文脈連動型コンバージョン

画像を複数枚閲覧している途中で、

「この物件が気になりましたか?」

というCTAが差し込まれる。

ユーザー行動をトリガーに
最適なタイミングでCV導線を提示する
非常に完成度の高いUX。


物件情報のUI/UX評価|アイコン化とグレーアウト戦略

設備・特徴情報は、

  • アイコンで視覚的に整理
  • 未対応項目もグレーアウトで表示

することで、

  • 読みやすさ
  • 比較のしやすさ
  • 記憶定着

を同時に実現している。


フォームのUI/UX評価|チャット型×EFO最適化

問い合わせフォームはチャットUIを採用。

  • 質問は2問から開始
  • 進捗ステップを明示
  • 入力補助・即時バリデーション

さらに、

  • 最初の1問をフォーム外で完了させる
  • 「すでに進んでいる感」を演出

することでCVR向上を狙っている。


問い合わせ完了後のUX評価|まとめて問い合わせ導線

送信直前に、

「他の物件も一緒に問い合わせませんか?」

という導線を表示。

LTV最大化・再検索防止の観点では有効だが、
件数が多すぎる点は改善余地として言及されている。


まとめ|SUUMOに学ぶUI/UX・CVR改善の本質

SUUMOのUXは、

  • 一つ一つは小さな改善
  • だが全体で見ると圧倒的な完成度

という設計思想で成り立っている。

派手なUIではなく、
行動データに基づく細かな積み上げこそが
巨大サービスのCVRを支えている好例である。